LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

次回洋書読書会は5/19(日)9時30分スタート

次回洋書読書会は5/19(日)9時30分スタート
(北アメリ東海岸は5/19(土)19時半)

どなたでもご参加いただけます。ネット上にあるエッセイ等を取り上げて、英語がわからない部分を先生に解説していただきながら、内容についても意見交換します。

【範囲】
Chapter 8: Making Bisexuals Visible
1ページから10ページぐらいです。
https://www.nps.gov/articles/lgbtqtheme-bisexual.htm

【全員がビデオ参加!】
ハングアウトでの開催になります。下記にアクセスしてご参加下さい。
カメラをオフにして音声のみのご参加も歓迎です。
https://hangouts.google.com/h…/_/pwif3ywqnvgrfooxravixj4fzye

Youtubeで過去の読書会の様子を公開しています。
https://www.youtube.com/channel/UCPcmhapvHJ8uS0z1b4XOF3A
(録画者の声が入ってなくて不自然で申し訳ないですが、その他の参加者の方の会話は問題なく聞こえます。)

次回洋書読書会は2019年3/17(日)9時30分スタート

次回洋書読書会は2019年3/17(日)9時30分スタート
(北アメリ東海岸は3/16(土)19時半です。)

★たまには脱線してテキストはお休み!の第二弾★
前回ポリアモリー研究室(https://poly-lab.jimdo.com/)とのコラボレーション企画として、英語版ウィキペディアに掲載されている「ポリアモリーのページの日本語訳を検討しましたが、一回では終わらなかったので引き続き行います。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Polyamory

【全員がビデオ参加!】
ハングアウトでの開催になります。下記にアクセスしてご参加下さい。
カメラをオフにして音声のみのご参加も歓迎です。
https://hangouts.google.com/hangouts/_/pwif3ywqnvgrfooxravixj4fzye
ライブ配信したいんだけど、何か良い方法があれば教えて下さい....)

次回洋書読書会は2019年2/17(日)9時30分スタート

(北アメリ東海岸は2/17(土)19時半です。)

【全員がビデオ参加!】
ハングアウトでの開催になります。下記にアクセスしてご参加下さい。
カメラをオフにして音声のみのご参加も歓迎です。
https://hangouts.google.com/hangouts/_/pwif3ywqnvgrfooxravixj4fzye

★たまには脱線してテキストはお休み!★
今回はポリアモリー研究室とのコラボレーション企画として、英語版ウィキペディアに掲載されている「ポリアモリー」のページの日本語訳を検討します。奮ってご参加ください!

様々な若者と関わる仕事をしている方へ ーLGBTQ支援のヒント

あやさんがPFLAGニューヨーク(LGBTQの親の会)のサイト内の「様々な若者と関わる仕事をしている方へ‐LGBTQ支援のヒント」を訳してくださいました!新設Cチーム企画のサイトにも後日掲載する予定ですがこちらでフライング投稿!PDFもダウンロードしてご活用下さい。

PDFはこちら

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様々な若者と関わる仕事をしている方へ:LGBT支援のヒント

様々な若者と関わる仕事をしている方へ
LGBTQ支援のヒント

(LGBT:レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダークィア/クエスチョニングの略)

1.誰に「カムアウト」されても驚かない。
LGBTQ の若者たちはこれまでしばらく、何度もあなたに探りをいれ ていたはずです。彼らはその時の反応に基づき、あなたが信頼でき、協力的な人だと判断したのです。

2.秘密を守る。
LGBTQの当事者、または自分がそうかもしれないと疑問をもつ若者が、自分の性指向や性自認についてあなたに打ち明けたのは、あなたを信頼してのことです。あなたは彼らの秘密を尊重する必要があります。こうした秘密が洩らされたことで自殺に追い込まれた若者もいます。

3.情報収集と自分のバイアスを分析する。
私たちは、同性愛や異性装に対する差別や偏見がある社会で暮らしています。そこから自由になるのは、たやすいことではありません。信頼のおける情報源を探し出して活用し、LGBTQ支援のプロと話をしてください。

