LGBTQ洋書読書会とか

元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでしたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報を掲載しています。

「No LGBT History, No Equality」

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ワシントンDCマタシン・ソサエティ制作のビデオ

「No LGBT History, No Equality」

 

(あなただけを、ハリウッドの丘の上である秘密のスペシャル・パーティにご招待しましょう)

(招待客リストなんて存在しません。「マタシンが来てもいいって言った」が合言葉です。)

 

ハリウッドの丘の上にある邸宅のドアのベルを鳴らして中に入ると、そこはもう本当に別世界で、日常とは完全に隔離した素敵なゲイパーティでした。そこにいるみんなはもう完全に日常のことなんて忘れ去っていて、そのゲイだけの空間で生き返ったように楽しんでいました。そりゃもう本当に楽しかった。

(音楽:ローマの春 著作権の許可を得て使用しています)

(この動画を撮った人は)きっと確信があったんですね。自分たちがそこでここぞとばかりに思う存分羽を伸ばしていたその様子を、ちゃんと動画で残して、後世に伝えなきゃいけないって。そう思って当時の人たちはこの動画を撮影したんですね。当時の人たちのその思いを、後世の私たちが継ぐことができるように。

(ワシントンDCマタシン・ソサエティ会長 チャールズ・フランシスさん)

彼らの日常生活は、過酷なものだった。だって、彼らは世間では犯罪者として扱われたわけですから。彼らを犯罪者とする法律がちゃんと存在する中で生きていたんです

(性倒錯者の新しい治療法見つかる、の新聞記事)

犯罪者であるだけでなく、彼らは「気狂い」で精神異常者だとされていた。そしてキリスト教的にも地獄に落ちた忌々しい者たちだとされていた。

だから、このハリウッドの丘の上の邸宅であるパーティだけが、彼らが自分らしくそのままでいることが許される空間だったわけです。

こういう時代があったということを、私たちは決して忘れてはいけないのです。

 

(V.L.コックスさん ニューヨーク在住のアーティスト・アクティビスト)

レズビアンやゲイの人たちの歴史を、私たちが積極的に知ろうとすることは、私たちにとって欠かせないことです。

ホワイトハウスのゲイ迫害の史実を暴く記事)

なぜかというと、私たちの過去や歴史は、これまでずっと抑えつけられ、隠されながら、影のように実体の無いことにされて来たからです。

(プライドマーチの企画をしている証拠写真

その影のような昔にあった出来事や事実を、明るみにできる時代がようやく今やって来たのですから。

 

(チャールズさん)

(プラカードで「社会制度による同性愛者の迫害をやめろ」「同性愛者も幸福を追求する権利がある」などのデモをする歴史動画)

もう私たちの存在や過去の事実を、誰にもなかったことにさせてはいけない。奪われた私たちの歴史を取り戻すのです。もう誰にも私たちが存在しなかったことにさせるわけにはいかない紛らわせやごまかしの偽装事実やでっち上げで私たちの存在を溺れらせてはいけない。

 

(コックスさん)

今この国では、私たちの過去と現在の存在をかき消して、私たちが堂々と生きることを阻害して再び昔のように影に追いやろうとする力が勢いを増しています。

(より多くの同性愛者を異性愛に転向させるべきだ、という昔の論説記事)

だからこそ、いまを生きる私たちが、昔私たちがどのような扱いを受け、どのように存在を消され続けて来たかということを知り、そのことをしっかりと覚えておくことで、そのような時代に引き戻されてしまわないように自覚しておかなければならないのです。

(本「同性愛者治療のための行動療法」)

 

(チャールズさん)

自分が過去から繋がった存在として、私たち自身の歴史を共同認識すること。そしてその歴史を紡いでいく作業を誰にも譲らず、私たちが自らの手で行なっていくこと。

歴史を獲得せずして、平等を獲得することはできないのです。No History, No Equality.

(きんじさんが訳してくれました。)

マーク・トンプソンが語るロサンゼルス・クイアヒストリーの断片

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マーク・トンプソンが語るロサンゼルス・クイアヒストリーの断片

「ハリー・ヘイさんとマタシン・ソサエティ

 

この階段を上ったところに家があって、今は映画のプロデューサーをやってる人が住んでるんですけど、1950年の11月だったと思いますが、ロスで初めて継続的な運動に成功したゲイ人権運動の会が催されたのが、その家なんです。アメリカではそれまでもシカゴでハリー・ガーバーという人がゲイ人権運動の会を始めようと試みたんですけど、何回か会を開いたところで警察に知られてしまって、全員逮捕されてしまったんです。でもこのロスの会はなんとか会の継続に成功して、支部ができるくらいになって、何年にも渡ってゲイの人権活動にとても重要な役割を果たしたんです。

 

(1969年ニューヨークで起こった)ストーンウォールの暴動があるまでは、世間にゲイとかレズビアンとかいう存在はなかった、ってハリー・ヘイさんが言っていたんですが、どういうことかというと、つまりその当時は、世間には異性愛の人しか存在せず、私たちのような人は(レズビアンやゲイという以前に)「欠陥人間」として扱われていたわけなんですね。

(きんじさんが訳してくれました。)

抑圧と解放のサイクル;人種平等のためのワークショップ

Creating Change 2018という全米最大のLGBTQの大会に参加した報告。大会は5日間にわたり200以上のワークショップ(WS)が開かれ5000人以上が参加するらしい。

印象としては白人と黒人、ラテン系が多くアジア人が少ない。通訳にスペイン語がついているぐらいラテン人口が高いようだ。手話通訳もついている。残念なことに今年はDSDs(身体の性の多様な発達・インターセックスと呼ばれていたテーマ)のWSがひとつもない!大会との間に何かあったんだろうか。分科会をするのにもお金を払わないといけないシステムに反感を持っている関係者も少なくはないだろうと想像する。

西洋式授業では当たり前なんだろうが、人数が多くてもファシリの質問にその場で大声で答えたり、マイクをもらいたいという手がたくさんあがったり、日本ではまず起きなさそうなことが起きている。WSの手法として参加者の声をどんどん拾うことがメインになっていて、まさに参加型、対話を作ることで、内容を構築していくのでとても手ごたえを感じる。

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1/24(水)抑圧と解放のサイクル;人種平等のためのワークショップ

このWSは一日がかりで、9時から17時までみっちり。800人の参加者が午前中前半はひとつの大きな会場で、後半は有色人種で初参加者、二回目以降、白人で初参加者、二回目以降の4つの分科会に分かれてワーク。午後は8つの分科会に分かれての人種差別をなくすための様々なアプローチでのワークショップ(WS)。最後に全体でまた集まりまとめをして終了。基本的にどれも、ペア、グループワークから全体での分かち合い、まとめという流れ。

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9時から10時半までの最初のオープニングでは、CCのスタッフが軽く自己紹介を回していて、名前、第三人称、人種アイデンティティの三つを上げていた。

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いくつかのお題が与えられてペアになって5分会話をするというのが3回程度繰り返された。お題は「なぜこのWSに参加したか」「何を期待しているか」「人種の話をする時にどんな気持ちになるか」「どんなことをすれば人種差別をなくせると思うか」などなど。

