LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

なぜ韓国人は日本製品をボイコットしているのか(ASIAN BOSS)2019/08/04

今の日本の態度を韓国の人がどう思っているのか。しっかり知る必要があると思います。きんじさんが翻訳してくれたので、コメントの訳をお読みください!下記きんじさんからの投稿です。

www.youtube.com


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日本の現政権が韓国に対して強硬的な態度を取り続けているという認識からの反応として、韓国の市民の間に日本製品不買運動反日デモが広がっていることについて、アジアン・ボスという韓国のソーシャルメディアがソウルの市民に7月にインタビューした動画があったんですが、韓国語と英語字幕だったので、英語から日本語に訳したものを載せときます(長いのでコメント欄に分けて載せます)。
街頭でインタビューしてそれを誰かが編集して載せてるものなので、これをもってこれが韓国市民の声だ、みたいなわけにはいきませんが、現状を考える上でヒントになるようなことを言っている人もいるので、そういうことが生の声として紹介されているという意味で価値のあるインタビューだと思います。
カナダやアメリカのメディアはとても自己中心的なので、朝鮮半島北部の現政権のくだらない悪口ばっかりで日本や韓国のことなどはほとんどニュースになりません。っていうか、こういう日本と韓国の不調和とか不安定については、北米では知らせないほうが得っていうか、そういうことに市民の関心が向かないようが自分たちに都合がいいっていうことも勘案してるのかもしれないけど。でも冷静に考えると、韓国にも日本にも米軍基地があって、米韓相互防衛条約と日米安保という網がかかっていて、反共とかいう口実でその正当性を保とうとしてきた中で、米韓相互防衛条約については韓国軍主導にするっていう約束を守らないままずるずる延長してるし、日米安保に至っては憲法9条が邪魔みたいな雰囲気づくりに躍起になってるし(←すごく乱暴な言い方やけど)、この場で例えば朝鮮半島に平和が訪れて、その上日韓が仲良くなったりでもしちゃった日には、あぁそりゃ損だわと思う輩がいるってことは、容易に想像がつくしね。そういう認識で市民がちゃんと賢くやっていかないと、取り返しのつかないことになるっていう認識がなかなか広まらないことの苛立ちが募る今日このごろだったので、こういうインタビューを見たりして正常を保つようにしている。仲良くしたほうがいいっていうのは、お花畑のポエムじゃなくて、一番有効な戦略なんやけどなぁ。敵を間違えないようにしないと。

 

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アジアン・ボス フェイスブック2019年8月4日投稿


韓国と日本の間での政治的緊張が高まる中で、韓国では日本製品不買運動反日デモが韓国全土で起こっています。なぜ多くの韓国人がこの貿易戦争に個人レベルで関心を持っているのか、またそのことが彼らの日常生活にどのような影響を与えているのか。私たちはソウルの街頭に出て、人々の意見の中にその答えを探してみました。

