LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

アトランタ (WPATH)6日目:最終日(2011/9/28)

朝5時ぐらいに目が覚めるけどまた寝る。Hさんは2時ぐらいからずっと起きているらしく、タフさはんぱねー。6時ぐらいにちゃんと起きて身支度と荷造り。今日はホテルの朝ごはんがないと思ってたけどあったのでがっつり食べる。 
食べている間、MtFTVの人とHさんがいろいろ話をしてるのを聞かせてもらう。TS(トランスセクシャル性同一性障害で手術までする人)の子はいろんなモデルがあるけど、TV(異性装の人)はあんまりメディアで出てこないのでTVな子どもたちや若者が独りでなやんでいないか心配だ、など。 
Mさんは別で帰国するので別れを告げてタクシーで空港へ。渋滞が心配だったけど十分早く付けた。チェックインするもなぜか私だけ席が取れないままで、ゲートに行かないと席を決められないというチケット。意味がわかんないけど乗れたからいいけど、こんなのひとりの時になったら絶対無理やわ。英語話せるひとといてほんとに助かった。 

空港のショップですこしお土産を買ったり、Hさんの心残りであったスープを食べたりして時間まで過ごす。シカゴへのフライトは雲が多くてすごく揺れたけど酔ったりしなくてよかった。時差が1時間あるとは言え、すごくタイトなスケジュールで飛行機が付いたその時間が成田行きの搭乗時間というありさま。でもま、間に合ってよかった。 

それぞれ鳴いて目が光るものたち。 

ゲートに移動する途中でリンゴ飴のアメリカ版を見つけた!すっげーなー!リンゴにたどり着くまでにおなかいっぱいになりそうだ。 



行きの飛行機は別々の席だったけど、帰りは隣の席を取れたので、Hさんといろいろな話ができてよかった。生たまごっちという話がおもしろくて、アメリカの高校では育児体験のために一週間、生卵を抱えて生活する授業があるんだそう。Hさんは15歳の時にアメリカに交換留学生で行ってそれを体験したんだけど、言葉が通じないし、体育の授業で卵をどうしたらいいかわからなくてロッカーに入れておいたんだって。授業が終わって帰ってきて卵のことを忘れて服をロッカーから出すと卵が落ちてグシャ。他の生徒からは、あーあー赤ちゃんネグレクトして殺しちゃったー、ベビーシッター雇えばいいのにー、と言われたそうです。先生に卵が割れたことを言うと、死亡診断書を書いて、どうしてそんなことになったのかどうすればよかったのかを考察するレポートに変わったそうです。外国人で、言葉や社会的リソースへのアクセスができないことが子育ての困難になると学んだそうです。 
アメリカンエアーの機内食。ちょっと残念な味。 

そんなこんなでしゃべったり寝たり日記書いたりしてたら11時間とかあっという間で、成田から伊丹までもあっという間でした。帰り際、Hさんの家族が空港に迎えに来ていて、かわいいこどもたちを見れたのもよかった。Hさんにお礼を言ってモノレールに乗った。日本についてみるとすごく日本人が均一に見える、ビジュアル的に。アメリカみたいにほんとにいろんな肌の色、人種、民族、体系(この体系ってかなり重要な印象だと思う。肌の色と同じぐらい。)の人たちがいるのを見てくるとやっぱ日本ってちょっと変だと目立つよなと思うわ。 

何かするときにいつも束縛を感じていて、それは社会に対してというよりも、自分が自分を縛っているということなんだけれど、いつも自由になりたいと感じているんだけれど、今回アメリカでいろいろ見聞きして少しだけ自由になった気がした。価値観は本を読むだけ、ネットサーフィンするだけ、映画を見るだけ、ではなかなか変えられないと思う。もっと海外に行ってみたいなと思う。その旅を充実させるために英語は必要だ…。うぅ。

アトランタ (WPATH)5日目(2011/9/27)

観光できるのは今日だけなので8時に朝ごはんだけ食べに会場に。 
朝ごはんを食べながらMtFの法律家だという人といろいろ話す。ひと昔前はMtFが多くて3対1ぐらいの割合だったけど、今は同じぐらいの人数になってきたこと。MtFはゲイコミュニティに接触することはほぼないが、FtMレズビアンコミュニティに居てからトランスするひとが多いので、そういう団体や組織に就職する際もコネクションがあるので就職しやすいこと。MtFはそういう団体で採用されることはほぼないこと。というのも、女性やレズビアンがこれまでの歴史で捨ててきた女性性というものをMtFはたくさん身に着けているので、面接に行ってもうくし、いいようには見てもらえないらしい。欧米のMtFはアジアのMtFのことを殺したいぐらい羨んでいること。つまり身体的に女性になるのに恵まれているため。FtMはホルモンですぐに男としての外見を手に入れられるので埋没できるが、MtFはそうはいかず、自分は250万円ぐらいかけて眉毛のとこの骨をけずったとか。うん。確かにアングロサクソン系のMtFは大変そう。でもその人は170cmもなかったし、細くて美人でとても恵まれた体系をしていた。 

その後ホテルで日記を書いて美術館にひとりででかける。バスと電車を乗り継ぎ。地下鉄の様子を写真に撮っていたら黒人のお姉さんに強く呼び止められてびびる。 
「あんた地下鉄撮ったらあかんねんで、法律で禁止されてんねんから!911知ってるやろあかんねん。ポリスに見つかったらカメラごと没収されんであんたほんまに。」(意訳)
と言われておののきつつ謝ってお礼を言った。まくしたてられると余計に焦るよね。 