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またWSに参加する態度についてもしっかりと項目があり説明された。例えば「(ケータイとかいじらないで)参加に集中すること」「正直な自分でいること」「沈黙を大事にすること」「リスクを取ること」「対話が深い理解と受容を導くことを信じること」「自分のトリガーに気づきそれを扱うこと」などなど。

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 最後に「人種差別」「内的支配/内的抑圧」「白人特権」「白人至上主義」などについての用語を確認する対話。

ファシリが何事にも練習が必要。人種差別についての対話でだれもが失敗を経験するのは、練習せずに本番をしようとするからだ、今日は失敗することを恐れずに練習の場として活用し、本番は自分のコミュニティに帰ってから実践していってほしいと言っていたのが説得力があった。

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10時半すぎから12時半まで二つ目の分科会。私は二年目なので有色人種で二回目以降の分科会に参加した。(去年財布を無くした時に助けてくれたJasonがいてお礼を再度言えた。)
最初に、このWSはコミュニティ作りの作業でもあり、自分の深い部分を出したり共有する過程でもあるので、それをしやすくするように、近くの人とハグなどをして親しみを深めてと言われて、アメリカ的だなーと思いつつ隣の黒人の人と軽くハグをした。周囲の人はハグしまくっているがあまり乗れず。

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ファシリが「解放」という言葉から何を想起するか、浮かんだ言葉を言ってくださいと参加者に促すと、自由、弱さ、などいろいろな言葉が会場からあがった。続いて「トラウマ」からは何を想起するかという問いかけに、傷口を開ける、過去、など参加者が口々に思い思いの言葉を言っていた。

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最初のペアでは、どうして大会に参加しているか、人種差別を話す時のこれまでの体験などを話した。ペアになった人は、教会での人種差別の対話は難しいし、LGBTQであることも別の次元で差別があるので、問題は複雑と言っていた。

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次は、ファシリが取り組みを続けていくサイクルをどうやって形成していくかということで図を出して説明。サイクルに関連して、ファシリから体験が語られた。「黒人だが、親から近所の黒人家族とは家は違うんだ、ああならないようにしないといけないなど、黒人差別を内面化させられてきて、それを克服するのにとても時間がかかった。」(女性のクィア自認のアフリカ系アメリカ人で)「自分が話してる途中で白人男性が話をさえぎって意見を述べてきて、そそれを指摘したが、自分は正しい指摘をしたのに罪悪感を感じることがあり、自分の中に染み込んでいる従属性に気づいた。」など。

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それぞれの段階を具体的な内容は壁に貼り付けてある。壁のポスターに参加者にシールを貼っていくように指示がでた。緑はだいたいできていること、黄色はまだ取り組みを続けていること、オレンジは取り組むのが難しくて助けが必要だと感じていること、だ。

参加者(100人ぐらい)がだいたい全部まわってシールを貼ってまわった後、グループに分かれてどれに貼ったかそれぞれ発言していった。黒人の大学教授の人が、自分のメンテをしっかりしない限りは戦えないし、他人を助けられないし、白人と対等にやりあえる自信のある態度を保てないから、セルフケアに気を付けているとか、中東系の人が白人が大多数の場では自分の意見は取り込んでもらえないと感じるし、自分が有色人種を代表してしまうような気がして意見を言うのに気が引けるとか言っていた。

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全体の分かち合いでは、戦いばかりでセルフケアがおろそかになっているという意見もあり、ファシリも強調して、セルフケアの重要性を主張していたのが印象的。最後にファシリが「今日出会った人たちと連絡先を交換して下さい。ここからネットワークを始めて自分たちのリソースを作っていってください。」と参加者のコネクション作りを促していた。なるほど。

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昼休憩をはさみ、14時から16時半まで三つ目の分科会。ここでは去年から参加してみたかった白人向けの具体的に内省していく分科会に参加。60人ぐらいの白人の中でアジア人一人。超居心地が悪くて浮いてて辛い。最初にファシリがなぜこの分科会に来たかという理由を参加者からピックアップする際に、ここぞとばかり挙手して日本から来ていて日本では自分は特権を持っている立場なのでどうやって人種差別に取り組めるか知りたいので来ていますと説明できたので、勝手に一安心。

最初、ファシリの一人が「親戚や親に人種差別者がいて困りますよね。」から導入がはじまってちょっとうけた。「この中に、自分の中の隠れた白人優位主義を見つけ出すのが楽しみで来た人はいますか?」というとシーンとする会場の後ろの席に一人だけ「はいはーい」と手を挙げるおばちゃんがいてみんなが笑った。無垢なおばあちゃんの参加者が「私はいい人よ、みんなのこと愛してるもの。それなのに、私にも差別心があるのでしょうか?」ファシリ「そうなんです、いい人なのに白人優位主義はあなたの中に確実にあるのです。それを今日は考えていきましょう。」他の参加者からは「このWSに来たくなかった。自分はいい人でいたいし、差別心を持っていることを認めるのは怖い。」するとファシリが「来てくれてありがとう、とても重要なことを言ってくれました。みんなそこからスタートするので大丈夫。」

最初のワークは「5歳児にどうやって人種と人種差別を説明するか」で隣に座っていた白人トランスぽい人が声をかけてくれてペアで話し合った。アメリカでも人種問題の授業は特別にあるわけではなく、歴史として学ぶだけで、今の問題として話し合う機会は学校ではなかったと言っていた。全体の分かち合いでは、それぞれのペアで話したことを有志が挙手で紹介して、いろんな説明の仕方があっておもしろかった。「昔昔、白人が自分たちが一番優れているって言いふらしはじめて、そうしたら他の人種の人もそれを信じ始めてしまい、白人が都合がいいように世界を変えてしまったんだけど、白人が一番優れているというのは嘘ですよ。」「いろんな人種がいて、白い人から黒い人まで住んでいる地域や日の当たり方でいろいろなんだけど、白い人はたくさん飴をもらえるのに、黒い人やその他の人は飴がもらえないということ。」「昔、白人が世界中に出ていって各国の人をいじめまわって、自分たちが一番だと言ってまわったから、飴を独り占めしてもいいことになってしまった。」などなど。参加者からは「有色人種の子はすでに5歳で人種差別を体験して気づいているから説明しなくてもいいだろうが、白人の子は気づいていないので説明の仕方に気を付ける必要がある」など。

次は「人種差別」「白人特権」「白人至上主義」という言葉の定義について話し合うワーク。女性ふたりとグループになり、一人は日本に住んだことがあると話してくれた。「知らないこと、馴染みがないことって、容易に悪い風に言うことができるから、それが人種差別の根本じゃないか」などなど。その後、みんなで辞書で定義を確認。

次は「ペアになってからお題を伝えます」という含みがあったので、これは白人同士の方がよさそうだなと感じて、後ろの席に退場した。が、親切にも二人の白人女性がペアになっているところに一緒に話しませんかと呼んでくれたのでお言葉に甘えて参加した。お題は「いつ人種差別があることに気づいたか」でグループでの話し合いでは「子供の頃、有色人種の友達を家に連れて行ったら、祖父が人種差別発言をして母親と自分はぎょっとしたが、幸い当人には聞こえてなかったので良かった。」「白人ばかりの田舎で育ち、人種差別的発想が当たり前だと思って生きてきたが、50歳ぐらいになってそれは間違っているのだと気づき、こうしたWSに参加するようになった。」などなど。