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(動画冒頭)韓国の市民による街頭での反日デモの様子。
アジアン・ボス・インタビュアー、ユン・ジーさん:2019年7月1日に、日本の安倍晋三首相は、国防を理由として韓国に対しハイテク部品の輸出を規制することを表明しました。このことで、韓日両国の関係は近年最悪の状態になったと言われています。そして、その影響により、韓国市民による反日デモが韓国全土に波及し、日本製品不買運動も全国に広まっています。なぜ多くの韓国人がこの貿易戦争に個人レベルで関心を持っているのか、またそのことが彼らの日常生活にどのような影響を与えているのか。私たちはソウルの街頭に出て、人々の意見の中にその答えを探してみました。
(動画タイトル)ノー・ノー・ジャパン:韓国人が日本をボイコットしている理由
韓国ソウル、2019年7月20日
インタビュアー:今韓国でボイコット運動が起こっていることをご存知ですか?
中年の韓国人男性:知ってます。「ノー・ノー・ジャパン」のことですよね。
インタビューアー:はい、そのことです。
中年の韓国人男性:そのことですね。
若い韓国人女性1:私も知っています。
インタビュアー:この動画を見ている世界中の人たちはこの問題を知らない人もいると思うのですが、そのことについて、それがどういうことで、いつ始まったのか、簡単に説明していただけますか?
若い韓国人女性1:はい。だいたい1ヶ月くらい前になると思うんですけど、韓国の国内で「ボイコット・ジャパン」みたいな運動の掛け声が聞こえ出したんです。最初はゆっくりだったんですけど、それがSNSとか主流メディアで取り上げられるようになった途端に、韓国人が実際に日本製品をボイコットし始めたんです。この運動について私が理解しているのはそんな感じです。
中年の韓国人男性:最近韓国の最高裁がある判決を下したんですけどね、日本に、第二次大戦中に強制労働させられた被害者に対して損害賠償を要求したんですね。それは韓国の最高裁がそういう判決を出したというだけのことだったんですけど、でも安倍政権はそれに対して、半導体製品やフッ化水素を日本の「ホワイト・リスト」から除外する、みたいな反応に出たんですよね。それまでは韓国はそういう製品については日本から障壁なしに輸入できてたのに、今回のことで韓国にそういう製品を輸入するのに90日以上もかかっちゃうっていうことになってしまって、それは韓国の半導体産業にとっては痛手になるんですよね。
若い韓国人男性1:日本が半導体製品の韓国向け輸出を難しくしたっていう話ですよね。で、それが韓国経済にとっては害になるっていうことで。たぶんそういうことがきっかけになって、韓国の市民がその事態を自分たちの手で何とかしないといけないって思わせたんだと思います。
インタビューアー:あなたが見聞きする限りで、現状でそのボイコット運動はどのくらい広まってると思いますか。
若い韓国人男性1:ニュースとかで観てると、市民団体が中心になってそういうボイコット運動してるんだなっていう感じで、それが韓国のソーシャル・メディアとかでも広がってるのかなって思ってます。でもあくまで僕の個人的な意見ですけど、そういうボイコット運動ってそんなにまだ拡大してるっていう感じじゃないと思います。
若い韓国人女性1:そうですねぇ、友だち10人いたら、実際にいまボイコットしてるっていう人は8人とか9人とかいるんじゃないかって思います。だから私の周りでは80%とか90%とかくらいの確率でボイコットしてると思います。
インタビューアー:だいたいどんな製品をボイコットしてるんですか?
若い韓国人女性1:そうですね、韓国人はいまユニクロっていう有名なブランドをターゲットにしてると思います。韓国でいまユニクロで買い物するっていう人はあんまりいないと思います。
若い韓国人女性2:ユニクロのことで言うと、ボイコットが始まり出してから、なんか韓国での売り上げが30%も減ったっていう話を聞いてますし、そういう数字とか聞くと、結構激しいボイコットなんじゃないかなって思います。
インタビューアー:では、そういうボイコットについて、あなたは何が理由になっていると思いますか?
若い韓国人女性2:表面的には、韓国の経済に影響のある貿易戦争のせいだって言えると思うんですけど、でも実際にはもっと深い問題があって、従軍慰安婦の問題とか、日本が政府としてきっちりとした賠償をこれまでしてこなかったっていうことがあって、きっちりとした謝罪もなされてこなかったし、そういうことに乗っかってすごく敵対的な手段を加えてきてるっていう、そういうことがあると思います。特に今回については、日本の現政権が自分たちの政治的な魂胆を隠そうともしてないっていうことがあって、そういう要因が積み重なってこういうボイコットっていう形で噴出してるんだと思います。
若い韓国人女性1:そうですね、理由については人それぞれいろんな意見があると思うんですけど、やっぱりこれまでの歴史に目を向けてみると、日本は韓国にいろいろとひどいことをしてきてるし、そういうことが発端になってると思います。それにしても、安倍首相が、戦時中に起こったことについて謝罪を拒否し続けていて、そのことにすごく頑固になってるっていうことが、油に火を注ぐみたいな感じでこういうボイコットみたいな運動になってしまってるんだと思います。
(continues... 続く)

