LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

ワークショップご報告8

リバティの未来を創るワークショップ

議題●リバティからみんなへ
(レコーダーから遠くて全然発言が聞き取れない方がいました。ご了承くださいませ!)

・展示だけじゃなくていろんな方法で活用していくべき。研究者の方が出前授業もいいし、SNSを使った発信などでアピールする。
・学校の利用が多いということなのでもっと増やしたり、夏休みも活用した教員研修だったり、年間で取り組んでもらえるように、年間を通じたジュールを作って売り込む。
・人権教育はマイノリティに焦点があたっていて、いわゆる普通の子はおいてけぼりの気持ちを持つ。マジョリティという体裁でだまって教室に座らされてきた子に、何年も自分のことをないがしろにされてきていきなりみんなの人権が大事とか、他人の人権は大事と言っても通じない。学校で苦労しなかった、黙っていても普通に暮らせていた人たちで、大学へ行ってエリートと言われるような人たちも含めて、どうやって人権を自分のものと感じてもらえるか、どんなアプローチが響くのか考えたい。生活保護へのバッシングも、在特会のことも繋がっていると思う。
・50年前は大学に行くというのは社会を作っていく立場であって、自分のことばかり考えていたらいけないよって前提だったけど今はない。日本人で男で学歴があって定職があって、部外者のような加害者のような立場で人権を言うと、学歴があるからでしょとかえらいからそういうこと言えるみたいに言われるのもどうしたらいいのか。
・リバティで現状行っていることは、資料収集と保存、展示の公開、研究調査、教育普及が柱になっている。学校への出前授業など。ホールを使った文化芸能の事業、講演会などもしている。展示見学の際の説明も。
・学校の中での取り組みとなると、どうしても課題を持っている子が集団の中でどうやって自分を出していけるようになるか、というところを取り組むので、例えば部落だったらルーツのある子を輝かせるためにという教育実践にもなりがちで、ルーツのない子が置き去り感をもつというのはありうる。置き去り感を持っていて、なおかつこのような厳しい労働環境の中ではさらに弱い立場の人へのバッシングにつながっているとも思える。リバティがその置き去り気分のマジョリティにどうアプローチしていけるかも大事。今やってる特別展示みたいに企業がはたす責任というのもあるが、2チャンネルに書き込んで鬱憤を晴らすような人たちに対してそれをどうやって届けていけるのか、考えないと。
・こうしたワークショップ形式で参加して意見を出していく場というのが必要かも。これは教育現場でも同じようにやっていくべきだろう。
・展示見学も含めた学校への教育パッケージの売り込みは1万円以内ぐらいで作ってもらえたらかなり普及するのではないか。現場も助かると思う。学校にはそういうサービスに支払う予算が少ない。
・公民館などへのこういう研修してますよという営業活動も有効。
・外国人の来館者も多くて、だいたいバックパッカーのような風貌の白人の人たちが主。釜ヶ崎などのそういう人たちが泊まる宿にあるガイドブックにリバティが掲載されているため。マイノリティの当事者だからというわけではなく、観光のひとつのスポットとして訪れてくれている。
・パッケージ売り出しのことで言うと、導入としての部分や、まとめとしての部分として使ってもらえるようなものは用意しているがニーズが合致しないこともある。
・人権や差別は広い。部落から特定疾患やら、シングル親、日雇い労働者など、どのあたりから小学生に伝わるものなのだろうか。
・障害者、性的少数者、人権の歴史、働く学ぶ権利を担当している。差別に関しては展示で取り上げているものが主だが、全部取り上げられているとは思わないが、リバティとしては当事者と人間関係を持てるテーマにしていて、頭で考えて本だけ読んでというものは扱ってこなかった。見学に来る子どもたちは人権をマイノリティのものだと思っていて、自分が持っているとは思っていない。自分は障害者だが、健常者にこそ人権を考えてもらいたいがおそらく無理。「自分に人権があると思っていなかった」という感想を書いてくる子どもに、では何が必要なのかというと、人権、権利の問題で、自分にもあるということを知ってもらうこと。働く権利についてかなり具体的に、いろんな事例をあげて子どもたちに説明し、自分たちは権利を持っているんだと知ってもらう。その土台を作った上で、マイノリティがどう権利を勝ち取ってきたのか、権利を主張し戦ってきた、戦っているのかという話をする。授業のあとで「お父さんが有給休暇をよく取っていたのが意味がわからなかったけれど、それが大事な権利だというのがよくわかりました」という感想もあった。
・ここに来たらいろんな問題に気づけるという博物館であってほしいと思う。
・障害者の問題をすると「困った人がいたら助けてあげようと思いました」という感想が返ってくることがよくあるが、その前に子どもたちに伝えないとと思うのは、自分が困ったときには助けという声をあげていいんだ、ということ。特にこんな厳しい労働環境が拡大する時代だからこそ。だから橋下市長が子どもたちに夢や希望を与える展示にと言ったときには、見ている世界が本当に全然違うんだなと思った。
・今やっている企業とSCRという展示はすごく大事なことで、学芸員の方の提案でこういうことをやっているのはすばらしい。企業の法律、障害者の雇用についての法律が変わろうとしている時だし。企業への働きかけもできるリバティであってほしい。大阪の有名人とかGIPとかいらないのでちゃんと人権に特化した展示にしてほしい。
・企業にもリバティから研修に行くこともある。このCSRの展示に協力していくれている大阪同和企業連絡会の加盟団体が人権研修をする時などに呼んでもらったり、リバティに来てもらったりしている。地名総鑑の事件がきっかけで作られた連絡会。
・パッケージで売り込むと同時に、授業作りに困っている先生をサポートするとか。いっしょに作るとか。
・それは大変助かる。教科書だけ、資料集だけというのは限りがあるのでなかなか難しい。リバティの資料を使わせてもらえたらとても助かる。あといい回しなどのアドバイスも欲しい。小学校では部落差別という言葉は使わないで授業をすることになっていて、中学校に行ってからちゃんと習う。でも小学校でも部落問題の授業はしないといけない、その時にどんな言葉を使って教えたらいいのか悩む。そういう相談は今は解放同盟の支部の方に言っているがそこでも難しいねということになっている。リバティは大阪の人権の中心なので、そういった相談の受け皿になってほしい。
・資料だけあってもどうやって授業したらいいかはやはり教員だけではわからない。
・今企業でもCSRの研修が広まってきているのでどんどん講師として行くのがいい。
・企業の中にはCSRの一環で社会貢献している団体に助成金を出しているところもあるのでそういうことを活用してはどうか。
・教員が生徒に「部落差別ってなに?」って聞かれた時にちゃんと答えられる自信がない人が多いと思う。
・教員にとってリバティに相談するというのは敷居が高い?
・敷居が高いというか、リバティを知らない。し、博物館に相談できると思わない。そんなことも知らないのと言われたらどうしようとか。
・松永さんに研修に来てもらって反響が大きかったのは、まず自分が当事者であるということを話してからというのがその後の話がよく入ったというか、自分たちの世代の部落問題の研修は当事者方を呼んで話を聞いてそれを自分に返していくというのが当たり前だったけれど、若い人たちには今回のような形がよく届いた。