次のお題は「いつ白人の方が他の人種よりも優れていると思ったか」という核心に迫る内容。「小学校などでスカラシップを取るのがいつも白人、たまにアジア人だったので、子供心に黒人やラテン系は勉強に関心がないんだろうと思っていた。がのちにそれが学校システムが白人用にできているからだと気づいた。」「父親が特定の地域に住んでいる有色人種の人たちのことを悪く言うのでそのまま鵜呑みにしていたが、母親が違う意見だったので誰かの主張も疑ってみないとと思うようになった。」「歴史の授業で歴代の大統領がすべて白人だったので、白人はリーダーシップがあって優れていると思っていたが、母親にそれを言うと黒人が大統領になるのは許されてなかっただけと言われて気が付いた。」などなど。

ここで最初の「5歳の子供にどう説明するか」の重要性があらわになってきた。ファシリの一人が言っていたのは、白人は子供の時に大人から人種については語ってはいけないことだと学び、「語らないこと」が白人の中で伝統的に受け継がれていくと指摘。
白人が無自覚にやっている白人至上主義に基づいた行動41項目が書かれた紙が配られて、自分とどれだけ関連しているか時間を設けてしばらく個人作業。その後、全体での分かち合いで個人が体験を話した。人種差別者の親戚をたくさん持つファシリの一人ががクリスマスなどの親戚の集まりには黒人人権運動のTシャツを着て行き、対話を開くきっかけにすると言っていたのが印象的。リストの中に関連して参加者からいろいろな体験が語られた。「思い返せば今まで自分が出会ってきた学校の先生はすべて白人で有色人種の先生に教わった経験がない。」白人が競争主義というのを受けて「有色人種の一番のアライになろうと他の白人よりも優位に立とうとする白人がいてイラっとする。そういう人は人種差別の問題を利用して自分が主役になりたいだけ。本来のアライとしての役割をわかっていない。」

またTEDトークで人種差別への取り組みを説いている7分のプレゼンを見て、いつも偏見や特権に敏感であるためには、日々のチェックが必要で完璧になるのは無理だけど、ましにしようという努力は続けていけるというポイントだったと思う。ファシリが「私もいつも自分のことを点検しています。ひとつ偏見を捨てても、また別の偏見を拾ってきてしまう。それは終わることのない作業。でもやり続けるしかないのです。」

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17時から30分全体でのまとめのためまた大会場へ集合。グループに分かれてWSを通じて学んだことで「やめること」「始めること」「続けること」は何かをシェア。「聞くこと、質問することをもっと重視するようにしたい。」「発言の前に少し間を置いて自分の考えを客観的に見たり、他の人が発言できる余地を持つようにしたい」「女性なので、夜道で人に会うと警戒することがあるが、それが人種によってなのか、他の属性によってなのか、恐れがどこから来るのかを確認するようにしたい。」(有色人種は犯罪者という刷り込みがあるので。)などが出ていた。

それを全体でも10人の挙手を募り共有。「WSで仲間ができて勇気と繋がりで元気になれた。」「私は有色人種であるだけで、十分私として存在できている。」「たくさん刺激的な体験をできてこれを地元に持って帰って実践したい。」「私の黒い肌は美しいということ、それをしっかり確認できた。私たちは美しい。」などなど。ファシリからこのWSで多くの人が新たな学びをし、コミュニティでの実践の足掛かりを得られたはずなので、引き続き個々人でやっていってほしいと激励。また別のファシリからはセルフケアをして帰宅してほしいと、瞑想のWSやリラックスできる部屋の紹介などがあった。

 

 今まで思ってても言ってはいけない人種差別がトランプの出現であからさまな問題になっているけども、やっぱり差別者というレッテルを貼られることは不名誉極まりない北米社会で、自分の中に差別心や白人優位感情があることを人前で認めて話し合うことはものすごく大変なことなのかもしれないと想像する。そういう意味で、このWSは参加者たちに大きな負荷を与えると同時に、変化をもたらすのかもしれない。
白人が白人特権という名前をつけ、その現象を認識していることを考えると、日本の日本人特権についての認識の低さにため息がでるが、今日のワークは白人の罪悪感を増大させることなく具体的な取り組みに着地させることができていて、日本でWSするとしたらこういう手法が有効そうなのでとても参考になった。

 

LGBT同輩支援事業 助言者訓練の手引き(一部抜粋)

LGBT Peer Mentoring Program Mentor Training Manual 2011-2012
LGBT同輩支援事業 助言者訓練の手引き)
Sponsored by the LGBT Resource Center
UNIVERSITY OF SOUTHERN CALIFORNIA
LESBIAN GAY BISEXUAL TRANSGENDER (LGBT) RESOURCE CENTER

https://lgbtrc.usc.edu/files/2015/05/2011-2012-Training-Manual.pdf

※メンターを助言者、メンティを被支援者、ピアを同輩と訳している。

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目次(取り急ぎ、太字の項目のみ訳しています。)
序章・・・3
プログラム概要・・・5
自我発達モデル・・・9
被支援者との関わり方・・・13
支援の仕方・・・14
助言者のガイドライン・・・15
カミングアウト:問題の基本的理解・・・17
カウンセリング技術・・・20
助言者の活動・・・30
追加資源・・・31
自己評価ワークシート・・・37
助言者パートナーシップ合意書・・・42
目標設定ワークシート・・・43
被支援者面接記録・・・45
LGBT同輩支援事業同意書・・・46

 

 

助言者のガイドライン(P15)


第一段階:関係性作り

・助言者に期待していることについて遠慮なく話すよう促す

・関係性作りのためのあなたの目標について話し合う

・邪魔や中断が入らないような、心地よい場所での面接を設定する

・導入のための緊張をほぐすための工夫や自己紹介ゲームなどは下記のサイトが参考になるhttp://wilderdom.com/games/Icebreakers.htmlhttp://www.residentassistant.com/games/icebreakers.htm

・LGBTQ用の導入ネタ

http://www.glsen.org/cgi-bin/iowa/all/news/record/333.html


第二段階:ニーズを見定める

・被支援者に関心事や求めていることについて話すよう促す

・被支援者がまだ気づいていなかったり、言語化できていないかもしれない要求がどういう類のものか見定めるよう努める

・繊細な分野について話す際、聞き取りの過程はたまに非難や追及のように受け取られることがあるので注意する

・項目に書き出してリストを作る・何が被支援者の動機か、何が能力発揮の妨げになっているか?