(continues from above... 上から続く)
インタビューアー:今回のボイコット運動について、ご自身でどうお考えですか?ボイコットに賛成ですか?反対ですか?
若い韓国人男性2:(言いにくそうに、ため息混じりで)僕は、ボイコットには反対です…。だって正直言って、日本のことをボイコットするっていうのは、長い目で見ると、正しい解決にはつながらないと思うんです…。これは、お互いの国が、外交で解決すべき問題だと思うんです。こんな感じでボイコットとかしたって、やたらと反日感情を煽ってしまうだけ
だと思うし、そうなってしまったら残念だと思うから。でも韓国の世論の視点からすると、人々がこういう感情を持ってしまうっていうのはわかる気もします。だからボイコットが起こってるっていう理由も一応わかるんですけど。
インタビューアー:それではあなたは今後日本製品を買うおつもりですか?
若い韓国人男性2:(カメラをちょっと見て)はい。それは絶対そうですね。日本に旅行とか行ったりするかもしれないです。本当にこういう反日感情って、度を越すと、韓国のためにならないと思うんですよね。
若い韓国人男性1:ボイコットするかしないかとかは、それぞれが自分で考えて決めたらいいと思うし、それぞれが自分の意見を持てばいいと思うんですよ。自分がやりたいと思ったらやったらいいし、いやだと思ったらやらなくてもいいし。僕の個人的な意見ですけど、っていうか僕の周りの人も結構そういう考えの人多いと思うんですけど、こうやってボイコットして日本製品買わないとかやってて、結局その被害を受けるのは同じ韓国人なんだよなって、韓国でビジネスしてる人とか。日本人を苦しめるとか言いながらなんで自国の韓国人を苦しめるようなことするのかなって。それが僕の意見です。
インタビュアー:あなたは日本製品を買うお積りはありますか?
中年の韓国人男性:ないですね。少なくとも今はね。だってね、良きにつけ悪しきにつけね、みんながいまボイコットしてるって時にね、自分だけ日本製品買うとかっていうの、したくないでしょ。もし自分だけ買っちゃってたら、なんか自分が裏切り者みたいに思っちゃうもん。
若い韓国人女性3:ボイコットには始まったころから賛成してて、今もそうなんですけど、ソーシャルメディアとかで見てると、もともとこれって「日本製品を買わない」っていうボイコットだったはずなのに、なんか物事がどんどん悪い方向になってるっていうか、このボイコットで被害を被ってるのは実は、韓国で商売してる人たちとか、あと韓国のことが好きで旅行に来る日本人とかなんじゃないのって思うようになってきてて、実際そういうふうな話とかも聞きますしね。ちょっと収拾つかなくなっちゃってるんじゃないかなって感じます。
(continues... 続く)
 
(continues from above... 上から続く)
インタビュアー:あなたは日本から韓国に来られてる交換留学生だってうかがったんですけど。
若い日本人交換留学生:はい。よろしくお願いします。

