LGBTQ洋書読書会とか

新設Cチーム企画主催者が、元々は「リバティおおさかを応援する!」というブログでやってましたが、引っ越ししまして、最近ではLGBTQの洋書読書会やその他の情報をごった煮状態で掲載していますv

WS報告「LGBTの人種差別反対運動を作ろう」

LGBTの人種差別反対運動を作ろう」

このワークショップは水曜日朝9時から夕方5時半まで1日中かけてやっていた。最初は一番大きな会場で800人ぐらい、次は4つのグループに分かれて、その次は10つのグループに分かれ、最後にまた大会場に戻って来てまとめをする、というもの。構成がうまくできていて感心した。

 

セッション1(人種差別)9:00-10:30

最初の大会場では、大会最初のプログラムでもあり、期待して参加している人も多いようで、士気を高めるため盛り上げる感じの呼びかけが多く、参加者もイエーイとかヤーみたいに盛り上がっている。アメリカっぽい。トランプ政権になってしまい、人種差別が加速しそうな状況を食い止めなければならない。そのためには今ここで効果的な対策をしていくこと、それを参加者が各地域に持って帰って実践することが必要。本当に変えることができる実践的なワークをするためには、あなた自身が変化を求めなければならない、みたいなことを言っていたと思う。複数のファシリテーターが代わる代わる、要点を話し参加者の気持ちを高め、効いている方も飽きない。

やったことは、知らない人を捕まえて一対一でいくつかのテーマについて話し合う。「この大会、ワークに何を期待しているか?」「どんな人種差別に出会ったことがあるか?」「人種差別について話す時、どういう気持ちになるか?」「何が対話を妨げていると思うか?」など、一対一の対話を3~4人ぐらいと3~5分ずつさせて、目的と取り組むべき弊害を明確にする作業を行った。
800人もいるのに、こういうペアを組むワークでまず周囲の人を捕まえられず、ひとりぼっちになるタイプです!うろうろしてどうにかペアを見つけても、たどたどしい自信のない英語で声が小さくなりがち、さらにガヤガヤうるさい会場で相手の声が聞き取りにくいという苦手な状況。だが、どうにかやり遂げたよ。。。

ところで、ここでの自己紹介の定番としては、名前、使いたい第三人称を合わせて言う。私の場合であれば、「ショーです。He,Him,Hisが第三人称です。」もし男女どちらでもない第三人称を使ってもらいたい場合は、色々あるけど、Theyが主流。この人種差別対抗ワークショップでは、エスニシティについても付け加えるように言われることもあり、私の場合なら「日本出身で、アジア人と自認しています。」と上記の名前などの後に続けた。
また、ここはアメリカ。ファシリが「どなたか感想は?」と言うとバンバンあちこちで手があがり、ガンガン即座に思ってることを言ってます。ファシリはやりやすいね。だいたいどんなワークでも最後に共有する時間を取っていて、質問、感想など発言が活発でした。

LGBTQのコミュニティセンターで働いている人、大学のLGBTQのサポートセンターで働いている人、ラテン系のトランス女性のサポートグループの代表の人、保健機関のHIV啓発の部署のラテン系の人などと話をした。仕事で学会に来ている人がたくさんいるのだ。LGBTのことが仕事になっているアメリカ。専門分野として成り立っているということ。やり取りの中でラテン系の人が、やっぱり有色人種同士であっても人種差別の話しは日常的には話にくい雰囲気がある、と言ってたのは意外だった。ラテン系の文化でももっとラテン系ぽくならないとというプレッシャーやもっと白人ぽくならないとという理想に葛藤があるなど白人文化との衝突がうかがえた。私が言ったことは、「日本では深刻な人種差別が広がっており、マジョリティをどう教育するのかを知りたい。」みたいな。

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セッション2(人種差別)10:45-12:30

次では、4つのグループに分かれた。200人ぐらいの規模。有色人種の初参加、有色人種の二回目以降、白人の初参加、白人の二回目以降。私は有色人種の初参加のグループに行ったが、白人グループがどんなことをするのかすごく気になった。ところで、正直、私は誰が白人なのかわからない。正直、誰が黒人なのかもわからない。黒人だと思っていた同級生がインド人だったり、ラテン系だったりしたし、完全に白人だと思っていた友達が先住民の母と白人の父を持っており、先住民アイデンティティを持っていた。どうやって「白人」が誰だか決めるのか、定義はなんなのか?見た目は白人パス(パスとはそのように見えるという意味)してても実際は有色人種の二世だったり、養子に出されていて親は有色人種とか、一言で白人と言っても多様。結局、どうやら自称らしい。

有色人種の初参加のグループでも、私から見たら白人の人たちがいた。しかしよく聞くとラテン系と白人の親や、中国人と白人の親を持つ人だったりした。ワークショップでは、最初にウォーミングアップとして知らない人とペアになり、これまでのワークの感想を言い合った。それから、ファシリテーターが自分の体験談を例としてシェアし、5人ずつの小グループに別れて体験をシェアしあった。人種差別が個々人の中でどのように作られ構築されていくかについての図式が配布されて、それに従って自分の体験を振り返り、シェアしあった。