第三段階:目標設定

・第二段階で作ったリストを発展させて、目標設定のリストを作る

・目標を具体的で測定可能なものにすることで、被支援者のやる気を出させる

・資源を提供する

・被支援者をサポートすることを念頭に置きながら自分の似たような体験を共有する;しかしこうした個人的な話は押しつけ的なアドバイスと受け取られる可能性があるので注意すること。


第四段階:継続支援

・面接の度に進歩を振り返るように促す

・良かったこと、悪かったことを強調したり言い直したりする

・必要であれば目標を改定することを提案する

・被支援者が目標の達成に向けて進歩することでどんないいことがあるかを考えてみる

 

第五段階:終了

・最後の面接の数週間前に終了に向けて話し合いを始める

・お互いの関係性について、どのように締めくくりたいかを被支援者と共に話し合う

・設定てきた目標がこのプログラムの期間のみに制限されているわけではないこと、これまでで学んだやり方をどのように将来起こり得る問題や状況に応用できるかについて検討する・この支援関係や助言者の働きについて振り返ってもらい感想を求め、改善点がないか聞く

 


カミングアウト:問題の基本的理解(P17)


多くの同性愛嫌悪的な態度や実際の差別に直面しながら、LGBTQの肯定的なアイデンティティを形成することと、生涯に及ぶカミングアウトの過程は、多くのLGBTQにとって葛藤を伴い時間のかかる難しい問題だ。


●恐れているかもしれないことは?

・拒絶・嫌がらせ、虐待・家族や家から追い出されること

・精神療法を強要されること

・身体的暴力

●カムアウトしたい理由はどんなものがあり得るか?

・正直に生きたい、隠したり嘘をつくのをやめたい

・家族や友達と親密になりたい

・人前で、完全体の自分を感じたい

・隠し事をするのに要する労力と時間がもったいない

・隠さないことで、LGBTQの部分も含めて自分全体として統合されていると感じたい

・自分は大丈夫だと宣言したい

●カムアウトをどのように感じているだろうか?

・恐れ、攻撃を受けやすい

・解放

・誇りに思う

・不確か

・不安

●カムアウトされた側はどのように感じる可能性があるか?

・恐れ、不快

・どう言ったり何をすればいいのかわからない

・怒り

・欺かれた気持ち

・支援的

・嬉しく光栄に思う

●カムアウトした人に対して何を期待しているか?

・受容

・支援

・理解、気持ちを認める

・慰め

・より近い人間関係

・知ることで友情に悪影響がないこと

 

 

危機介入における一般的な情報


危機:通常の支援資源が弱かったり得られない状況での非日常的変化、苦悩、意思決定などへの適応期間において典型的に起こる、一時的に行動のコントロールを失った状態のこと。

●危機状況にいる人の行動の手がかり

・号泣

・急激な体重の増減

・睡眠、学習、食事の困難

・頻繁に独りでいる

・社交能力の欠如

・アルコールや薬物の乱用

・行動化:攻撃的な態度

・情緒不安定

・助言者に過度に頼る

・病気であることへの過度の不満

●危機介入の例

・関係性づくりのために連絡を取る

・問題や危機を明確にして定義づける

・代替案を探す

・他機関への委託

●その他

・助言者としてのあなたの直感と敏感さは最も価値があるので自分を信じること。

・危機が起こる前に、委託できる機関や資源に事前にあたっておく。

・被支援者のことが気がかりな時に、相談できるようにプロググラムのコーディネーターと支援センターの責任者を知っておく。

・被支援者についての懸念事項についてのその後を追跡する。

守秘義務を守る。

・巻き込まれることは、危機を個人的に解決しなければならないという意味ではない。あなたの役割は、危機に役立つ支援資源の提供を容易にすることだ。


(UCSDクィアピアサポートプログラムの手引きからの引用)

危機予防と介入

●LGBTQの若者と青年が経験する可能性があること

・疑問を持つこと、探求すること

・家族、友達、宗教などからの拒絶を恐れる

・メディアに溢れるステレオタイプへの囚われ

・内面化した同性愛嫌悪

・家族、友達、宗教などからの拒絶

・家庭、学校での暴力(高校や大学などでもあり得る)

HIV/AIDSについての疑問

・家を追い出される、ホームレスになる

自殺念慮抑うつ

・薬物乱用

・低い自己肯定感

●関連事項

・社会的烙印

・孤立感、疎外感

異性愛至上主義

・宗教上の烙印

・LGBTQの若者がカムアウトした年齢

(クリーシスとパターソンの記事)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9423411

必要ならば専門家に任せよう!

(危機予防、介入ホットラインは当マニュアルの末尾。)

 


カウンセリング技術(P20)


●非言語的コミュニケーションの例

1.アイコンタクト

2.身振り手振り(手で触れる、ハグ、手の動き)

3.声のトーン

4.身体的言語(座り方、腕を組む、前のめりの姿勢)

5.幸せだと言っていても、下を向いていたり、しかめっ面をしている

6.全体的な印象

7.電話の電源を切る

8.被支援者の正面に座る

9.被支援者の表情に注意する

10.適切な表情

11.少し前かがみの姿勢

12.開かれた姿勢

13.活力の程度

 

●言語的コミュニケーションの例

1.反応

2.限定的なの質問(はい、いいえで答える質問)、発展的な質問(その問を投げることで探りを入れていくような質問)

3.質問をたずねること、明確化を求めること

4.被支援者が言ったことを反芻することで、被支援者に聴いている態度を見せる

5.被支援者とのコミュニケーションの中であなたが一方的に受け手にならないように、あなたが彼らの声に耳を傾け、あなたの気持ちを彼らの感情に重ねるだけでなく、彼らが言わんとすることを理解した上で会話の内容が発展するように水を向ける発言を心がけることも大切である。例えば、被支援者が学校で孤立を感じると言った場合、近くの公園や川辺で午後を過ごしたらどうかとたずねよう。

6.しゃべり過ぎず、傾聴する

7.どんどん話してもらえるように気を配ること 

 (1)被支援者の話を途中で遮らない。 

 (2)自分の口調にも気を配って、相手から聞いたことを噛み砕いて「〜なんですね」と自分の言葉で返すような工夫も。

8.投影―被支援者が恐れや葛藤をあなたに登園することに注意する

(A)例えば、転移において、被支援者はあなたを彼らの生活上で重要な人物かのように扱い始める。転移は文字通り、誰かに対して抱いている気持ちをあなたに向けることを意味する。被支援者はあなたに承認を求めるかもしれないし、あなたにどう思われているかを気にするかもしれないし、あなたを教祖扱いするかもしれない。

(B)逆転移は、あなたが無意識に持っている気持ちを被支援者に向かって投影してしまうことだ。例えば、もし被支援者がもっと地域のコミュニティに関わりを持っていきたいけれど、緊張するのでゆっくりと入っていきたいと思っているとする。あなたは自分がコミュニティに関わりを持ち始めた時の経験から、自分にとっては思い切って飛び込むのが知り合いを作る一番の方法だったので、被支援者の言うことを聞く代わりに、一番いいのはとにかく被支援者がコミュニティに飛び込んで全部を一度に見てしまうことだと決めてつけて、自分の経験から得た気持ちを被支援者に一方的に投影してしまうようなことである。

 

 

守秘義務(P22)


同輩支援事業は、コミュニティで助言者を探している学生に支援と指針を提供する。一人一人の参加者のプライバシーを尊重するために最善が尽くされているが、守秘義務が守られない状況として下記の三つが挙げられる。

