LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

お悩み相談「中学校が動いてくれません」

【相談】

「小学校の教員です。小学校で制服を着なかった子について、中学校に引継ぎをする際に、その子もいるし、生徒全員にとってもいいことなので、誰でも制服を選べるようにしてくださいと言うと、性同一性障害の診断書があり、保護者と本人から申し出がない限り対応しない、と言われてしまいました。」

 

【回答】

ありがちな事なかれ主義!寝た子を起こすな系ですね!「言われる前に気づいてやれ」ってよく先生たちよく言うくせに!反論を考えてみました!

★すでに小学校でずっとズボン登校をしていた事実があるのだから、その子がズボンを選ぶ可能性は大であること。
★その他にも20人にひとりの割合で当事者がいる可能性もあること。
★言われてから動くのでは遅い。選択肢がない状態は、不必要な精神的、身体的負担を与えることになる。小学校から伝達があって可能性を把握していたのに、動かなかった責任を問われる可能性もある。
★小学校から伝達があって可能性を把握していたのに、当事者に環境を変える努力やカミングアウトのリスクを強いるのは学校として配慮に欠ける。
★制服の選択肢がある方が、誰にとっても自分らしい表現の幅が広がる。生徒は自主性や個性を尊重されていると感じられ、全ての生徒のQOL向上につながること。


文科省の通達を使うならば下記のようなポイントはあると思います。
性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」平成27年4月30日(27文科初児生第3号)という文科省の通達の中の、(学校生活の各場面での支援について)の項目に、下記のようにあります。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/27/04/1357468.htm

医療機関を受診して性同一性障害の診断がなされない場合であっても、児童生徒の悩みや不安に寄り添い支援していく観点から、医療機関との相談の状況、児童生徒や保護者の意向等を踏まえつつ、支援を行うことは可能であること。」

診断書が無くても、性の違和感があるかもしれない生徒への配慮の準備はどの学校で会っても必要であり、すべきことです。20人にひとりの割合で生徒がいることは自明の事実だからです。また、(当事者である児童生徒の保護者との関係について)の項目には下記のようにもあります。

「保護者が、その子供の性同一性に関する悩みや不安等を受容していない場合にあっては、学校における児童生徒の悩みや不安を軽減し問題行動の未然防止等を進めることを目的として、保護者と十分話し合い可能な支援を行っていくことが考えられること。」

これは、保護者からの要望がなくても、学校側は本人の意向を聞かなければならないということも意味していると思います。