美術館は駅降りたらすぐで白いスタイリッシュな建物。(リチャードマイヤーとレンゾピアノ作。) 

火曜日だからかガラガラで独り占めみたいな気分。 



しかしフロアが改装中なのか閉まっているところがあったりして残念。第一のお目当てだったオキーフの絵はどこにも出てなかった。のか見つけられなかっただけなのか…。エミールガレやノーマンロックウェル、ジャコメッティなど知ってる作品もあった。いろんなテーマで展示されてたけど常設展示はいまいち興味をそそられなかった。現代アートの階と特別展のクラフトアートがよかった。ナルジオロフィの小物がよかった。 

にしてもすごい立派で大きな美術館なのに床がミシミシみしみし言ってて心配になったわ。警備員の人が話しかけてくるんだけど何言ってるのか全然わかんなくて困る。でもどうやら楽しそうに冗談を言っているようで「あーこれ綺麗だね、持って帰っちゃえば?いいよ、ほしいでしょ?」とかそういうことらしくて笑ってノー、ノーと言っておいた。 
現代アートのところでは音の仕掛けがあるオブジェについて親切に教えてくれて、一緒に写真まで撮ってくれた。親切。 

このオブジェは鏡のような破片によって音が反射して不思議な音になって聞こえる。しかもその丁度20cm前ぐらいに立たないとその効果がわからない。ジャストな位置に立ってと言われて、警備員さんがけっこう後ろから話しかけると音が細かくビブラートして体感できた。おもしろい。 

受け付けの人も警備員の人も職員の人も9割黒人の人だった。町を歩いても、バスに乗っても電車でもすごく黒人の人の率が高くて7、8割はいっつも黒人の人が視界を占めている感じ。これが南部なんやわ。 
美術館のショップでおみやげを1時間ぐらい選んだ。なんかあんまり手頃なもんがなくてけっこう悩んだ。いいなと思ったらメイドイン日本だったり。お土産を4千円ぐらい買って美術館の外のベンチで適当にランチ。2時半になっていた。3時間半ぐらい美術館を見て回ってた。 

美術館を後にしておみやげを買いにショッピングモールに行くことに。 

美術館から歩いて30分ぐらいのところに巨大なアウトレットモールがあって物色するがお土産になるようなものはほとんど売ってなくて残念。 

ちょくちょくお店に入るが飽きてきてベンチでぼーっとしてたら雨。通り雨だったのでまた歩き出すと虹が出てた。 

6時、MさんとMさんの弟さんと夕飯を食べに行く。地球の歩き方に乗ってた南部料理のお店。ミッドタウン駅から向かうとちょうどお店の向かいにレインボーなお店があって 



入ってみるとLGBTの本屋兼カフェだった!ちょっとしたグッズも売ってておみやげを購入。すごいゲイゲイしいTシャツがあってほしかったけど案の定サイズがなかった。ウィンドウにはシェーンリンチの著作の他、LGBTな書籍がずらり。 

夕飯はメニューが意味がわかんなくって苦労したけど、ビスケットが売りでオーガニック野菜がおすすめと地球の歩き方に書いてあったのでそれをメモに書いてどうにか注文。 

お店の人のおすすめもあたりで、美味しかった。美味しかったけど自分が作ったかのような親近感のある料理…。 

食事をしつつそれぞれの一日の話をして楽しかった。チップ入りで請求されることがあるけど今回はチップは別だったらしくて、3人で食べて36$だったので4$チップを入れた。おつりいるかどうか聞かれたのでチップも入っているのでいらないと答える。おつりはチャージと言うことを学んだ。 
ミッドタウンはビル群のライトアップが綺麗で町もにぎやかだった。 
ホテルに着いて荷造りをして風呂に入ってたらHさんが帰ってきて少し話すが話中にスイッチが切れたように爆睡してはった。寝た人はそっと置いておいてMさんと今回の旅行のことや個人的なことなどいろいろ話しておもしろかった。1時ぐらいに就寝。

アトランタ (WPATH)4日目セッションメモの続き(2011/9/26)

Special welcome by James W. Wagner, PhD, President of Emory University. 
Chair: VinTangpricha, MD, PhD. 

モリー大学(このエモリーカンファレンスホテルはエモリー大学の敷地内にあって、そこらへん一体の広大な土地がエモリー大学です。)の学長が基調講演。 
モリー大学では、トランスジェンダーの生徒のカウンセリング、ホルモン治療、SRSを大学保険でやっちゃうことにました!(アメリカでは医療保険は国はやっていないので個人でやらないといけないんだけど、大学生は大学の保険があってそれは一般のものよりも安い金額らしい。その大学で入っている保険でトランジションをカバーしちゃうって!すごい、すごーーーい話です。ちなみにアメリカにはこういう大学が合計5つあるそうです。) 
最初は学長自身、カウンセリングとホルモン治療しか認めてなかったけど、生徒本人や家族、WPATHの人たちに会うことによって認識をあらためた。問題があることを知らないこと自体も大学人として望ましくないし、そういう問題があるということを知っておきながら知ろうとしないのはもっとよくない。それも無知のひとつだ。自分の態度は褒められたものではなかったが、全米のトランスの生徒が学生生活を不自由なく送れるように、この大学の改革を世の中にアピールしていけるようになったことは自負している。 
(でもこの学長はこの学会では99%の人が使っていないGIDという言葉を使っていたし、三点セット治療をそのまま使っていたので認識が更新されてないようす。) 

Plenary presentation: 
The role of public policy in promoting the health of transgender, transsexual, 
and gender nonconforming people. 
TBN. Chair: Lin Fraser, EdD. 