1、 被支援者が自身に危害を加えると脅す場合

2、 被支援者が誰かに危害を加えると脅す場合

3、被支援者が助言者に家庭内の子供またはお年寄りが虐待されていると知らせた場合

この三つの状況に置いて、助言者は守秘義務を破り、事態を適切に取り扱うための当局に連絡する施設の責任者や、同輩支援事業コーディネーターに報告することが求められる。

適当に組み合わせた関係性のため、助言者と被支援者との会話を誰かが小耳にはさむ可能性もある。支援関係を始める最初の時点で、守秘義務がどう扱われるべきかについて被支援者と率直に話し合うことが大事だ。

(例えば、被支援者は誰にもカムアウトしていないが、あなたは公にカムアウトしている。被支援者の友達グループが歩いてきて、その中のひとりがあなたに会うのは初めてだと言った場合、どのように自己紹介をするか?支援関係を始める前に、こうした状況について被支援者と話し合っておこう。)

施設の責任者や同胞支援事業のコーディネーターや他の助言者たちは毎月(電話、メール、直に会うなど)連絡を取り合って、現在の支援関係の状況について話し合いを行う。これは助言者と被支援者の間が明らかになる議論を含むだろう。

 

 

基本的な助言技術(P22)


・発展的な質問と限定的な質問

---限定的な質問:具体的な答えをたずねる質問

「いつそれをしましたか?」「週末に何をするのが好きですか?」など。

---発展的な質問:その問に対する答えを説明することで、その問への答えが深まっていくような質問。「どんな情報を探していますか?」「なぜそれが大切なのですか?」

もし被支援者が遠回しであっても何かをしたいと話していたら、明確化するようにしよう。例えば、被支援者が頻繁に浜辺について話していて、とても綺麗と聞いたと言っている。「では、いつか浜辺に行ってみたいですか?」とたずねてみよう。言い換えたり反芻することで、被支援者はあなたが話を聞いてくれていると感じることができる。これは信頼関係づくりと二人の意思疎通に役立つ。

被支援者に寄り添うために少し余分に歩み寄ることも大切だ。


第一段階:準備(P23)

これは支援の導入段階に当たる。たくさんの書類手続きの段階だ。メールや電話でいつどこで会いたいかなどを被支援者に連絡を取る。公の場に必要なもの全てを持参して、最初の面接で時間通りに行く。準備万端で被支援者を歓迎する。助言者になることについて自分自身の個人的動機は何かを確認し、この段階でそれを活用してみる。自分自身の個人的葛藤、価値、信条を把握していること。あなた自身の支援関係に期待することと、被支援者がこの関係に期待することを把握すること。


第二段階:交渉

1、 最初の面接で守秘義務について話し合う。

2、 非言語的コミュニケーションがこの段階では重要になる。被支援者の身体的言語、その人が言っていること、どのようにその人が行動しているかを観察する。アイコンタクトを取り、被支援者に向き合い、自分が傾聴して支援的であることを示す。

3、 境界線を設定し、役割と責任について被支援者と話し合う。

4、 被支援者と共に目標を設定する。目標ワークシートは手引きの最後にある。

 

第三段階:円滑化(P24)

1、良いカウンセラー/助言者の人格特徴については前述したが、下記も含む。

A.アイデンティティを確立している。自分自身のことを知っており、どこから来てどこに行くのかわかっている。

B.自分も他人も尊重する。

C.自身の力を認識することができ、引き受けることができる。力を悪用しない。

D.変化を厭わない。

E.自身の人生を形成する選択肢を作る。

F.ユーモアがあり、真摯で正直。

G.間違いを犯し、それを間違えと進んで認める。

H. 健康的な境界線を維持することができる。


2、できるカウンセラーは自分の限界も知っている。必要ならば専門家に任せることを忘れないようにしよう!

3、不快かもしれないが、沈黙は悪いことではない。あなたの質問に被支援者が黙って、答えを考えているようなら、急かさない様に。沈黙に慣れよう。

4、被支援者もこの過程に同様の責任がある。支援関係は双方向的で、両方に責任がある相互協力なものだ。

5、もし求められたら助言をしたらいいが、あなたは被支援者の変化のためのきっかけにすぎない。意思決定技術とは別であることを伝えよう。

6、先章で紹介した適切なカウンセリング技術を使おう。

7、あなたが直面する本当の倫理的な問題は、守秘義務と境界の設定だ。もし被支援者との間に何か起こった場合、そしてそれが自分の手に負えないと察知したなら、カウンセリング施設を紹介するか、コーディネーターを探して相談しよう。

8、この段階の間、あなたは責任を負い、被支援者の前進と成長を見守らなければならない。


第四段階:移行/分離(P25)

1、被支援者が支援関係から離れる準備ができたと感じた時、速く誠意のある形で起こるため、この段階はよく無視される。

2、被支援者の目を見張るような自尊心の向上が見られたり、目標をたくさん達成できた場合、分離と移行についての話し合いをはじめた方が良い。被支援者があなたが移行と分離を始める時にそれを予測できるので、この話し合いを早くからはじめることが大事だ。同輩助言支援事業の素晴らしい点は、実際の終了日がないことだ。被支援者とあなたが支援関係を続けようとする限り、ずっと続けることができる。

3、被支援者に、昼休憩に突然現れて、支援関係を終了する準備ができていて、今ここで最後にすると言ってくるようなことはしないように言おう。少なくとも最後に一回は、支援関係を終えるにあたり、設定してきた目標とこれまでのまとめについて話すための面接をしたいと伝えよう。この時点で、事業のコーディネーターを含めた三人で、これまで助言者が果たしてきた役割について話し合うことが望ましい。

4、この段階の間、被支援者は最初の段階へ後戻りしやすい。移行をすることが簡単かもしれないし、不安になったり、最初に会った時のように後退するかもしれない。支援関係における初期の気持ちや行動に後退する可能性に対して準備しておこう。

 

(WS)クリスマスの家族の集まりでの人種差別発言にどう対処するか

f:id:lgbtsougi:20171212144423j:plain■ “How to Interrupt Racist Comments at Holiday Dinner this Year”(2017/12/11)

SURJ(Showing Up for Racial Justice) TORONTOという、人種差別に対抗する白人のグループのワークショップがダウンタウンの教会であって参加してきた。今回のテーマは、クリスマスシーズンの家族の集まりで出てくる人種差別発言をどう扱うかというもの。30人ぐらいの参加。ほとんどが白人で、アジア人は二人、黒人が一人。男性も4,5人で女性が過半数以上。ベジタリアンのピタみたいなのと、生のフルーツ、お湯とちぃーバッグなどが用意されていた。
https://www.facebook.com/surjto/

