LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

アトランタWPATHに行ってきました。2011年9月24~28日

2011年9月24~28日にかけてアメリカのアトランタで開催された、World Professional Association for Transgender Health (WPATH)(トランスジェンダーの健康についての専門家協議会、ダブルパス)に行ってきました。各国からトランスジェンダーについて活動している専門家、当事者が参加しています。今回のテーマは、Transgender Beyond Disorder:Identity, Community, and Healthです。Emory Conference Center(エモリーカンファレンスセンター)という学会などを開くためのホテルと会議場が一体化した大きな施設でした。私たちはその施設の一角にあるホテルに泊まりました。この会議とともに開催されたthe Southern Comfort(サザンカンフォート)は全米のトランスジェンダーが集まるお祭りです。あの映画「ロバートイーズ」がサザンカンフォートに参加するのを励みにがんの闘病をしていたアレです。このサザンカンフォートの参加者は900人超え、WPATHの参加者はたぶん300人超え、また一緒にコラボレーションしたGLMA(Gay and Lesbian Medical Association)という組織もあったのでたくさんの人たちがアトランタに集まっていたようです。 

今回のこの会議の目玉はなんといっても、性同一性障害GID:Gender Identity Disorder)という言葉を撤廃したことです。それに代わってGD(Gender Dysphoria:ジェンダーディスホリア:性別違和)という言葉に統一しています。このことで日本のGID業界はまたすごい混乱に陥ること間違いなし!笑。この大改訂にもかかわらず、日本からは7人しか来ていないので、トランスの国際世論(とはいえ白人中心主義だけど)からはどんどん遅れを取っていくと思われます。どうせなら中途半端に医学概念なんか取り入れずにタイとかみたいに文化慣習で貫けたらよかったかもねー。とか言っても他の分野の欧米化が激しいのでそこだけアジアぶっても無理か。 

WPATHのサイトからスタンダードオブケア第7版がダウンロードできます。 
http://www.wpath.org/ 

まあ、旅のまとめとしては人間は本当に多様(今回は特に人種、体系、言語が印象的でした)だってことと、英語ができた方がいいってことと、コミュニティでできることってまだまだあるってことかな。(ざっくりまとめすぎ。) 


●以後の日記を読むための基本的な用語説明 

トランスジェンダー(性別を変えて生きる人たち) 
FtM(女→男) 
MtF(男→女) 
・トランスユース(トランスの若者) 
・トランスする(性別を変える) 
トランジション(性別を変える作業) 
・SRS(性別適合手術、昔で言う性転換手術) 
・3点セット治療(トランスジェンダーが性別を変えるために踏む3つの治療ステップで、カウンセリング、ホルモン療法、SRSのこと。ちなみにもうこの3点セットは古い概念で、個人の状況に合わせてランダムに組み合わせて適用するようになっています。) 
LGBTレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)