(CDC(Centers for Disease Control and Prevention)のすごいえらい人の講演らしい。)免疫学?的に、公衆衛生学?的にトランスについて画期的な発言をしている人らしくて、スディグマや差別がトランスの健康にとても大きく影響しているという新しいアプローチをはじめているんだそうで。 
会場は白人ばっかりで偏りが見えるが、ムスリムやアジアの人たちのことも認識して白人中心主義にならないように気をつけねばならない。(というようなことを講演の最初に言うたらしい。確かに、参加者は少なく見積もっても200-300人ぐらいだろうけど、アジア人は私たち日本人7人に、タイの一人が一人ぐらい、黒人の人も片手で数えられるほど数人だった。) 
アメリカで性の健康について調査研究するように通達が出たのが2001年。ブッシュ時代は禁欲教育。2009年、禁欲教育と包括教育のどっちが効果があるかを調べた。 
(疲れたので途中でメモ終了。) 

CDCのサイト(なんかわかりやすくて読んでみたくなる雰囲気。) 
http://www.cdc.gov/lgbthealth/ 

Addressing health disparities among trans people of color: What is the provider’s role? 
Joanne Keatley, MSW, Center of Excellence for Transgender Health, University of California, San Francisco,USA. 

WPATH賞を受賞したというカルフォルニア大学の研究発表。 
目的、包括的ヘルスケアにアクセスできるようになること。 
背景、この発表者は多様なコミュニティアドバイザーとして仕事をした経験があって、カルフォルニアの24のエージェンシーが提供しているいろんなサービスを調べることになった。資金はHIV対策でおりてくる資金でまかなわれている。人種と民族性について考えると、1サイズでみんなを当てはめることは到底無理。 
ロスにあるラテン系トランスグループで、トランスとしてどんなことが自分たちの生活に影響すると思っているかを調査するところからスタートした。その言語がどんな代名詞、女性名詞、男性名詞、一人称などを使っているかも注視するなど、学際的なアプローチも大事である。そのコミュニティでは、映画サークル、ダンス、歌、詩、など芸術活動を活発にしており、参加者は芸術的活動によって自分たちは癒されると感じていることがわかり、そのことが効果を表している。調査は事実をとらえること、それらを整理すること、アセスメント、評価、改定していくことを軸に進められる。 
地域に返す取り組みとしては、地域社会の特徴をとらえて地域に限定した活動をしている。多くの機関がやっていない夜遅くまでサービス機関を開けておくことや、ヘルスケアのサービスを多言語で提供したり。ホルモンセラピーはただまたはとても安価で提供している。それと抱き合わせで、薬物、DV、住居問題などの相談サービスも受けることができる。 
組織を運営していくには、スタッフを支援したり能力を伸ばしていくことが大事。他の機関も、必ずスタッフをトランスコミュニティから採用するようにしてほしい。例えば、トランスのクライエントだった人を支援してその後、スタッフになってもらうなど。構造的な変化を起こすために動くことが大事で、それはコミュニティと一緒にするとよい。例えば、サンフランシスコでは重要な団体を立ち上げる際に、すでに活動している既存の団体の代表や主要スタッフなどをピックアップして起用することを宣言するなど。 

The Center of Excellence for Transgender Healthのサイト(笑顔がいい!) 
http://transhealth.ucsf.edu/ 


TRACK C: Panel Presentations:Public health, sexual health, and HIV/STIs. 

TransMasculine sexuality and relationships: Current research and new theory.
Organizer and Chair: Katherine Rachlin, PhD. 
Sexual orientation and clinical health outcomes among female-to-male transsexuals. Stacey “Colt” Meier, MA. 
The journey towards sexual attraction identity by female-to-male transgendered identifi ed individuals during and after transition: Some psychotherapy case studies. 
Maximilian E.Fuentes Fuhrmann, PhD. 
Sexual behaviors, health, and satisfaction of transgender men (FTMs) with and without 
hormonal and surgical modifi cations: Preliminary results. 
lore dickey, MA, Jamison Green, PhD. 
Can romantic relationships survive a gender transition? Examining the romantic relationships of female-to-male (FTM) trans men. 
Stacey “Colt” Meier, MA. 
Sexual orientation, behaviors, and identity among gender nonconforming natal females and transmen. 
Seth T. Pardo. 