■雪のため25分遅刻で参加したので会の概要とか聞けなかったが、Education, Fund rising, Family and kid, Communication, Building basis, Actionの6部門に分かれて組織の活動を担当者が説明する時間を設けていて、参加者にチームのどれかに入って活動をしてほしいと呼びかけていた。3つ聞けたが、CommunicationではFBのポストやMLの発行、ニュースの収集や呼びかけなどをしているとのこと。Building basisでは運営メンバーがどうやって地域に根差した活動をしていけるか、学校、コミュニティ、教会、警察など巻き込むべきところと具体的な活動、地域をどうするか検討しているところらしい。 Actionでは、BIPOCの組織からの協力要請や支援をしていて、ラリーやデモがあれば頭数として参上するよう呼び掛けたり、実際の実働部隊としてイベントを手伝ったり、イベントやデモの時に子守りをしたりなど。そういう助っ人活動をするための初心者向け研修も計画しているらしい。

■ファンドレイジング部門からのお知らせがあり、団体は立ちあがって1年だが、これまでの活動で集めた資金は300万円にのぼり、BIPOC(黒人、先住民、有色人種)の団体の活動資金になっているとの報告。素晴らしい!それから、BIPOCの人が病気やケガなどで困った時に使えるような、緊急時基金として、今日ここで1500ドル(約14万円)を集めたい、との宣言!Creative Changeでもやっていたような同じやり方のファンドレイジング手法だ。1500ドルからはじまって、だんだん値段が下がっていき、200ドルの時点で一人が挙手!拍手が起こる。150ドルでも、100ドルでも手があがり、20ドルでもばらばらと手が上がった。その後、寄付のレシートはこちらとか、現金の方はこちらとか、クレジットカード決済の場合はこちらのケータイで処理しますなどと担当者からさくさく集金の段取り。

■椅子を丸く並べて、ワークショップの始まり。アジェンダ、ゴール、アグリーメントなどが書かれた模造紙を説明してくれたが、写真撮るの忘れた!!うおー後悔。。。
簡単な自己紹介が回された。名前、性別代名詞、家族と人種の話題になった時の自分の内心を表すというもの。ほとんどの人が、ギャーとかOMGなどのリアクションをしていて、人種の話題は難しいんだと改めて知った。
ウォーミングアップに、いろんな速度で歩き回ったり、ストップと言ったら歩いて、ブルーと言ったら止まる、自転車と言ったらドアを開ける動作、ノック?と言ったら自転車をこぐみたいな、混乱するけど面白かった。二つ目のウォーミングアップは、右となりの7人目の動きのマネをするというもの、大げさにしたり、細かく真似したり、最終的には皆同じような動きをしていたのが面白かった。三つ目のウォーミングアップは、隣の人が手をたたくタイミングに合わせて手をたたくというもの。順番に隣の人に同じようにしていく。早くしたり、一週しない内に次のアクションが起こったりなど。

■クリスマスで集まった家族が人種の話題で衝突する寸劇。一度見てから、どのようにシナリオを変更して状況を改善できるか考えるというもの。具体的には、登場人物の一人を選んで参加者が入れ替わり、代役をする。その場で考えて即興で演じるってレベルが高くないですか。。。
寸劇の内容は、子どもとそのパートナーがクリスマスディナーで両親とくつろいでいると、テレビで先住民へのファンドレイジングのニュースが流れ、母親も父親も、政府が先住民支援に予算を当てていることについて、やりすぎじゃないか、長年やってるからもういいじゃないかなどとコメントし、こどもがそれに対して先住民の状況が改善されてないことを主張するが、母親は今朝も新聞記事を読んだから知ってるなどと返し、こどもは感情的になり、親は非難されていると感じて衝突になり、子どもが退出するというもの。こどものパートナーは終始沈黙。

ファシリが寸劇についての感想を参加者に求めると、はー、うちの家族もこうなるわー目に浮かぶわーみたいな身につまされる感じの人が多いようで若干重苦しい雰囲気に。ファシリが同じ寸劇をするので、止めたいところでストップと言って自分のシナリオを演じに介入してくださいと説明。
二回目がはじまり、こどもが感情的になってきたところで、ひとりの参加者がストップをかけて、こどものパートナーと入れ替わり、演じた。元のシナリオではパートナーは黙ってその場にいるだけだが、この人は、親との対話を試み、こどもの擁護を試みたようだが、母親はあなたが口出しすることじゃないなどと冷たい。(残念ながら英語が早くて聞き取れず・・・)ビジターの立場では声を上げにくいが、対話の価値はあるだろう。母親役からは親だったら自分の家で他人がこどもの扱いや家庭内のことについて口を出してくるのは不快だろうね、などとリアルな意見。
三回目の演技では誰もストップをかけなかった。その後の意見交換である参加者が、自分なら質問戦略で行くと言っていて、ファシリが演じてみて!と促し、こどもの演者と交代してチャレンジ。母親にどんな記事を読んで何を知ってるのかなど、非難ではなく、質問することで対話を試みる作戦。途中までよさげだったが、先住民の改善されない状況を説明する中で、「特権」という言葉が出た瞬間、母親が親の世代も自分たちも貧しい中で一生懸命働いてここまで来れた、プールがあるような豪邸に住んでいる人たちには到底及ばない清楚な暮らしを特権などというのは先祖と私たちに対する侮辱的だという切り返し、父親が無言で退室。こども「こうしてクリスマスでディナーをみんなで食べれてる私たちと同じように、先住民の人達もそれができるぐらいの状況であるべきじゃないか」母「私たちのことではなく、彼らの話をしましょう」という感じでファシリが終了させた。

参加者の感想では、みんな一生懸命働いてて、でも白人だからそれが報われて暮らしが良くなるけど、先住民の場合は同じだけがんばっても報われない状況が続いているのが問題との切り返しを提案。クリトリスで田舎に帰る参加者からは、こうした話題/考え方は都会の人が持ってくるものだと思われていて、耳を貸してもらえない、など。にしても、今回は母親役から前よりも座っていることが可能な気分だったと感想がでて、「主に質問して、ジャッジしない」という態度は有効なようだった。父親が退出したことについて、参加者がふたりの人を同時に対応するのは無理だから、一人一人対策が必要との意見。
最後、全員にどんな手でいくかを締めでまわしたところ、多くの人が質問戦法でいくと答えていた。寸劇を見ているだけでしんどくなってきたという人もいた。衝突が起きる原因は、人種の話題だからではなく、家族との関係性が根本的な問題としてあるという意見も納得。議論になった時に証拠となるような知識も備えておく必要がある。役者からも演じてみて、差別発言をする人が指摘を受けてどういう気持ちになるかわかったので、聞く態度を見せたり断定的に相手を差別者扱いしないようにすることなどを忘れないようにしたいなどの感想。休暇前のすごく具体的な対策となるワークショップで満足度が高ったように思う。
ていうか、演者たちがすごくよかった!

