LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

様々な若者と関わる仕事をしている方へ ーLGBTQ支援のヒント

あやさんがPFLAGニューヨーク(LGBTQの親の会)のサイト内の「様々な若者と関わる仕事をしている方へ‐LGBTQ支援のヒント」を訳してくださいました!新設Cチーム企画のサイトにも後日掲載する予定ですがこちらでフライング投稿!PDFもダウンロードしてご活用下さい。

PDFはこちら

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様々な若者と関わる仕事をしている方へ:LGBT支援のヒント

様々な若者と関わる仕事をしている方へ
LGBTQ支援のヒント

(LGBT:レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダークィア/クエスチョニングの略)

1.誰に「カムアウト」されても驚かない。
LGBTQ の若者たちはこれまでしばらく、何度もあなたに探りをいれ ていたはずです。彼らはその時の反応に基づき、あなたが信頼でき、協力的な人だと判断したのです。

2.秘密を守る。
LGBTQの当事者、または自分がそうかもしれないと疑問をもつ若者が、自分の性指向や性自認についてあなたに打ち明けたのは、あなたを信頼してのことです。あなたは彼らの秘密を尊重する必要があります。こうした秘密が洩らされたことで自殺に追い込まれた若者もいます。

3.情報収集と自分のバイアスを分析する。
私たちは、同性愛や異性装に対する差別や偏見がある社会で暮らしています。そこから自由になるのは、たやすいことではありません。信頼のおける情報源を探し出して活用し、LGBTQ支援のプロと話をしてください。

4.支援を求めるタイミングと場所の確認。
どんな現場でも人と関わる限り、LGBTQがいます。近くの相談機関やカウンセラーを調べておいてください。LGBTQ電話相談サービスを介して、専門家や支援機関の紹介を受けることができるでしょう。自分の職務を告げ、どんな支援が必要となる可能性があるか説明しておきましょう。地元のLGBTQ団体とつながりを作っておくことも大事です。

5.バランスの取れた視点を保つ。
性的な想像や感情は、一人ひとりの人格の(大切ではありますが)ほんの一部にすぎません。

6.性指向・性自認の意味を理解する。
人間の性指向・性自認は、個々人が何を自然に感じるかで決まります。性的「嗜好」(好み)の問題ではありません。LGBTQになることを選ぶのではありません。生まれつきそうなのです。性指向は誰が好きかということ、性自認は自分の自覚する性別のことです。これらは別々の問題ですが、独自の複雑さと課題をはらんでいます。

7.まず気持ちの問題に対応する。
LGBTQの若者の多くは孤立感、不安、罪悪感を持っています。話を聞くことが支援になります。そこで彼らは、混乱したり矛盾することの多い感情や考えを語り始めます。

8.協力的な態度を保つ。
過去にもたくさんの人がこの問題に悩んできたことを説明してください。自分の性指向や出生時の性別とは異なる性自認に向き合うのは難しいと認めてください。異性愛でも、バイセクシュアルでも、ゲイでも、レズビアンでも、トランスジェンダーでも、クィアでも、悩みを手っ取り早く簡単に解消する答えはありません。対話と支援の可能性を残しておきましょう。ちなみに、いわゆる「普通に戻す」とされる「修復療法」は百害あって一利なしです。

9.ある程度の混乱は想定内と考える。
若者の多くは14歳頃までに、自分の性指向をはっきり自覚します。性自認についても同じことが言えるようです。しかしながら、混乱してよく分からない若者もなかにはいます。彼らはまず自分自身の感情や自己洞察に取り組み、自分で答えを見つける必要があります。彼らをLGBTQであるとか、そうでないとか、他人が判断したり説得することは不可能です。

10.支援は良いが、強制はしない。
あなたが異性愛者で、出生時の性別に違和感を覚えていない場合、そうした面が他人と違うとはどんな意味があるのか、おそらく理解していません。あなたにどんな形の支援が提供できるかは、若者自身からヒントを得てください。自分が納得できるようにと、当事者をあなたの価値観に無理やり当てはめることはしないでください。

11.誰がLGBTQか臆測しない。
こういう態度はあなたにとっても、あなたが専門家として対応する若者たちにとっても、良いことは何もありません。社会にはステレオタイプが蔓延しており、その偏見のために人々が不当に扱われています。「〇〇な人はゲイだ」など、使い古されたデマを広めるのはやめましょう。

12.差別発言があればその場で指摘する。
LGBTQを中傷したり侮辱する軽率な発言を耳にしたら、他の差別的な発言に対するのと同じ様に、はっきり指摘しましょう。沈黙は、差別を容認することになり、その場は途端にLGBTQにとって安全な場所ではなくなります。少しでも声をあげることで、LGBTQに対する権利の侵害を防ぎましょう。

 

翻訳責任:矢部文 / 編集校正:塩安九十九 (新設Cチーム企画)
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