インタビュアー:韓国にいらっしゃる間に、韓国人が日本に対してある種の感情を持っているなと感じられたことはありますか。
若い日本人交換留学生:それは毎日感じます。今日もすぐそこで、看板っていうかサインを見たんですよ。韓国人は日本に旅行に行くべきじゃないし、日本製品も使うべきじゃないって書いてありました。そんな感じのことですね。
インタビュアー:日本人としてどんなお気持ちですか。
若い日本人交換留学生:っていうか、韓国人に対して、日本の製品を使うなって言ってるってことですよね。でも実際には日本の製品が好きっていう韓国人ってたくさんいて、もう日本の製品を結構使ってるっていう人も結構いて、そういう人たちがどんな悪いことをしたっていうんですか。っていうか、日本の現政権とか安倍が問題だって韓国人は言ってるんですよね、何の関係もない日本のブランドとかそれを使うお客さんとかを責めるのは筋が違うと思うんですけど。
インタビュアー:ここ韓国では、実際に数多くの日本製品が販売されていますよね。こういった日本製品のボイコットのせいで韓国の企業や商売をする人たちが損害を受けることになるかもしれないという意見もありますが、あなたはどうお考えですか。
中年の韓国人男性:いやそうだと思いますよ。実際韓国にとっても結構なダメージになると思います。結局は仲間同士を殺しあってるみたいなもんですよね。こういうボイコットとかは早く止めたほうがいいと思いますよ。でもね、これは政府や役所がやれって言ってやってるようなことじゃなくてね、市民が自発的にやってることなんですからね。だから日本には、韓国人がどうしてこういう感情を持つようになったかっていうことを、ちゃんと理解してほしいと思いますね。
インタビュアー:あなたはこのボイコットの究極の目的は何だと思われますか。何が達成されたらこのボイコットが成功だと言えると思われますか。
中年の韓国人男性:そりゃあ日本が行動を示す時ですよ。日本が何らかの手段で自分の非を認めれば、私たちのボイコットも徐々に終わると思いますよ。考えようによっちゃあ、それが日本のためになるかもしれないんですからね。だって、それで韓国からの訪日客もぐっと増えるだろうしね、そうなったら私だって日本に旅行してみたいって気持ちですよ。
若い韓国人女性3:日本が何か具体的な方策を打ち出すとか、正式な謝罪をするとか、何か両方の国の間にある深いわだかまりを埋めるようなことがなければ、このボイコットはずっと続くんじゃないかって思います。あと6ヶ月とか。
インタビュアー:あなたはそんな長期でボイコットをする心の準備はありますか。
若い韓国人女性3:はい、あります。
インタビュアー:韓国の外にいる人々がこのボイコット運動のことを聞いたら、韓国人はとにかく日本の何もかもが嫌いだからやっているんじゃないかと思われるかもしれません。日本のメディアによる報道にしか触れていない普通の日本市民の人々に向かって、あなたはどんなメッセージがありますか。
若い韓国人女性4:日本の人たちには、私たちが理由もなく日本製品をボイコットしてるわけじゃないっていうことを、知ってほしいです。韓国の市民にとって、こういうボイコットという手段を使って、関心を持ってもらおうとすることは、当然の権利だと思います。
若い韓国人女性3:私たちは日本が嫌いだからボイコットしてるんじゃないんです。ただ日本の現政権が今こういう行動に出ているっていうことに対して反対の意を表しているだけなんですよ。私たちがわだかまりを持っているのは、日本が過去に韓国で犯した罪についての彼らの態度なんです。もし過去に日本以外の国が韓国に対して同じことをしたとしたら、その国に対しても私たち市民は同じようなわだかまりを持って反応しただろうと思うんです。はっきりとさせておかないと思うことは、韓国の人たちが日本の人たちを憎んでいるということでは全くないっていうことです。ただ日本の現政権に対して反発しているだけなんです。
中年の韓国人男性:韓国と日本はね、隣国同士なんですよ。だからね、私たちはね、お互いが共存共生できるように学んでいかないといけないんですよ。お互いを敵と思ってはだめなんです。それが基本の姿勢であるべきでしょう。尊敬に値する国家としてね、日本が今みたいにずうずうしい態度でね、報復的な行いをするっていうのはね、ちょっとどうかなと思いますよ。そんな下等な国じゃないはずですよ、日本は。
若い韓国人女性1:今わたし実は日本語を履修してるんですけど…
インタビュー:大学でですか?
若い韓国人女性1:はい。でもやっぱり、今回のことは、歴史的な衝突が発端になってると思うんです。私としては、日本の人たちに、別に韓国の人たちが個人的に日本の人たちが嫌いとかそんなことは全然ないっていうことをわかってほしいです。ただ、韓国の人たちのこういう反応がいったいどこから来ているのかっていうことを、理解してもらえたなら、そうなったら本当にいいなって思います。
(end おわり)

次回洋書読書会は9/8(日)9時30分スタート

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次回洋書読書会は9/8(日)9時30分スタート
(北アメリ東海岸は9/7(土)19時半)

どなたでもご参加いただけます。ネット上にあるエッセイ等を取り上げて、英語がわからない部分を先生に解説していただきながら、内容についても意見交換します。

【範囲】
Chapter 9: Sexual and Gender Diversity in Native America and the Pacific Islands
最初から10ページぐらいまで。
https://www.nps.gov/…/l…/upload/lgbtqtheme-nativeamerica.pdf

【全員がビデオ参加!】
ハングアウトでの開催になります。下記にアクセスしてご参加下さい。
カメラをオフにして音声のみのご参加も歓迎です。
https://hangouts.google.com/h…/_/pwif3ywqnvgrfooxravixj4fzye