4.支援を求めるタイミングと場所の確認。
どんな現場でも人と関わる限り、LGBTQがいます。近くの相談機関やカウンセラーを調べておいてください。LGBTQ電話相談サービスを介して、専門家や支援機関の紹介を受けることができるでしょう。自分の職務を告げ、どんな支援が必要となる可能性があるか説明しておきましょう。地元のLGBTQ団体とつながりを作っておくことも大事です。

5.バランスの取れた視点を保つ。
性的な想像や感情は、一人ひとりの人格の(大切ではありますが)ほんの一部にすぎません。

6.性指向・性自認の意味を理解する。
人間の性指向・性自認は、個々人が何を自然に感じるかで決まります。性的「嗜好」(好み)の問題ではありません。LGBTQになることを選ぶのではありません。生まれつきそうなのです。性指向は誰が好きかということ、性自認は自分の自覚する性別のことです。これらは別々の問題ですが、独自の複雑さと課題をはらんでいます。

7.まず気持ちの問題に対応する。
LGBTQの若者の多くは孤立感、不安、罪悪感を持っています。話を聞くことが支援になります。そこで彼らは、混乱したり矛盾することの多い感情や考えを語り始めます。

8.協力的な態度を保つ。
過去にもたくさんの人がこの問題に悩んできたことを説明してください。自分の性指向や出生時の性別とは異なる性自認に向き合うのは難しいと認めてください。異性愛でも、バイセクシュアルでも、ゲイでも、レズビアンでも、トランスジェンダーでも、クィアでも、悩みを手っ取り早く簡単に解消する答えはありません。対話と支援の可能性を残しておきましょう。ちなみに、いわゆる「普通に戻す」とされる「修復療法」は百害あって一利なしです。

9.ある程度の混乱は想定内と考える。
若者の多くは14歳頃までに、自分の性指向をはっきり自覚します。性自認についても同じことが言えるようです。しかしながら、混乱してよく分からない若者もなかにはいます。彼らはまず自分自身の感情や自己洞察に取り組み、自分で答えを見つける必要があります。彼らをLGBTQであるとか、そうでないとか、他人が判断したり説得することは不可能です。

10.支援は良いが、強制はしない。
あなたが異性愛者で、出生時の性別に違和感を覚えていない場合、そうした面が他人と違うとはどんな意味があるのか、おそらく理解していません。あなたにどんな形の支援が提供できるかは、若者自身からヒントを得てください。自分が納得できるようにと、当事者をあなたの価値観に無理やり当てはめることはしないでください。

11.誰がLGBTQか臆測しない。
こういう態度はあなたにとっても、あなたが専門家として対応する若者たちにとっても、良いことは何もありません。社会にはステレオタイプが蔓延しており、その偏見のために人々が不当に扱われています。「〇〇な人はゲイだ」など、使い古されたデマを広めるのはやめましょう。

12.差別発言があればその場で指摘する。
LGBTQを中傷したり侮辱する軽率な発言を耳にしたら、他の差別的な発言に対するのと同じ様に、はっきり指摘しましょう。沈黙は、差別を容認することになり、その場は途端にLGBTQにとって安全な場所ではなくなります。少しでも声をあげることで、LGBTQに対する権利の侵害を防ぎましょう。

 

翻訳責任:矢部文 / 編集校正:塩安九十九 (新設Cチーム企画)
Copyright © 2018 by PFLAG NYC. All rights reserved.
https://www.pflagnyc.org/safeschools/tips?fbclid=IwAR0RtsFmf6ivomW68wzKWt3D3PiSomsuLsJanTQOiCRzmFzeaDKcFfhbJ4U

次回洋書読書会は2019年1/13(日)9時30分スタート

(北アメリ東海岸は1/12(土)19時半です。)

