LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

Creating Change Conference 2017に参加してきた。

2017年1/18~1/22までCreating Change Conferenceという全米から人が集まるLGBTQの学会に参加してきた。フィラデルフィアの繁華街の真ん中にあるマリオットホテルは大きな会議室がいくつもある巨大なホテル。29年目の今年は4000人の参加者、250を超えるワークショップが開かれたらしい。財布をなくした鬱に負けず全時間ワークショップには参加しました。出たいワークショップが重なっていて選ぶのが大変。プログラムも160ページ越え。金曜日なんか30の中から1つしか選べないという!別に30分ずつ梯子してもいいんだけど、レクチャーだけでなくグループワークなどもあり途中参加では意味が分からない場合もあるので、1枠で1つだけにした。ワークショップは、初級、中級、上級、だれでも参加可能の4つのレベルに別れていて選ぶ参考にもなる。
プログラムはネットからPDFでダウンロードできる。

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私が参加したワークショップは、
LGBTの人種差別反対運動を作ろう」
「オープニングレセプション:ウィリアム牧師の演説」
「交差点を超えて:性別二元性とバイとコミュニティ」
クィアAPIムーブメント(API=アジア人、太平洋諸島の人)」
NPOのための持続可能な資金調達術」
「国レベル、地方レベルの政治の前線でなぜ今LGBTのリーダーシップが必要なのか」
LGBT組織の警察へのトレーニング」
「セックス、クイア、健康の平等:コミュニティの行動計画作り」
セックスワーカーのワークショップ」
「リーダーシップと行動のための養成グループのレセプション:喜びとラディカルな対抗」
「鳥、蜂、ユニコーン、オオカミ:性的虐待に対抗するために子供たちと性を語る」
「トランスコミュニティでのPrEP(HIV暴露前予防投薬)の取り組み」
「偏見縮小:選挙に勝つために効果的な戸別訪問の仕方」
インターセックスの若者、青年の話」
「紙から現実へ:国の保護法を州、地方で実行に移す」
「トランスの物語:短編映画上映会」
自転車操業は止めよう:最も効果的なNPOの評価の仕方」
「閉会式:ブランチと授賞式」

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大会はアクセシビリティ(参加しやすさ)に配慮していて、車いすでの参加はもちろん可能だし、ろう者には一人につき2名の手話通訳がついてまわっていた。会場には大きな字で印刷されたバージョンのプログラムがいくつか置いてあった。スペイン語話者が多いらしく、開会式などではスペイン語の同時通訳の機械が配られていた。
プログラムには参加者が守るべきエチケットがいくつかの分野に分けて詳細に説明されていた。また時間があれば後日紹介したい。
●建設的な環境つくりのために守るべきこと
バイセクシュアル、パンセクシュアル、流動的な人についてのエチケット
トランスジェンダージェンダーを決めない人についてのエチケットと多様性の受け入れ
●大会でのHIV/AIDSにつてのエチケット

大会期間中は、障害者用、トランスジェンダー用、バイセクシュアル用、年配者用、有色人種用の5つの休憩室のような場所(ホテルの部屋を模様替えして使っていた)が設置されており、無料でランチや夕飯が振る舞われていた。お菓子や果物なども自由に食べれて、財布をなくしたけれど食べ物には困らずにすんで助かった!部屋にはその部屋にちなんだ掲示物などがあり、トランスジェンダーの部屋ではフィラデルフィアで有名なトランスの活動家などが紹介されていた。部屋に詰めているボランティアの人も感じがよく、居やすい場所だったが、ホテルのカードを持っていないとその階で降りれないのが不便だった。スタッフに頼むとか、カード持っている人にエレベーター内で頼むなどしないとセキュリティの仕組み上、降りれない。

上記の休憩室の他に、託児所があったり、Wellness Hubと言って誰でも立ち寄れる休憩室のような場所もあり、プログラムについて話せたり、大会の質問をしたり、積極的傾聴をしてくれるスタッフと話せたりする場所があった。また、ムスリムなど宗教儀式を日課にしている人たちにも専用のお祈りできる部屋が確保されていて、スケジュールもわかりやすくドアに掲載されていた。

無料のHIVテストも行われていたり、PrEP(HIV暴露前予防投薬)について説明するブースなどもあった。12ステップを大会中も継続するための部屋も用意されていて、ゲストスピーカーやワークの後の夕飯なども振る舞われていたようだ。

多様な人たちが集まる場合、いろんな配慮の可能性があるなーと思った。