このセッショに出たものの、通訳のない状態で聞いていたのでほとんどわかんなくって、でもパワーポイントを出してくれた人のは図とか表とかを読んでまーまーわかったんだけど、読むのが必至でメモできませんでした。 
でもFtMのセックス事情を調査した発表があって、ウェブで400人ぐらい調査してたのかな。そんで9割の人がディルド使ってるとか、9割の人が自分の膣を使っているとか、8割の人がアナル使った経験があるとか、そういうすごくセックスにポジティブな報告がされていたようです。あと、FtMのパートナーについてとか、付き合う期間についてとか、分かれる理由とかそういうのもあったなー。 
にしてもたぶんこのセッションは全員発表者がFtMだったと思うんだけど、みんな男前なこと!惚れそうだったよ。俳優みたいにかっこよかったよ。しかもアメリカ人ってプレゼンの時オーバーリアクションだしさ、ジョークを絶対とりまぜるしさ、なんか魅力的にみせるのがうまいんだなー。言葉わからなくても魅力的に見えるってマジックだねー。

アトランタ (WPATH)4日目セッションメモ(2011/9/26)

●ユース系セッション 

Factors contributing to identity development of contemporary transgender adolescents: Results of a qualitative analysis. 
Linda Aline Hawkins, EdD. 
1、 
臨床心理士として1990年からトランスとジェンダーバリアントについて研究している。FtM系に28人にインタビュー調査。何が自分のアイデンティティを持つのに影響したか、社会的、身体的、心理的に聞いた。言語、地域、ネット、ゲームなどの影響も見られた。 
若者のカムアウトの仕方がグローバルになっており、それは多様なトランスの大人を知っておりロールモデルがあるかだらと思われる。 

The resilience strategies of transgender youth: A qualitative inquiry. 
Anneliese Amanda Singh,PhD, Sarah Meng, BA. 
2、 
トランスのユースにストレスコーピング力をつけることの手助けができるか。できるとしたらその結果を親や先生に提供し生徒のサポートに活用してほしい。否定的な体験をアイデンティティとどうすり合わせてうまく生きて行けるか。18人にインタビュー。 
語り「母が「あなたは何も変わることはない、ただもっと自分らしくなっていけるんだよ」って言ってくれた。」 
トランスの子どもたちがストレスに負けずに生活していけるために必要なことは、 
・サポーティブな機関や教育に出会えること。 
・トランスに肯定的な態度のコミュニティに接触すること。 
メンタルヘルスの問題を再枠組み化できるようになること。うつや躁鬱、アスペルガーなどを持っている場合、それをトランスと切り離して、あるいは結びつけて、改めてとらえなおせるようになることが大変大事。(小耳にはさんだ情報では、いまやトランス単体での研究はすくなくて、トランスと学習障害、トランスとアスペルガーなどセットで研究報告されることがほとんどだとか@カナダ。確かにトランスは単にトランスだけじゃない人が多いのは経験上実感する。) 
・家族、友人の関係性のナビゲーションがあること。 
・アダルティズムの経験。大人性?誰かのために我慢しなくてもいいということ、自分で決めていけるということ。らしい。(このアダルティズムについてどう日本語訳するかという話に後でなって、難しいよねーと。♪大人の階段のぼる、君はまだシンデレラさっ♪といちいち言うか、みたいな。) 
・健康に関する情報にアクセスできること。 

一方、トランスの子どもたちにとっての脅威は、 
・情緒的、社会的孤立。 
・就職差別。 
・財源へのアクセス。(オペのためにセックスワークをしたりするが、そのことを親が受け入れられないなど。) 

この調査報告の反省。差別への抵抗について言いたいのではなくて、解放心理的な、しばりからどうやって解放されていくかに、本当は焦点を当てて調査できたらよかった。また、トランスユースのことをわかろうとしない方が良い。尊敬を高め、尊重を持って接することが大事なのではないか。 

質疑での話。戻ってくる場所を用意しておくことはとても支援となる。トランスは生涯付き合わないといけない問題というのもあるが、若者として生きることはトランスでなくても大変なことで、例えば大人じゃないから情報が少なかったり、できないことがあったりするので若者特有の大変というのがある。 

Perspectives on gender-variant youth: A qualitative investigation of experts’ opinions and 
treatment approaches in fi ve di_ erent countries. 
Timo O. Nieder, MSc, Christina Handfort, BA,Hons, Herbert Schreier, MD, Hertha Richter-Appelt, PhD, Birgit Möller, PhD 

各国のトランスジェンダーを診ている精神科医臨床心理士を対象にした聞き取り調査の報告だったけど、研究方法、目的がだめだめだったらしく、かなり質疑で叩かれまくっていたようす。確かに聞いていて、だからなんなん?という感じもした。ので割愛します。

Gender, safety and schools: Taking the road less traveled. 
Joel Baum, MS. 

ジェンダーを包括する学校に。自分探しの旅に出よう。(自分らしいままで世界を変えていこう、みたいなかっこいいタイトルがプレゼンの表紙についていたようす。) 
この団体は、映画祭の時に3本ぐらい映画を流していた団体。学校機関に教育支援をしに研修や家族会議、先生の指導など、介入していっているらしい。ジェンダーセンシティブな学校にしていくための取り組みをしている。 
学校支援では手順がとても大事である。介入によって先生たちの手探りの努力を全否定してはいけないし、すぐに先生たちの態度がよくなるわけでもないので、時間をかけて先生たちと共に取り組んでいく必要がある。また、支援は一回だけで終わるのではなく、常に連絡をとりつつ手を入れていかねばならない。そのメンテの仕方も先生方に知っておいてもらう。 
トランス当人や家族に頼まれて学校に介入することもあるが、その時その人たちのためだけに介入するのはよくなくて、学校全体をよくしていくために取り組む姿勢が大事。学校に入っていく際に重要な要員は、リーダーシップ、スタッフ、親、ケアスタッフ、コミュニティ、生徒。また、注意事項は、 
・もしもではなく現実的に全体を見渡せること、 
・法的な知識があること、 
・スーパーバイザーがいること、 
・状況とトランスの生徒から聞き取ること、 
・トランス当人、その家族が一般的な知識を持っていること、 
・トランス当人、その家族が研修の目的を認識していること、 
・家族は授業や研修の内容も知っておくこと、 
・家族は授業後に子どもとちゃんと話をすること、 