【全員がビデオ参加!】
ハングアウトでの開催になります。下記にアクセスしてご参加下さい。
カメラをオフにして音声のみのご参加も歓迎です。
https://hangouts.google.com/hangouts/_/pwif3ywqnvgrfooxravixj4fzye

Youtubeでのライブストリーミングを予定しています。視聴のみももちろんOK!
https://www.youtube.com/watch?v=4hdGJ0PXxck

【範囲】
Chapter 7: A Note about Intersectionality
最初から8ページまです。
https://www.nps.gov/articles/series.htm?id=4DFF8155-1DD8-B71B-0B4C2713F34EA25C

日本語訳(Chapter 7: A Note about Intersectionality )

読書会のためにあやさんが訳してくださったのでFacebookだけに公開するのもったいないからこちらにも公開!

LGBTQ America: A Theme Study of Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender, and Queer History

Chapter 7: A Note about Intersectionality part_1/2(PDF)

 

争点が一つしかない闘いstruggleなどありえない。

争点が一つの人生なんてないのだから。–オードリー・ロード<1>

 

Intersectionalityとは、人種、民族、性別、宗教・信条、世代、地理的位置、セクシュアリティ、年齢、障害の有無、社会階級などのような(時によりアイデンティティーの軸と称される)相違のカテゴリーが交差しながら個人の経験を形成するものであり、アイデンティティは多面的であるという考え方である。これらのアイデンティティは相互排他的でなく、相互依存の関係にある。<2> LGBTQは単一の歴史を分かち合う単一コミュニティではない。ひとつひとつの文字が示す(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダークィア)それぞれのグループは、複数のコミュニティからなっている。<3> 性別gender、世代、地理的位置、民族などの要素はLGBTQのアメリカの歴史に重要な役割を果たしており、アメリカ中にあるLGBTQコミュニティの様々な歴史と、LGBTQコミュニティに関係をもつ場所に方向性を持たせている。例えば、地方に住むLGBTQ当事者の体験は、都会の当事者とは異なる。ゲイの白人ラティーノの体験は、ゲイのアフロラティーノとは異なる。レズビアン中流階級アフリカ系アメリカ人の生活は、レズビアンの労働者階級アフリカ系アメリカ人とも、レズビアン中産階級白人とも異なる。

 

intersectionalityという考え方は新しいものではない。ソジャーナ=トゥルースは、現在「私は女ではないの?」として知られる1851年の演説のなかで、女性であること、黒人であること、奴隷であったことのintersectionsについて述べている。<4> 1960―70年代、黒人女性やメキシコ系女性は自分たちの生活のintersectionalityについて明確に語り、人種と性別を相互排他的なカテゴリーとしてとらえていた主に中産階級の白人女性たちによる運動から非白人女性としての経験が無視・軽視されたり消去されたりしているなか、黒人フェミニストやメキシコ系フェミニストの運動を形作っていった。彼女たちの生きられた経験lived experienceのなかでは、非白人people of colorとしての、女性としての、そして非白人女性としての抑圧のからみあいを解くことは出来なかった。<5> intersectionalityという用語が活字になったのは、キンバリー=クレンショーが差別禁止法、フェミニスト理論、人種差別に反対する政治への単一軸によるアプローチから好ましくない影響があると、法律ジャーナルに記したことが最初である。<6> 以来intersectionalityは、歴史、美術・建築史、人類学、地理学、社会学、心理学、法学などの分野で重要な概念となった。<7>

<4>

トゥルースは1851年5月29日、オハイオ州アクロンのノースハイストリートとパーキンスストリートの角にあるオールドストーン教会で開かれた女性会議で演説した。その時の演説がいくつかのバージョンで残っている。「私は女ではないの?」という言葉が入った、フランセス=デイナ=バーカー=ゲイジの記憶をもとにして出版されたものもいくつかある。もっとも古い出版されたバージョンはマリウス=ロビンソンの記憶によるものだが、そこにはこの文言は登場しない。See Corona Brazina, Sojourner Truth’s “Ain’t I a woman?” Speech: A Primary Source Investigation (New York: RosenCentral Primary Source, 2005); Kay Siebler, “Teaching the Politics of Sojourner Truth's "Ain't I a Woman?'" Pedagogy 10, no. 3 (Fall 2010): 511-533.

