LGBTQ洋書読書会とか

元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでしたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報を掲載しています。

アトランタ (WPATH)4日目セッションメモの続き(2011/9/26)

Special welcome by James W. Wagner, PhD, President of Emory University. 
Chair: VinTangpricha, MD, PhD. 

モリー大学(このエモリーカンファレンスホテルはエモリー大学の敷地内にあって、そこらへん一体の広大な土地がエモリー大学です。)の学長が基調講演。 
モリー大学では、トランスジェンダーの生徒のカウンセリング、ホルモン治療、SRSを大学保険でやっちゃうことにました!(アメリカでは医療保険は国はやっていないので個人でやらないといけないんだけど、大学生は大学の保険があってそれは一般のものよりも安い金額らしい。その大学で入っている保険でトランジションをカバーしちゃうって!すごい、すごーーーい話です。ちなみにアメリカにはこういう大学が合計5つあるそうです。) 
最初は学長自身、カウンセリングとホルモン治療しか認めてなかったけど、生徒本人や家族、WPATHの人たちに会うことによって認識をあらためた。問題があることを知らないこと自体も大学人として望ましくないし、そういう問題があるということを知っておきながら知ろうとしないのはもっとよくない。それも無知のひとつだ。自分の態度は褒められたものではなかったが、全米のトランスの生徒が学生生活を不自由なく送れるように、この大学の改革を世の中にアピールしていけるようになったことは自負している。 
(でもこの学長はこの学会では99%の人が使っていないGIDという言葉を使っていたし、三点セット治療をそのまま使っていたので認識が更新されてないようす。) 

Plenary presentation: 
The role of public policy in promoting the health of transgender, transsexual, 
and gender nonconforming people. 
TBN. Chair: Lin Fraser, EdD. 

(CDC(Centers for Disease Control and Prevention)のすごいえらい人の講演らしい。)免疫学?的に、公衆衛生学?的にトランスについて画期的な発言をしている人らしくて、スディグマや差別がトランスの健康にとても大きく影響しているという新しいアプローチをはじめているんだそうで。 
会場は白人ばっかりで偏りが見えるが、ムスリムやアジアの人たちのことも認識して白人中心主義にならないように気をつけねばならない。(というようなことを講演の最初に言うたらしい。確かに、参加者は少なく見積もっても200-300人ぐらいだろうけど、アジア人は私たち日本人7人に、タイの一人が一人ぐらい、黒人の人も片手で数えられるほど数人だった。) 
アメリカで性の健康について調査研究するように通達が出たのが2001年。ブッシュ時代は禁欲教育。2009年、禁欲教育と包括教育のどっちが効果があるかを調べた。 
(疲れたので途中でメモ終了。) 

CDCのサイト(なんかわかりやすくて読んでみたくなる雰囲気。) 
http://www.cdc.gov/lgbthealth/ 

Addressing health disparities among trans people of color: What is the provider’s role? 
Joanne Keatley, MSW, Center of Excellence for Transgender Health, University of California, San Francisco,USA. 

WPATH賞を受賞したというカルフォルニア大学の研究発表。 
目的、包括的ヘルスケアにアクセスできるようになること。 
背景、この発表者は多様なコミュニティアドバイザーとして仕事をした経験があって、カルフォルニアの24のエージェンシーが提供しているいろんなサービスを調べることになった。資金はHIV対策でおりてくる資金でまかなわれている。人種と民族性について考えると、1サイズでみんなを当てはめることは到底無理。 
ロスにあるラテン系トランスグループで、トランスとしてどんなことが自分たちの生活に影響すると思っているかを調査するところからスタートした。その言語がどんな代名詞、女性名詞、男性名詞、一人称などを使っているかも注視するなど、学際的なアプローチも大事である。そのコミュニティでは、映画サークル、ダンス、歌、詩、など芸術活動を活発にしており、参加者は芸術的活動によって自分たちは癒されると感じていることがわかり、そのことが効果を表している。調査は事実をとらえること、それらを整理すること、アセスメント、評価、改定していくことを軸に進められる。 
地域に返す取り組みとしては、地域社会の特徴をとらえて地域に限定した活動をしている。多くの機関がやっていない夜遅くまでサービス機関を開けておくことや、ヘルスケアのサービスを多言語で提供したり。ホルモンセラピーはただまたはとても安価で提供している。それと抱き合わせで、薬物、DV、住居問題などの相談サービスも受けることができる。 
組織を運営していくには、スタッフを支援したり能力を伸ばしていくことが大事。他の機関も、必ずスタッフをトランスコミュニティから採用するようにしてほしい。例えば、トランスのクライエントだった人を支援してその後、スタッフになってもらうなど。構造的な変化を起こすために動くことが大事で、それはコミュニティと一緒にするとよい。例えば、サンフランシスコでは重要な団体を立ち上げる際に、すでに活動している既存の団体の代表や主要スタッフなどをピックアップして起用することを宣言するなど。 

The Center of Excellence for Transgender Healthのサイト(笑顔がいい!) 
http://transhealth.ucsf.edu/ 


TRACK C: Panel Presentations:Public health, sexual health, and HIV/STIs. 

TransMasculine sexuality and relationships: Current research and new theory.
Organizer and Chair: Katherine Rachlin, PhD. 
Sexual orientation and clinical health outcomes among female-to-male transsexuals. Stacey “Colt” Meier, MA. 
The journey towards sexual attraction identity by female-to-male transgendered identifi ed individuals during and after transition: Some psychotherapy case studies. 
Maximilian E.Fuentes Fuhrmann, PhD. 
Sexual behaviors, health, and satisfaction of transgender men (FTMs) with and without 
hormonal and surgical modifi cations: Preliminary results. 
lore dickey, MA, Jamison Green, PhD. 
Can romantic relationships survive a gender transition? Examining the romantic relationships of female-to-male (FTM) trans men. 
Stacey “Colt” Meier, MA. 
Sexual orientation, behaviors, and identity among gender nonconforming natal females and transmen. 
Seth T. Pardo. 

このセッショに出たものの、通訳のない状態で聞いていたのでほとんどわかんなくって、でもパワーポイントを出してくれた人のは図とか表とかを読んでまーまーわかったんだけど、読むのが必至でメモできませんでした。 
でもFtMのセックス事情を調査した発表があって、ウェブで400人ぐらい調査してたのかな。そんで9割の人がディルド使ってるとか、9割の人が自分の膣を使っているとか、8割の人がアナル使った経験があるとか、そういうすごくセックスにポジティブな報告がされていたようです。あと、FtMのパートナーについてとか、付き合う期間についてとか、分かれる理由とかそういうのもあったなー。 
にしてもたぶんこのセッションは全員発表者がFtMだったと思うんだけど、みんな男前なこと!惚れそうだったよ。俳優みたいにかっこよかったよ。しかもアメリカ人ってプレゼンの時オーバーリアクションだしさ、ジョークを絶対とりまぜるしさ、なんか魅力的にみせるのがうまいんだなー。言葉わからなくても魅力的に見えるってマジックだねー。