ところで、LGBTQの存在が当たり前という感じに扱われていて、寸劇のパートナーについて語る際もLGBTQであり得るのは当然という雰囲気だし、参加者も同性のパートナーについて話したりなどすごくそういう意味で安心な会だった。
残ったピタやマンゴー、アボカドをもらって帰宅。

トランプ以降、白人優位主義者の行動が目立つようになって来てから、白人たち自身の間でもこうのような抵抗活動が起こっているのはしかるべきことだ。やってもわらないと困る。白人自身で自分たちの差別意識に立ち向かってもらわないと、正直BIPOCがいくら抵抗したところで、白人が牛耳っているこの世の中を根本的に改善するのは無理。この団体の取り組みやスタンスは、本当に自分の人間関係から、地道に人種差別をなくしていこうとしている意気込みが感じられていいなと思った。参加者の白人が、いとこの白人にこの団体で活動していることをクリスマスの家族の集まりで「カムアウト」しようと思うと言っていた。

これまでLGBTQの活動をするなかで「それぞれ、できる場所から、できることをする」という前提があった。家族にカムアウトできなくても、社会に働きかける手段はたくさんある、と。でもやっぱり家族や近しい人たちなど実際に人間関係がある人と対話できることが、社会を変える最も確実で最短の道だろうとは思う。それがしやすいように、どのような環境を仕組んでいけるかを考えたい。この団体がやっていることは、とても参考になりそうだ。

LGBTQIサバイバーを含めた支援サービスのための議論のネタ

「Providing Services to LGBTQI Victims」の続きに議論のためのネタが出ていましたのでざっくりながら訳です。回答例とかないです。ネタふりのみっ

 

P238 議論のための質問

 1

異性愛と自覚する人が、同性からの暴行を受けており、「同性愛でない」ということを特に主張している。暴行について話をする際、この人は同性愛者に対する侮蔑語を使ったり、中傷する発言をする。このサバイバーに対してどのように話したらいいだろうか?この人の同性愛嫌悪をどのように扱ったらいいだろうか?もしこのサバイバーがシェルターや支援グループにいる場合、この状況にどのように対応したらいいか考えてみよう。

 2

あなたの勤める支援機関の中で唯一カムアウトしているクィアの職員は、LGBTQIと自認するサバイバーが来るといつも必ず担当させられている。組織はこの暗黙の了解のようになっている一人の職員への負担軽減のために何ができるだろうか。全ての職員がLGBTQIのサバイバーを担当できるようになるために、どのような研修や情報提供が可能だろうか?組織内でLGBTQIかどうかに関わらず、支援を受ける際、サバイバー自身がどの職員が大丈夫かどうか確認しなければならないような状況があるならば改善しよう。

 3

一人のサバイバーがあなたの電話相談にかけてきて、性的暴力にあったことを話したが、加害者の性別がわからなかった。その相談電話の内容から、あなたはLGBTQIではないかと推測した。同性間での性的虐待だと知られることによって、サバイバーはどのようなことを懸念しているだろうか?もしサバイバーがそのことを話した時、あなたはサバイバーの懸念について何かできることはあるだろうか?サバイバーの懸念に配慮した形で、どのようなことを尋ねることができるだろうか?(例。危害を加えた人の名前は何ですか?加害者とはどのような間柄ですか?)

 4

あなたの勤める支援機関に、LGBTQIのサバイバーへの支援サービスを避けている職員がひとりいる。その人はLGBTQIの人のアイデンティティ、身体、経験についてどのように話したらいいかわからないと感じているためだ。緊急の場面でもサバイバーに質の良い支援を確実に提供するために、どのようにこの問題をその職員と共に改善できるだろうか?また、緊急時でない時、この問題をどう扱ったらいいだろうか?(研修の機会を設けたり、報告説明会を持つなど?)

 5

あなたの機関の全ての職員が、性的虐待を受けたLGBTQIのサバイバーに特化した対応の研修を受けたにもかかわらず、LGBTQIのサバイバーへの粗末な対応があったとか、LGBTQIコミュニティから機関が信頼されていないということが、あなたの耳に入ってきた。支援機関を安全な場所にするために、LGBTQIコミュニティでの機関のイメージ改善のために、同性愛嫌悪、トランス嫌悪にまつわる過去の問題について、何ができるだろうか?

 

Providing Services to LGBTQI Victims

Sexual Assault Advocacy &Crisis Line Training Guide

A Crisis Intervention Resource for Sexual Assault Service Providers in Colorado

Colorado Coalition Against Sexual Assault 発行(4th Edition, 2011)

http://www.ccasa.org/wp-content/uploads/2014/01/sexual-assault-advocacy-and-crisis-line-training-guide.pdf

f:id:lgbtsougi:20171207104315j:plain

Providing Services to LGBTQI Victims 29-35 (P234-237)の部分だけを訳しています。

 

【LGBTQI被害者への対応】
これまでこのマニュアルで話してきた通り、性的虐待は人種、民族、階級、年齢、ジェンダー、性的自認、性的指向に関わらず誰にでも起こり得る。知人から性的虐待に合う危険性はLGBTQIコミュニティと異性愛者とはおよそ同じ確率である一方、同性愛嫌悪、バイ嫌悪、トランス嫌悪はLGBTQIの人々を性的暴力も含めて、暴力の被害者になる危険性を大いに高めている。
加害者が被害者をある特定のグループに実際に属しているか、属している加害者が見なし、標的にした時、ヘイトクライムが起こる。加害者は“罰する”目的で性的暴力を使うかもしれないし、その人の性的指向や性的自認/表現を屈辱するかもしれない。
トランスジェンダーの人々は、性別規範に沿わないことや性的指向を憶測されることによって、よく嫌悪暴力の標的となる。トランスジェンダーの人々に対するヘイトクライムは特に暴力的な傾向がある。例えば、専門家はアメリカのトランスジェンダーは、普通の人が18000人に1人の確率で殺人に合うのに対し、12人に1人の確率だと見積もっている。
2008年の報告によるとアメリカ中西部、西海岸ではかなりLGBTへのヘイトクライムが増加しているとのことだ。

 

【LGBTQI被害者がサービスを求める際の障害】
・全てのサバイバーと同様に、LGBTQIと自認するサバイバーも被害の後に恐れ、自責の念、怒り、恥、ショックなどを感じている。
・抑圧と偏見のため、異性から暴行を受けた被害者よりも、同性から暴行された被害者の方が、警察に被害を報告しなかったり、支援サービスを探し求めない傾向にあるかもしれない。
・サバイバーは、刑事司法制度や医療機関、その他の支援サービスで、対応者からの無神経さや同性愛嫌悪、バイ嫌悪、トランス嫌悪に晒されるのを恐れているかもしれない。
・LGBTQIのサバイバーは、支援を求めた先に対して、LGBTQIのサバイバー特有の問題について教育しなければならないことがよくある。
・孤立を感じることは特にトラウマ的だ。なぜならLGBTQIの被害者は既に異性愛中心社会で孤立を感じているし、さらにLGBTQIのコミュニティのメンバーから孤立することを恐れているからだ。
・家族や警察、その他の支援者に助けを求める際、アウティング(勝手に性指向や性自認について話されたり暴露されたりすること。)されることを恐れているかもしれない。カムアウトする準備ができていない人たちにとって、これはに雇用、住居、教育、移民、経済的安全性、個人的安全性、プライバシー、個人的人間関係に関係した複合的な複雑さを招く要因となり得る。
・また、支援者によって被害者の経験をセンセーショナルに取り上げられたり、LGBTQIであることを不必要に重要視されたりすることが更なる障害となる。

 