<5>

 

place-basedのリサーチや歴史保全にとってintersectionalityを理解することが重要なのは、そうした相違の軸がコミュニティーと関係する物理的な場所に影響を与えることがあるからである。さらにこれらの軸は、人やコミュニティの場所との関係性に影響を与える。住居や商業ビルを賃貸でなく所有する人は、例えば、ジェントリフィケーションなどの結果、住宅価格が上昇してもその地域に留まっていられる可能性が高い。人種や性的志向に基づく所得格差を考慮したintersectionalなアプローチを使うと、レズビアントランスジェンダーの人たち、なかでも他のグループに比べて低所得者の割合が高いため住宅の所有が無理な非白人の場合、ビル購入に投資できるほど収入に余裕のある人が多い中流階級の白人ゲイ男性に比べて、地域からすぐに追い出される傾向にある。同様に、レズビアンは(女性なので)ゲイ男性に比べて可処分所得が低いため、レズビアン向けのクラブやバーの数が少ない。白人女性も非白人の女性も、そして非白人全体を見ても、私的な空間で社交することが多い。<8>

 

placesの意味もさまざまなLGBTQコミュニティによって異なる。例えば、女性オンリーの空間として1976年に創設されたMichigan Womyn's Music Festivalは女性の土地、女性の音楽、女性によるコミュニティーベースの組織の歴史上、重要なイベントだった。しかし、この音楽祭には同時に、トランス女性を排除した歴史がある。<9> これがきっかけとなり、音楽祭敷地のすぐ外に1991年、トランスジェンダー女性とアライによってCamp Transという抗議のキャンプ地が開設された。Michigan Womyn's Music Festivalはコミュニティによってその意味するものが違ってくる。ここでインクルージョンと可視化が行われた場所を経験する一方、抑圧と排除の経験をした者もいる。<10>

 

Intersectionalityは、個人やコミュニティの声を封じ込めたり、経験を不可視化したりするといった形で行われる認識論的暴力(私たちが世界を理解し知るやり方から人間を排除する)を防ぐ手段として紹介されてきた。<11> LGBTQの歴史に存在する非主流派alternativeの声を無視しようとする誘惑は強い。「ある特定のゲイやレズビアンに与えられた新たな機会を考えると、忘れようとする(ゲイやレズビアンの怒りや屈辱の歴史を忘れ、ゲイのノーマライゼーションの上げ潮に乗り切れていない人たちの苦しみの現状を無視する)誘惑は、以前に増して強くなっています。」<12> ノーマライズされた主流ゲイライツ運動と、当然その歴史から除外された人たちには、程度の差こそあれ、低所得者、障害をもつ人、非白人。高齢者、女性、トランスジェンダーの人、ドラァグクイーンバイセクシュアル、地方生活者、性行為が社会的に容認される範囲(ゲイル=ルービンが「特権圏」と呼ぶもの)外の人が含まれる。<13> ことさら阻害されているのは、排除軸の一つ以上をアイデンティティとして持っている人々である。<14> これらを排除と抑圧の軸と完全に理解するには、研究者が白人性whitenessと中流階級アイデンティティ(さらに、私たちの社会で特権を得ているとされる他のアイデンティティについても)のintersectionalityに注意を払うことが必要だと、シンシア=レビン・ラスキーは指摘する。<15> (ゲイ、白人、都市に住む男性)といった比較的よく目にするグループの経験をintersectional的に再評価することによっても、LGBTQの歴史とその米国史のなかの役割について、より微妙な意味合いと正確な理解が生まれる。

 