3年前に小学校で研修をした際のことをまとめたビデオを上映。先生の語り「MtFの生徒に出会ってとても驚いた。どんなとんでもない家族なんだろうと思って会ったら、とってもいい家族で、変わらないといけないのは自分だと思った。」などなど。 

こちらがこの団体「ジェンダースペクトラム」のサイト!先生や親が研修してよかった、みたいな声をまとめた映像を流していたので取り寄せて字幕つけて教員研修とかで流せたらいいなーとか思っています。 

http://www.genderspectrum.org/ 

トランスジェンダーの子どもたちについての冊子も出してる 
http://www.genderspectrum.org/store 

アトランタ (WPATH)4日目(2011/9/26)

朝ごはんのバイキングがやはりとてもよい、美味。マフィンがおいしい。メロンとかパイなプルなどごろごろしたフルーツも食べごたえある。スナックバーみたいのとかシリアルとかパック牛乳、もちろんコーヒー、各種フレーバーティー、フレッシュジュースも充実してて大満足。 

8:30から講演を訳してもらいながら聞いて、途中インターセックスの外科のお医者さんと話をする。日本でドラマをやってることとか漫画が売れたことなど。それを聞いてぜひそれを見てみたいということでHさんが漫画の一部を送ると言ってた。ISについて本人にいつ言うべきかは、できるかぎり早くということと、一般の教育の中に含めた方がいいかというのも、全員が知っているべきだと言ってた。アメリカでもそういう認識ということらしい。 
とにかくHさんと一緒にいるといろんな有名人という人たちに会える。こういう国際学会だからというのもあるけど、Hさんの師匠であるミルトンダイヤモンド氏がHさんにいろんな人を紹介してくれるんだそうで。かわいがられているようす。 

モリー大学は大学保健でSRSまでできるようにしたという学長の基調講演。すごい。オールスタンディングの拍手。その後エスニシティとトランスの講演を訳してもらって聞いてからランチ。 

前と同じようにミルトンダイヤモンド夫妻などと一緒に食べた。アメリカの5つの大学で保険適用のトランジションができるらしい。血液型が日本で流行っている話をHさんがしたら、おなじテーブルのアメリカ人はひとりも自分の血液型を知らなかった!輸血必要なったらどうするの?と聞いたらその場で調べるから別に知らなくてもいい、とのこと。あとタトゥの話とか。 

13時半ごろ昼食を解散してひとりでホテルのプールに。 

予備のパンツが水着っぽいから許されるかなーと思って入っちゃった。塩素のにおいが懐かしくてうれしかったが寒くてすぐに上がり、日向のカウチで日焼けしたい人風に寝るがマジで日差しがきつくて焼ける感じ。暑さに耐えられずまたプールへ、というのを繰り返したりしてぼんやりすごす。シャワーをあびてひといき。なんとなくホルモンしてからすぐ焼けて黒くなるような気がする。ホルモン前は赤くなって終わりだったんだけど。 

16時からFtM系のセッションがあったので行くが通訳がないとやっぱりほとんどわからない。ネット調査で400人ぐらいのデータ分析をしてて、その内のかなりの数のFtMがディルドを使ったセックスをしているし、自分の膣またはアナルを使ったセックスをしているという感じのことを言ってた。FtMもどんどんセックスして自分を愛そうみたいな乗りを感じる。その他はアイデンティティ性的志向の傾向の研究でホルモンすると男へ性指向が変化する傾向があるとか、パンセクになる人もけっこういるとかそんな話と、パートナーとどれだけ続くかとかFtMのパートナー研究。 
それと会場のホテルのトイレは一部だれでも入れるトレイになっていました。さすがトランスの会議です。 

17:30に終わって中庭でパソコン日記を記していると参加のSさんから連絡があってHさんが寝落ちしたということなので一緒にエモリー大学である立食パーティに行くことに。ここらへん全体がエモリー大学なうえに建物名しか書いてないのでホテルの人に何回も確認して向かう。迷ったあげくやっとたどり着いたころには食事はほとんど残ってなくて奇妙な野菜とか付け合せのものを少し物色。 

腹がふくらまぬ。 

なんか不思議な野菜を発見。聞くとズッキーニの従兄弟みたいなもんらしいんだけど、まずい! 

9階のラウンジなので景色さいこー。 

Sさんのスクールカウンセラー時代の話とか、現在の仕事についていろいろ聞いたりしてたら20時前になってて片付けが完了しつつある会場をあとにホテルに戻る。 

部屋に入るとHさんが起きて食べに行くことになる。フロントに飲み屋街はどこか聞いてタクシーで繰り出す。町についてからフローズンヨーグルトのアイスクリーム屋さんがあったので流行っているらしいし買ってみた。ものすごい種類があってトッピングもたくさんあって楽しげ。ショップのお姉さんにゲイバーはどこか聞いて歩き出す。アイス屋の店員がゲイバーの名前を知ってるのがすごくね?! 