Youtubeで過去の読書会の様子を公開しています。
https://youtu.be/rufR0fT0M-A

次回洋書読書会は8/4(日)9時30分スタート

次回洋書読書会は8/4(日)9時30分スタート
(北アメリ東海岸は8/3(土)19時半)

どなたでもご参加いただけます。ネット上にあるエッセイ等を取り上げて、英語がわからない部分を先生に解説していただきながら、内容についても意見交換します。

【範囲】
Chapter 8: Making Bisexuals Visible
14ページから最後まで。前回終わらなかったので引き続き同じところです。

www.nps.gov



【全員がビデオ参加!】
ハングアウトでの開催になります。下記にアクセスしてご参加下さい。
カメラをオフにして音声のみのご参加も歓迎です。
https://hangouts.google.com/hangouts/_/pwif3ywqnvgrfooxravixj4fzye

Youtubeで過去の読書会の様子を公開しています。

www.youtube.com

行政の取り組みいろいろ

行政との会議の際に参考にしたもろもろをメモ。ここに上げたのはほんの一部です!

最近は本当にたくさんの自治体でLGBTQのことに取り組まれているんだね~。

【性別欄関係】
⾏政⽂書における性別記載欄の点検・⾒直し結果について - 大阪府
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/attach/hodo-34191_5.pdf
県の申請書等における性別記載欄の見直しについて / 熊本県
https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_25944.html
各種様式における性別記載方針の策定の進め方について - 白井市
http://www.city.shiroi.chiba.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/7/300822shiryou3.pdf
平成 30 年 地方分権改革に関する提案募集 提案事項 - 内閣府
自立支援医療費(精神通院医療)の申請書及び受給者証から性別の項目を削除する。
https://www.cao.go.jp/bunken-suishin/teianbosyu/doc/tb_30_kohyou_12_1_mhlw_2.pdf

【職員対応関係】
LGBTなどの性的少数者に配慮した行政窓口での対応手引き - 大阪府
https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/cmsfiles/contents/0000397/397620/guidebook.pdf
多様な性に関する職員ハンドブック - 京都府
https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/cmsfiles/contents/0000244/244040/tebiki2.pdf
多様な性のあり方を知り、行動するための職員ガイドライン三重県
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000819873.pdf
性自認および性的指向に関する対応指針 ~文京区職員・教職員のために~
http://www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0120/4244/3_5.pdf

行政の取り組み集めました 淀川区
https://www.city.osaka.lg.jp/yodogawa/page/0000409957.html

【関連論文】
性的指向性自認に関連する行政の現状と課題2016 年度の悉皆調査から
https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_201802.pdf

ろう虹色塾で講演します。

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\手話版・ろう虹色塾 第一回公開講座のお知らせ/
「多様性の街で暮らして見えたこと」〜カナダ・トロントクィアコミュニティ〜
講師:塩安九十九氏(新設Cチーム企画主宰)
https://lgbtsougi.wixsite.com/newcteam
日時:2019年7月21日(日)午後14時〜16時(開場13:40)
場所:ひと・まち交流館 京都
http://www.hitomachi-kyoto.jp
塩安九十九氏は2014~2018年の間、カナダのトロントで映像の勉強をしながら、LGBTQ関連の活動にもたくさん参加しました。トロントは100万人を越えるというカナダ最大のプライドパレードでも有名なクィアの街です。人種もセクシュアリティも障害の有無もごった混ぜな街での生活について、日常的なエピソードも交えながらご紹介します。※手話通訳付
皆さまのご参加をお待ちしております。(シェア大歓迎)

https://www.facebook.com/rounijiirojuku/?modal=admin_todo_tour

ジェシカ・リンさん公開授業@府大

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府大でジェシカ・リンさんのお話を聞いてきたのでその要約をご紹介したいと思います。あまりにドラマチックで圧倒されてたらやっぱり、映画になるんだとか!サンドラ・ブロック主演。こちらリンさんの公式サイト。