              白人、中―上流階級、ヘテロセクシュアル、男性などを含む特権を持つ人々のアクションに主に焦点を置いた支配的ナラティブdominant narrativesのなかでしばしば話す機会を奪われる人たちの経験や意見を含めるような歴史へのIntersectionalなアプローチによって、より完全に近くニュアンスも含めた理解が出来るようになる。民族や労働者階級のような過去に排除された軸を加えたintersectional的な歴史へのアプローチがより完全な歴史像を提供した例として、女性の権利に関する研究が挙げられる。女性の権利における支配的ナラティブによって3つの「波」が認められる。第一波は1848年(ニューヨーク州セネカフォールズで開かれた女性の権利に関する第1回会議)と1920年アメリカ合衆国憲法修正第19条が可決され、女性に選挙権が付与)の間、第二波は1960年代から1970年代にかけて、女性が職場、医療、経済的平等などの分野における性差別に幕を下ろそうと女性が努力していた時代に始まった。そして女性運動のなかで、intersectionalityに対してより積極的かつメインストリーム的なアプローチがあった1990年代に始まった第三波である(図1)。このフェミニストの波のナラティブは主に、中流階級の白人女性の、女性の権利の唱道とアクティビズムからの恩恵を獲得する経験に基づくものである。例えば、女性は1920年に選挙権を獲得したものの、南部諸州では、1964年の公民権法成立まで、ジム=クロウ法によってアフリカ系アメリカ人女性(男性も)が投票することは不可能だった。ネイティブアメリカンの多くも、性別にかかわらず、1924年にインディアン市民権法が可決されるまで、選挙権は認められていなかった。

              フェミニズムにintersectional的アプローチを取る最近の研究は憲法修正第19条が可決された後も女性の権利運動が消滅しなかったことを認めている。<17> ベティ=フリーダンの著作『新しい女の創造』は、彼女自身の郊外に住む中流階級の白人主婦としての観察と経験に基づいており、左派労働組合機関紙のジャーナリストとしての経験には言及がない。<18> 彼女の著作はしばしばフェミニズムの第二波に火をつけたとされるが、そうした評価は、選挙権獲得後もフェミニストの目標に向かって絶えず努力を重ねてきたアフリカ系アメリカ人女性や勤労階級の女性(と彼女たちの白人中流階級の仲間)の経験や達成したことを無視するものである。<19> 1920年以降、選挙権獲得に注力してきた女性たちは労働や社会福祉立法にその関心を移した。なかには政党政治システムや政府内部で働くことを選ぶもの、民間団体や労働オルガナイザーに転じたものも現れた。修正第19条が可決される前から労働・人種の社会正義運動justice movementsに携わっていた女性たちは、その運動を継続した。その結果、1961年に女性の地位に関する大統領諮問委員会が設置、1963年に「アメリカの女性たち:女性の地位に関する大統領諮問委員会報告」が発表され、1966年に創設された全米女性連盟(NOW)の基礎を築いた1964年公民権法が可決されるに至った。<20> (創立メンバーの一人にベティ=フリーダンを擁する)NOWは、196年代と70年代の女性の権利に関する運動の先頭にたった組織である。働く女性と労働オルガナイザー、さらに人種の社会正義racial justiceの運動に関与する女性たちを含めてintersectional的に分析してみれば、フェミニズムの第二波が20世紀初頭の社会改革運動とは連続しておらず、そのルーツは白人の中流階級の経験にあるとする考え方が間違っていることが分かる。

 

JICA(青年海外協力隊)二次試験面接(感染症・エイズ対策)

www.jica.go.jp

JICA(青年海外協力隊)の2次試験の面接に行ってきました。
感染症エイズ対策での応募でアフリカ希望。

私も面接前にいろいろ検索して情報をあげている方々にお世話になりましたので、私からも情報提供してどなたかのお役に立てればと思います。

合同面接、技術面接、人物面接の三つを15分程度づつ。

びっくりしたのは、待合室(60人ぐらいが2部屋)で、みんなすごい喋る!
何なのこの話しかけやすさ!という感じの人たちの集まり。(受験生はほとんど20代、ちょっと30代前半ぐらいな感じ。10歳ぐらい歳の差を感じた。)
これは、性格診断とかしたら統計的に有意差が出ること間違いなしの社交的な人々!(日本文化育ちの人がマジョリティなのは確実にも関わらず!)