道行く人に確認しながら進むがかなり30分ぐらいは歩いた。でっかい家ばかりなのでアメリカの住宅事情などについても語らいつつあるいた。 
やっとそれらしいところに出てまた適当な店の店員に聞いてみると、そこは3月に閉まったとのこと!スリーレッグドカウボーイ!閉店かい!(Hさんによるとちんこを合わせると足が3本ということであろうとの見解。なるほど。)ファーストフードの店員さんが他のゲイバーをたくさん紹介してくれたそうで、またそこを目指す。しんどいのでタクシーで行く。やっとたどり着いたけど身分証明書、IDがないと入れないと!でもにごしえーたー(プロ。もうプロふぇっしょなる完全に。)のHさんが私が保証するし、私しか中で買わないからゆるして!と言って入れてもらう。そういえば私あの時パスポート持ってたわ。今思い出した。中は80年代のロックみたいなののビデオが流れてて、ゲイバーって世界共通なのかしらと感じた。コーラなど飲みつつレズビアンバーをお店の人に教えてもらうが残念ながら月曜日は休みだった。 
どこの国も飲み屋の前にはタクシーが止まっている。 

しばらくしゃべってタクシーでホテルへ。ホテルでSさんと分かれて部屋に入ると弟と観光をしていたMさんが帰ってきていて、3人でまた1時間半ぐらい自分の教育体験、受験経験とかについて語り合う。もとは自分の子どもにどういう教育を受けさせるかって話だったような。1時。ふたりは発表とか仕事とかの準備をせねばならず、遅くまでがんばるようだったが私は寝た。 
にしてもHさんのバイタリティーはすごい。エネルギッシュ。心身ともにタフってこういう人のことを言うんだぜ、きっと。40代、50代のバブル世代ってこういうゲンキで逞しい人、多くないですか。 

アトランタ (WPATH)3日目セッションメモ(2011/9/25)

Plenary panel presentations: 
Transgender beyond disorder: Identity, community, and health. 

アイデンティティ 
私は1980年代中ごろからこれWPATHにかかわっていて、1970年ごろオペ済のMtFの人がカミングアウトしたことが強く印象に残っている。その後のHIVの問題が起こることによって接点をもたないでいたトランスコミュニティとHIV問題が連帯するようになった。サザンカンフォートやISの団体、GLMAともつながりをもってやってきた。CNNがLGBTのユースの問題を報道したこともあった。(エリクソンアイデンティティの定義)個人が確立することはそれとともに集団としての属性意識も重要だ。ジェンダーアイデンティティが個人的なものとして捉えられるようになったのは最近のことだ。1980年代、内分泌系の医者であるゴーレンがTSの個人がいることを知って、社会に受け入れられるように願っていた。性別は二分法ではない。最近の用語学的にはTSとTGをどう定義するか論争がある。(TS=女か男かはっきり自覚している、TG=あいまいさがある)TS、TGの分けにくさ。また、性別はスティグマ、健康、多領域性に影響されるものである。 

・VTR「2つの人生をもつ人」トランスのアンドレアの話 
13歳の頃叔父のスイカ売りの手伝いをしていたら、知らない客の男からセックスに誘われた。自分は女じゃなくて男だと言ったけれど男はちんこを見せてきた。4歳の頃から自分は女だと思ってきた。その客のことはトラウマ的体験だったが、その後自分の性別を振り返り検討していくうえで重要な体験だったと思う。43歳の今はどうなのか。黒人男性として生きるということは、社会の底辺で生きること。黒人女性として生きるということは、暴力に会い、白人女性からも蔑まれて生きていくということ。アイデンティティをどこに持つのか、社会的地位も影響する。30年間ぐらいは男性として生きてきたけれど女性とセックスするときは自分はレズビアンだと感じて、男性とセックスするときは異性愛者の女性として感じていて、今は自分をバイセクシャルのトランス女性だと思っている。
キング牧師の言葉「市民権について戦うひとになってください。~」 

●コミュニティ 
私は30年間結婚しており、妻とこどもがいます。サザンカンフォートに7年間通っています。サザンカンフォートは私の人生の大きな影響を与えました。サザンカンフォートは21年前、様々な分野で活躍する人たち、法律家などの人たちがはじめました。今年900人を超える参加者があつまりすばらしいです。また、ニーズが多くあることも初参加の人350人もいることもすばらしいです。サザンカンフォートのよいところは自分は孤独ではないことを感じられることです。大事なことは安心を感じられる場所を提供できることです。嫌がらせを受けたり、逮捕されたりしないことです。 
サザンカンフォートは完全に民間経営で参加費から成り立っています。昨晩もみんな踊り明かしたので参加の際は遊べる格好で来てください。また、著名な人が無償で参加してくれましたし、有名なメーカップアーティストも来てくれてとてもいいイベントになりました。スタンダードオブケア7版の改定についてもいち早く知らせてくれたのはとてもよかったです。 
私たちはお金がなくてこれに参加できない人たちのために奨学金を用意しています。お金や家族の問題で参加できない人をこうして呼ぶことは大事です。今回は130人に無償で参加できるように旅費なども含めて資金援助しました900人の参加者の中で、誰かの自殺を止められたとしたら有意義なことです。 
アトランタでは手術できません。トランス男性が手術を望みながら亡くなりました。そういう人にバス代を出してお金をだしてオペができるように支援するサービスも提供しています。FtMのパートナーの人たちをサポートする新しいプログラムも開始しています。 
こうしていろいろと紹介しましたが、生きづらさを感じているあらゆる人に手をさしのべたいと思っています。サザンカンフォートとWPATHがこのように共催できてよかった。これからも実際に会ってどんな課題に取り組んでいけるか話し合うことはいいことです。
共催の話の時にGLMAともという話がでて、なんで?と思ったけれどこうして実現できてよかった。メンタルヘルスの専門家たちに訴えたいことは、LGBTの家族の家族の苦しみについて、セックスセラピーなどそれぞれの専門セラピーがあるように、これについても体系化、制度化、資格化してほしいです。自分も何年もカウンセリングをうけていたので家族が崩壊しなくてもすむそういうセラピーが可能な専門家の育成と資格化を望みます。