www.jessicalynn.website

1965年生まれのリンさんは、5人兄弟の真ん中で、2、3歳の頃には男という性別に違和感を持っていた。敬虔なクリスチャンの母が言うには神様は何でも叶えてくれるというので、4、5歳の頃は毎晩女の子にしてくださいと泣きながら祈る日々だった。他のことに没頭することで女の子になりたいという気持ちを紛らわせていた。切手、コイン、虫など収集行動に没頭。青虫がさなぎになり蝶に孵る姿を見て、いつか自分も女の子になれると願うが一向にその気配がなく、神様に女の子になりたいという気持ちを消してくれとお願いする日々だった。7歳の頃、男女の性器の違いを知り、かみそりでペニスを切り落とそうとするが、怖くて断念。
収集することで紛らわせていたコーピング行動は、今度は動物の世話をすることや、次は絵を描くことに。12歳の頃には一日中自然の中で風景がを書くことに没頭し、腕を上げ、知人の家の壁などにも絵を描くほどになっていた。(11歳ぐらいの作品の写真をみせてくれたけど超絶上手い!)

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その後、男子だけするサッカーはしたくないと思っていたが、兄がするので参加してみると、没頭するのにうってつけだった。来る日も来る日もサッカーに没頭し、ナショナルユースリーグ(18歳選手が多いところに15歳で合格)全米2位のチームで活躍するまでに。それでもまだ、女の子になりたいという気持ちは消えず、サッカーをしながらもお酒に手を出す。
思春期に入り、2歳下の15歳の女の子と意気投合し付き合うことになるが、セックスの際、彼女の立場になることを考えるためなかなかうまくいかない。正直に女の子になりたいことを打ち明けると一旦は拒否されるが、やはりリンのことが好きということで、交際は続いた。彼女と付き合って行けばいつか、女性になりたいという気持ちはなくなっていくかもしれないという希望を持ちつつ、最愛の人であることはお互いにゆるぎなかったので20歳で結婚。しかし、ふたりで散歩中、時速100キロで突っ込んできた車に引かれ、彼女は他界、本人も大怪我を負った。彼女が亡くなってから2年間はお酒とコカインにおぼれた。
23歳の頃、そんな本人を見かねて母親が声をかけた。お酒におぼれているのは、彼女を亡くしたこと以外に、女性になりたいからじゃないかと母は言った。両親は3歳ごろからそれを知っていたのだと。リンはなぜその頃から知っていたのに何もしてくれなかったのかと激怒!こんな辛い人生を歩まなくてすんだのに!実は両親は、リンを女の子として暮らさせるために、知らない地域に引っ越す計画までしていた。しかし4歳ごろに、ジョン・マネー氏のところにリンを連れて行き相談したところ、育て方で男にすることができる、スポーツなどをさせるようにと言われたのだった。(ジョン・マネー氏は、性別は育て方で買えられると主張していた人物で、トランスコミュニティから総スカンを食らっている人。ペニスを事故で無くした男児を女性として育てることをすすめ、その後男児は31歳で自死。)
23歳、これから女性に移行していくための資金をためようと大工の仕事などをはじめた。その時に仕事で知り合った女性と馬が合い、遊ぶようになるとさっそく女性になる計画を話すとすんなりと受け入れてくれて、サポートすると言ってくれた。しかし、彼女は男女の身体があるのだからと、セックスはたまにしようと言ってきて、ヤリ友のような関係になった。そして妊娠出産。子どもに父がいないのは不憫に思い、結婚して彼女と子供を養うために猛烈に働く日々がはじまった。そして次男が誕生。家庭内の不和により、別居になるが養育費を毎月請求額の二倍(13万)は払い続け、一日置きに子供に会うという良い父親で居続けた。別居しばらくしてから、ふたりの仲は改善された矢先にまた妊娠、三男誕生。一緒に暮らすことにして家を買うが、途端に妻がフルタイムの学生になってしまい、またがむしゃらに働き稼ぐ日々。そんな中また妻が不満を言い、三男を連れて別居。親権の裁判を起こされる。子ども達を引き離すことが耐えがたく感じて裁判を戦い、子ども全員の親権を勝ち取った。トランス女性としてはかなりレアなケースだが、周囲がリンは素晴らしい親であることを主張したため良い結果となった。その後、寄りを戻したいと妻が戻ってくる。が、再び妻が三男を連れて別居。今度は親権を奪い返す裁判を起こされる。この時、テキサス州に引っ越していたため、前回の裁判結果は引き継がれなかった。そして超超超保守、アンチトランスのテキサス州で、信じられない判決がでた。子どもがいるのにトランスした親はあまりに自分勝手すぎるので、子どもに二度と会うことを許さない。電話はいいが、自分が女性になったことを子供に言ったら、刑務所行きというものだった。(ちなみに妻は、親権奪還の訴えの中で、リンが女性になりたいなんて全く知らなかった、と虚言している。)(ちなみに、同じ時期にでている別の判決では、レイプ犯(レイプによって妊娠させた)でも自分の子どもに会う権利が保障されているという、テキサス!)あまりに酷い判決に打ちひしがれている中、一番支援してくれていた弟が自殺で他界。悲しみの底で葬式や遺族のことなどを世話をしてやっと自分の裁判に戻ろうとしたら判決から23日目、21日以内に上告しなければならなかったと知る。全米のあらゆる法律家に助けを求めるも、何ら手段がないということだった。三男が成人すれば、会うことはできるが、母親が名前も変えて住所もわからなくしているので、連絡の手段がなくなってしまった状態だ。(ちなみに、この裁判でかかった費用がとんでもなくもうたぶん1000万ぐらいかかってるっぽい。)