面接の予習でいろいろ検索していたら、コミュ力が大事と面接官が言っていたみたいな話があって、輝かしい学歴でも声が小さくてシャイな人がいて、外で面接待ってる人たちが盛り上がっててうるさいんだけど、うるさい人の方がこの場合面接受かりやすみたいな話。面接の直前に、初対面の人とそんなうるさいほどに盛り上がるわけないじゃんと半信半疑だったけど、本当にいた!実在しました!これまでTOEICとか、普通のトークイベントとか、学会とか、シンポジウムとか、社会人向け大学院とか、いろいろ東京で参加したけど、今日ほど初対面の人たちが、誰にファシリテートされることもなく、自発的ににぎやかにコミュニケーションしてるのは初めてみたよ!
日本もこういう層がいるなら戦略的に使っていけばいいのにね。

 

★合同面接では、3人の受験者が、派遣に合格して居酒屋でそれぞれ現地でやりたいことを話すという設定で10分程度しゃべった。

★技術面接(個人)では、試験官が2人(男性と女性)
志望動機、
実際にどのような活動をしていくつもりか
自動二輪車免許を取る必要がある場合、自費でも取るか
男尊女卑の文化で何を気を付けて支援するか
HIVの母子感染を防ぐ方法
日和見感染とは何か
なぜNGOではなく青年海外協力隊に応募したのか
コミュニティへのインパクトは少なくても行く意味はあるか
どのような想像もつかないことが待ち受けていると思うか
など。

★人物面接(個人)では、試験官が2人(男性)
志望動機
公共事業としてのJICAのボランティアとはどういう意味を持つと考えるか
派遣について家族の同意を得ているか
カナダから帰国して日本の見方が変ったか
様々な人が参加する協力隊の多様性をどう考えるか
(一次試験の筆記から)被支援者の立場に立った案を出せているがカナダで培った視点なのか
JICAのスタンスはAid(援助)ではなくcooperation(提携)であることを理解しているか
希望国以外への派遣、多少職種が変更になってもいいか
感染症HIV対策の職種はフランス語圏しかないが、英語OKのため)
など。こちらからの質問としては
二年と言うぶつ切りの派遣で、ちゃんとしたことができるのか、引継ぎは行われるのか
→引継ぎはほぼない。
JICAとして長期的なゴールや見通しを立てた継続的な派遣なのか(4期目のため)
→ない。提携先が決めるので。
二年の派遣を終えた隊員の満足度はどのくらいか
→かなり満足してると思う
ボランティア派遣事業を評価する客観的、数値的指標はあるか
→今作り中(←えー!?1966年にはじまって今まで何を?)

■待ち時間に、人事担当のような方に別室に呼ばれ、私がトランスジェンダーであることについてJICA側ができることを順番に上げて説明してくれて、ひとつずつどうずるか確認してくれました。守秘義務が守られること、プライベートな質問をするが派遣する上で必要なので聞いていつこと、答えたくない質問には答えなくてよいことなど、事前に説明もありました。なかなかちゃんとしておるな!例えば
・情報共有範囲(人事、派遣先の上司など)
・名前をどうするか
・性別の表記を派遣先の書類上どうするか
・これから戸籍の性別を変えるつもりか
・派遣にあたり性別適合手術の予定はあるか
・訓練所/派遣先での部屋、風呂、トイレ
・英語での三人称
・広報誌に乗る際の名前、性別表記
・女性向け研修(派遣先でのトイレや生理関係の事情)の資料を希望するか

■この人とは別に、保健担当の人もいて、個別でアレルギーテストの結果などについても確認がありました。9時集合、5時解散という一日がかりの面接。どうなることやら。結果は2019年2月15日に判明します。
ご参考までに。