●健康(元元元GLMA会長) 
トランスすることによって職を失って、1993年に開業した。以前、バンクーバーでアサンプしょんからアクセプタンス、推測から受容へという講演をしたのだが、スタンダードオブケア7版が改定されるところに立ち会えて感慨深く思う。「トランスの健康、医療、保健」「IDの性別変更、その役割」「トランスにかかわるための心構え」「医学部の教育課程におけるトランスジェンダーの…」「トランスの薬物使用について」「シリコン注射の…」「FtMのオペ後の満足感について」「トランスの生物学的研究」「トランスの健康専門学に出会う」などなど、これまでGLMAではたくさんのトランスに関する研究発表がされてきた。 
「DSM5におけるGIDの扱いについて」という中で重要な指摘がされた。それはどんな素晴らしい医療であっても、アクセスできなければ意味がないということだ。そして適切な診断、ケアが受けられることが重要だ。 
オペが必要なトランスのほとんどがオペによって満足を得ることができる。社会的ニーズとしてのマッチングがうまくいくことがトランジションのキーとなる。 
それらについて書かれた本が「larening with minds」である。オペは結果が重要である。性別違和は医学的コンディションであるということ。性別違和に対して治療する世界が理想的なのであって、性別違和を持つ人を治療することではない。 

Plenary symposium organized by GLMA: 
Transgender care in community-based settings. 
Chair:Jason Schneider, MD. 
Gal Mayer, MD, Callen Lorde Community Health Center, New York City, NY, USA. 
Ruben Hopwood, MDiv, Fenway Health, Boston, MA, USA. 
Madeline Deutsch, MD, L.A. Gay & Lesbian Center, Los Angeles, CA, USA. 
Thomas Wormgoor, MA, JD, Transvisie, Schorer Foundation, Amsterdam, The Netherlands. 
Bev Lepischak, MSW, Sherbourne Health Center, Toronto, Ontario, Canada. 

●フェンウェイでの取り組みの報告 
・利用者:18か月で582人。(MtFが286人、FtM296人) 
・トランス向け自殺予防冊子 (fenwayhealth.org/ からダウンロード可能) 
●ロサンゼルスでの取り組みの報告 
・GLセンターは世界最大のGL組織。 
HIVの予防啓発の資金が政府からおりていて活動している。 
・2年間で680人の患者を診た。40%が保険なし。収入に応じた治療スケールにのっとって治療。 
アムステルダムでの取り組みの報告 
・親、こども療法のメンタルヘルスに取り組む。 
・医療は保険でカバーできる。 
・自殺率の高さの問題はある。 
ジェンダークリニックと密なやり取りをして包括的サポートを心がけている。 
トロントでの取り組みの報告。 
・移民、ホームレス、LGBTを対象にした病院。 
・2002年にアウトリーチをはじめてホルモンコンサルテーションプロトコルをまとめて2003年に実施。600人ぐらいのトランスの主治病院となって機能している。登録しているのは600人だけど、1000人ぐらいはこのリソースを利用してるだろう。 
・包括的サポートの紹介としては、当事者が集まるサポートグループの他に、ジェンダージャーニーと言って年に三回ぐらい、性別移行とはどういうことか理解してもらうための教育的プログラムを行っている。受講することによってトランジションの準備をしてもらう。トランスフュージョンというのはトランスのユースが20人ぐらいあつまるピアサポート。トランスパートナーネットワークは家族として生活するためのサポートに特化した取り組み。FtMで妊娠したい人のための講座。(おそらく世界初)LGというアイデンティティを持つわけではないクィアの人で親になりたい人のためのワークショップ。トランス女性のための集団健康診断。トランス男性のための子宮頸がん検査。イベント、冊子発刊、キャンペーンなど。 
・トランスの社会上、健康上の切実なニーズの調査や、トランスの親学などの研究活動もしている。 

質疑1、自分たちの取り組みの特徴について 
ロス:貧困もそうだが、貧困でなくてもいろんなサービスにアクセスできないのが問題だと思う。また文化や言語の問題もあって、精神療法という概念がない国から来ている人にどう使ってもらうか、どう説明するかという問題がある。 

質疑2、サービスから漏れていることについて 
トロント:対象は移民、ホームレス、LGBTだが、どのプログラムを選択しても大丈夫なようにしている。ホームレスでゲイとかもあるので。 
アムステルダム:質問にはあてはまらない。望めばだれでもどんなサービスでも保険適用されて使えるから。問題は診断前の人をどうサポートできるか。 
ニューヨーク:HIV系の予算があるので細部にわたるように予算を落として行っている。問題はトランスの固有性としては、どんな人よりもサービスにたどり着く道のりが遠いということ。また、来た時点でどの段階なのか、ホルモン何年目なのか、とか、ちゃんと見極める必要がある。見極めることによってサービスの組み合わせを考えて提供する必要がある。 
マサチューセッツ:保険なし。医療サービスを受けられない人が多い。近隣の州からバスでくるひとがいて、地元でできるようならないか検討すべき。 