2010年から、上の子どもふたりは成人しているので、性別移行することを伝えると抵抗なく支援的なコメントをくれて、今も良好な親子関係とのこと。念願の性別適合手術も受けてホルモン注射もして、どんどん女性の外見になっていくのを楽しんでいて、満足しているとのこと。
全米でも、イェール、スタンフォードケンブリッジ大学などロースクールでも講演活動をしてトランスジェンダーの権利を啓発しているが、この親権のことについては、州法によるので法律を変えない限りどうにもならない、というところに行きつくのだとか。それでも、世界各地を飛び回って、トランスの問題について共に考えようと呼びかける、諦めない姿にはとっても勇気をもらった!!

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あと、リンさんと一緒にペギーさんという方も来ていて、その人はインターセックス(クラインフェルター症候群)の方で、トランスの活動をサポートしているということでした。リンさんはブティックを経営していて、そこを訪れたペギーさんは、サイズ的にいつも合うものがないと言うと、20着ぐらいペギーさんのためにええ感じのを用意してくれたという気のききっぷり。そこから意気投合して仲良しなのだとか。

ペギーさんはクラインフェルターで生まれ、肥大したクリトリス、膣がない状態だったので、医者が男性として育てた方がいいと両親に言い、4歳までに4回もの手術を受けてペニス形成をされたそう。思春期になると胸が出て来て生理が来て、膣がないので血尿が出たため病院へ。かなりの量の男性ホルモン注射を受けることになったが、当時はそれが何なのかも知らされていなかった。気に入っていた丸い細い体の感じがなくなっていき、筋肉が増え角ばっていく体が嫌で悲しかった。それでも自分が何なのかよくわからないまま15年もの間、男性ホルモン注射を続けさせられた。女性っぽいことを両親に非難されたり、連れて行かれた病院ではホモセクシュアルではないかと言われ、当時1950-60年代主流だったコンバージョンセラピーで電気ショック療法を受けさせられりと、救いのない状況だったため、自分の身を守ろうと、本当の自分の気持ちを封印し口をつぐむことを覚えた。ベトナム戦争での徴兵制では、軍の検査で来なくてよいと言われて戦場には行かなくてすんだ。その後、大学でエンジニアリングを専攻して空軍に就職44年務めあげる。3人の子どもを持つ女性と結婚して子育てをして家族が支えとなるが、子どもが巣立つと空虚感から鬱のようになった。その後女性へと性別移行をすると決めた際に、母親に告げると「今まで黙っていてごめんなさい」と自分がインターセックスであること、何度も性器の手術を受けていたこと、注射は男性ホルモンだったことなどを明かされた。
印象的だったのは、性別移行したら10年は若返った気がすると清々しくおっしゃっていたこと。今70歳の彼女はとても健康的で若々しく見えた。本来の自分として生きること、それが体を健康にしてくれるよね、と言っていた。