【Q&A】
Q.LGBTQIの人たちはより性的暴行を行う可能性が高い?
A.ほとんどの性暴力の加害者はLGBTQIであるという有害な神話は、同性愛嫌悪に根差している。性的暴行の加害者の圧倒的大多数は、異性愛者の男性だ。性虐待の犯罪者についての画期的研究は、異性愛者の大人は同性愛の大人よりも子供にとって脅威であることを結論付けた。

Q.人々はLGBTQIと自認するのか?
A.LGBTQIは包括的な言葉で、個人を示す言葉としては使われない。例えば、主に女性と恋愛関係を持つ女性は自分のことをレズビアンクィアと自称するだろう。ほとんどの場合LGBTQIとは自称することはなく、むしろLGBTQIコミュニティに属していると認識しているだろう。各個人が異なる自己認識を持っているので、人々が勝手に彼らに合うあるいは合わないかもしれないラベルを貼る前に、彼らがどう自認するかを知らせる機会を持つことは重要だ。

Q.クィア(変態)という言葉を使うのは適切か?
A.クィアという言葉は多くの若者や大人から、恥や烙印を伴わない意味に再定義されて使われてきている。しかし、LGBTQIの中には無礼に感じる人たちもいる。どのようなサバイバーと接する場合も、彼らが自分たちを示して使う言葉を使うようにしよう。常に慎重に期すべきで、確信がない場合は使わないようにしよう。その言葉をいい意味で使ったとしても、聞き手がその文脈に馴染みがない場合、侮蔑語として捉えてしまうかもしれない。もしその言葉を使いたい場合は、きちんと使い方と文脈を説明する時間をとる方がよい。

Q.サバイバーの性的自認がわからない場合、どう対応したらいいか?
A.電話対応の支援者や病院への対応者にとって一番実用的なことは、性別ニュートラルな人称を使うことだ。また、本人が自称するまで、サバイバーまたは加害者の性的自認を憶測しないようにすることだ。誰が電話をかけて来たとしても、常に利用者が使う言葉と人称に合わせて使うようにすることだ。サバイバーの性自認を勝手に憶測してはいけない。また、サバイバーの性的指向から性自認を憶測することも間違っているので気を付けよう。性的指向性自認とこれらの問題とは別物だ。

その人の性自認は、その人本人が自分をどう見ていてどう自認しているか、どうジェンダーを他人に扱われたいかだ。サバイバーの性自認は生まれた時のものと同じかもしれないし、違うかもしれない。その人が感情的に、性的にまた恋愛的に惹かれる対象を示す性的指向性自認は関係はない。同性かもしれないし、異性かもしれないし、全てのジェンダーかもしれない。またこれは人生を通じて流動的だったり変化することもある。例えば、女性として生まれた人が男性の性自認を持っていて、男性に惹かれるとしたら、ゲイのトランス男性である。

Q.どうやってサバイバーの性自認と性指向についてたずねたらいいのか?
A.サバイバーに対応している時、自分が知りたいことと、自分が擁護者として知る必要があることと、分けておくことが大事だ。彼らの性自認と性指向を知ることは、彼らが受ける支援内容に関係ないかもしれない。どの三人称を使いたいかを聞くことは、擁護者として彼らの利益になるようにあなたが知る必要があることだが、性別再適合手術を受けているかについてはほとんどの場合、聞く必要はないだろう。もし弁護のために必要性があるならば、なぜそれを聞く必要があるか、どのようにその情報が使われるか、誰がそれを知ることになるか、なぜその情報が彼らとともに活動するのに重要になのかをきちんと説明しよう。彼らには、活動を共にするあなたとの関係に影響を与えることなしに、質問に答えない選択肢がいつもあることも確認されるべきだ。

個人間で、組織の中で、文化のレベルでも、トランスジェンダーコミュニティは本当に暴力に直面することが多い。下記の大度はフォージ・フォワードによって開発された。トランスジェンダーの個人の権利と生活のための支援、教育、啓発を使命とした革新的な組織だ。下記の“今すぐ使えるコツ”を読んでみよう。どのようにあなたの組織は、支援サービスを使いにくくしている障害を取り除くことができるだろうか。

 

【トランスの人たちを含んだ支援サービスにするためのポイント】
このガイドはForgeによって作られ、掲載許可を得ている。詳しくは下記サイトへ。
www.forge-forward.org for more information.

1、 言葉
利用者の希望する名前と人称を使うこと。彼らがいないところでも一貫して使おう。もし確信がない場合は本人に聞いて確かめる。もし利用者の性別化された身体部位について話し合う必要がある場合、彼らが使っている言葉をそのまま使うようにする。(例えば、胸ではなく胸部と言うとか。)

2、マナー
あなたが同僚と自分の性器について話をしないならば、おそらく利用者に対してそれを聞くことは適切ではない。その人の性器は彼らの社会的性別、支援分野、法的地位を決定するものではない。保護と支援のためにその情報を他者と共有することが本当に必要な場合でない限り、誰かがトランスジェンダーであることを話さないようにしよう。

3、焦点を当てる
利用者がどんな支援を必要としているかに焦点を当てよう。ほとんどの場合、トランスジェンダーの人が探している支援は、性自認に関係ない。トランスジェンダーの利用者は、あなたや同僚の教育的機会のために利用されるべきではない。

4、規則
あなたの働く機関が明文化した方針として、性指向や性自認に基いた差別を禁止していることを確認しよう。全てのスタッフがそれについて知っており、方針に従っていることを確かめよう。

5、立ち向かう
利用者が行き来する他の機関も含め「安全空間」施策があり、実施していることを確認しよう。全てのスタッフ、全ての利用者、誰であろうと偏見のある行動や発言は許されない。

6、書類関係
インテークのフォームやその他の書類で、性別記載の部分に利用者が書き加えることができるスペースを設けよう。またはトランスジェンダーの選択肢を付け加えよう。質問項目において、性的指向(どういう性別の人に惹かれるか)と性的自認(本人が自覚する性別)が適切に分けられていることを確認しよう。

7、知ること、伝えること
もし利用者に個人的または慎重になるべき質問をする必要がある場合、たずねる前になぜそれを聞く必要があるかを伝えるようにしよう。あなた自身がその情報がなぜ必要なのかを知らない場合は、支援のために適切でないし聞くべきではない可能性が高い。

8、力づける
利用者の中には、支援者が指導権を握ることを求めている人もいるが、多くの場合、利用者は自分が受けるケアや支援の方向性を自分で決めることを望んでいたり、またその能力を有している。もしその人に適切であれば、支援の提供の方法やアプローチについてトランスジェンダーの利用者があなたにどう扱ってもらいたいかを尋ねてみよう。

9、創造的になる
トランスジェンダーの人々は既存のシステムやフォームに当てはまらないかもしれない。あらかじめ決められたことや、合わないものを彼らに強要するのではなく、彼らのニーズに合うようにフォームやシステムの方を変更することで彼らを尊重しよう。

10、啓蒙する
いつであろうと可能な時に、どんな性自認の利用者にも合うように、システム、指針、フォームの変更を呼びかけよう。あなたの組織や分野でこうしたシステムの改善を呼びかけることが難しいようなら、トランスジェンダーの組織や催しでボランティアをすることも考えてみよう。