質疑3、包括的ケアはどういう場合、どんな問題があるか。 
ロス:メンタルヘルスの充実をはかりたいが、インターンして資格を得るための機会が専門家に足りてない。サービスがない州、地域にどうやって届けるかが課題。また、ここから紹介した先の病院で、名前や扱いなどトランスにちゃんと配慮しているかどうか気になるししてほしい。FtMの産婦に対して、すごくよくしてくれる病院があるが、そのFtMの出産が終わるとそのサービスがよい状態が途切れてしまうのが問題。 
トロント:ナビゲーターになる人がいて包括的に取り組めるように工夫してる。待ちリストがすごいことになっていて、オペの許可が出てもなかなか順番がまわってこない状態なのが問題。ボトルネック現象。海外でオペしてきた人の予後を見てくれる病院がない。専門家に学ぼうという人が少ない。海外のやったところに行けと言われるが現実的でない。

質疑4、コミュニティで仕事をすることのむずかしさって? 
・地域社会に絡むからいろんな注意が必要。職場内での細かい連絡やり取りが重要となる。なんでもすぐ言える環境が大事。たくさんコミュニティセンターがあるから、同じサービスを提供しないようにお互いに調べてそれぞれが固有のものを提供できるようにする。新しいプログラムなどコミュニティのニーズに沿って作るようにしている。

アトランタ (WPATH)3日目(2011/9/25)

この前、朝ごはんに買ったドーナツを食べるが甘ったるすぎてあぶらっこすぎて完食できずちょっと捨てました。すみません。 

朝10時から基調講演。GLMA(Gay and Lesbian Medical Association)とのコラボレーション企画。 

何人かの講演を訳してもらった。が、通訳がなくなるととたんにやっぱり意味が分からなくてしんど。会場がとにかく冷房で寒い。 

ところでこれがホテルの外観。森の中にあります。 

きれいで大きなロビー。 

豪華ねー。 

山っぽいところにあるので地下でも庭がある。 

オブジェとかもかわゆい。実際この森にリスがいるらしい。Hさんは時々歩いてたらリスを見かけたけらしいけど、わたしは全然気が付かなかったー。 

ランチも朝食みたいにバイキングで庭にあるテーブルで食べた。 

ダイヤモンド博士をはじめ、「FTM」の著者とかそうそうたるメンバーだったらしいんだけどあんまりありがたみもわからず会話もわからず。残念。でもダイヤモンド氏はやさしい。少し日本語ができる。「かないをさがしてきます」と言っていた。家内だってー。笑 

Sさんが来たので席をかわって会場をぶらつく。Hさんがどっかいってるので一人で講演を聞くが、わからないのに居る意味ないよなーと思いたってタクシーでパペットセンターに。15$ぐらいのところを20$で行ったような気がするけどめんどくさいので払う。 

タクシーの人はコンゴから来たそうで、コンゴには日本人がたくさん開発技術者として来ているんだそうで。 
パペットセンターはB級な感じがたまらなくよい。 

念願のフラグルロックの人形を生で見ることができて超テンションあがった!!!! 

ジミーヘンソンの神業をたくさん見て独りにまにましながら館内をまわる。お客さんが他に2組の家族ぐらいしかいない。おみやげはフラグルの誰かをと思っていたけど、カバのかわいいパペットにひとめぼれて購入。ちゃんとした造りだし妥当で満足の買い物だった。 
帰りは火曜日の観光練習のために地下鉄とバスで帰ることにチャレンジした。 

地下鉄まで歩いて、本を見ながらチケットを買ってホテルの最寄駅までは問題なく行けたんだけど、バス亭を見つけられなくて一苦労。 

警察のおじさんに聞いたりしたけど(めっちゃでっかい黒人の人だったけどポリスって書いてあるの来てたし勇気をだして聞いてみたのだった。私たちが道路脇でたたずむ姿は黒いでかいセントバーナードとパグ(小)って感じだったと思う。)しかしわからず。30-40分ぐらいうろついてやっと駅の反対側に見つけた…。しかもバスに乗ってもバス停の案内とかまったくないので、降りる近くになったらこの窓に沿ってかかっている紐を引っ張って知らせるという…地元の人も間違ってひっぱっては運転手に「ちゃうねん、次やねん、」と言っている人が何人かいました。旅行者にはきつい。 

25分ぐらいでホテルの近くまで帰ってくるも、行き過ぎてて一駅ぐらい逆戻る。汗だく。にしても、今回スマートフォンで自分の位置を確認しながら動けて本当に助かった。ケータイなかったら英語もできないしほんと大変だったと思うわ。いつもGPSで自分がどこにいるか確認しながら歩いていました。 
他のみなさんと合流して、近くのでかいスーパーに行く。 

ホテルの車で送迎してもらえた。 
スーパーもでかい。 

もうすぐハロウィンなのでかぼちゃが売ってた。
ドラッグストアでおみやげのお菓子をどか買い。スーパーで夕飯を買った。 
夜は1時までみなさんと語らう。青春ぽい。