例であげられたファシリの話しが面白かった。一人は、ラテン系の親とイタリア系の親を持つ人で、ラテン系の親戚の所にいくと「お前は白すぎるからもっと日焼けしなさい」と海に行くことをすすめられ、イタリア系の親戚の所に行くと「お前は黒すぎるから日焼けしないように家にいなさい」と言われる。自分を大事にしてくれる祖父母がそれぞれ違うことを言ってくるので小さい頃は混乱したらしい。二人目は、アメリカ生まれのインド人で、インド系の中でも肌が黒い方だったので、小さい頃から黒人と思われることが多く、インド人だと言うと疑われたりした。親はインド育ちで移民してきているので、こうした人種の葛藤を話しても伝わらない。三人目は、父親が白人、母親が有色人種で移民してきた人で、両親が離婚。スーパーでの買い物をする時など、母親は有色人種であるために周囲から冷たい扱いを受ける一方で、父親と買い物をするとみんな優しくしてくれた。話しは聞いていて知っていたが、こうして目の当たりにすることで、小さい頃からこうした人種差別を体験してきている人たちが多くいることが、新鮮だった。

グループ内の話しで印象的だったのは、黒人の若い女性の話しで、その人は親がわりと良い仕事で周囲の黒人の人たちより経済的に裕福だったこともあり、高校になるまで差別に気が付かずに生きてきたという。しかし思い返せば、いわゆる黒人のステレオタイプにはまらないよう、白人文化の人間になるように意識して振る舞っていたと気付き、高校で白人の多い学校に行って差別を目の当たりにし、白人に媚びを売ることをやめ、黒人であることにしっくりくるようになったと言っていた。

私は自分がカナダに来るまで白人のような気分でいたということを説明した。日本で日本人でいるということ、ホワイトウォッシュされた文化(白人至上主義)で育ち、自分がアジア人であることを自覚する機会がなかった。「アジアの人」と言う時、日本人の自分は入っていなかった。カナダに来て初めて、自分がアジア人だと気付き、アジア人として差別されること(商店とかでアジア人だから何か盗むんじゃないかとジロジロ監視されるとか)で白人至上主義に気が付いた。在日の友達もいて問題は見えていたのにもかかわらず、人種差別は日本にはそんなにはないと思っていたのは自分が日本人だとわかっていなかったからだ。私の親は事件や事故など不幸にとても敏感で、何かと注意したり、用心するように言われて育った。子を心配する想いで「●●には注意しなさい」と言っているとしても、それが外国人差別に聞こえることが多かったように思う。そうした家族や環境からのステレオタイプの「強化」につても配られた図式に沿ってシェアしあった。

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チャートは写真の通りで、ざっくりとした訳。

【出生】(既に差別構造ができあがっている社会)
【最初の社会化】(期待、歴史、伝統、ステレオタイプ、神話、情報の欠如、偏った歴史、習慣、価値、夢、役割、責任)
【制度、文化】(家族、友達、学校、先生、本、宗教組織、メディア、政府、法制度、文化的標準)
【内面化、強化】(制裁、スティグマ、否定的な意味での’違い’、行動についての報酬と罰、意識的/無意識的な考えと行動)
【結果】(不一致、沈黙、罪悪感、怒り、自己嫌悪、非人道的、リアリティの欠如、共謀、無知、内面化した抑圧/支配、仲間内への暴力/対立)
【行動】(波風を立てない、現状維持、変化は悪)
【中核】(混乱、痛み、怒り、恐れ)

 

グループで話し合ったことをシェアする全体の時間では、FtMの子どもを自殺で亡くした母が参加していて、息子が亡くなったことがきっかけでこうした活動に参加するようになった、できることをしていきたいと涙ながらに語っていた。LGBTの親の会からも多くの参加があったようだ。
ワークショップの最後には、最初のペアの人と向かい合い、ファシリが言う通りの言葉をそのまま繰り返して言った。「あなたは美しい。あなたはそのままで完璧。あなたは素晴らしい。」みたいな感じだったと思う。

 

セッション3(人種差別)2:00-4:45

参加者は自分の関心にしたがい、テーマ分けされた10の分科会に分かれて引き続きワークショップ。50人ぐらいまで減った。私は白人もいる中でどうやって対話を作っていくかが知りたかったので、ミックスでぶっちゃけ話そうみたいな分科会を選んだ。
最初にファシリが、人種を考える時、女性であること、ジェンダーの問題を切り離すことはできないと指摘した。白人が有色人種が体験している日常的な抑圧に気付けないように、男性も女性の話を聞いても何のことを言っているのか理解できない。その点をどうやって意識的になり、話を聞いていけるかが肝心、といってたと思う。また、人によっては単一人種の中で育ってきたため、これまで差別を体験したことがない人もいるはず。有色人種であっても、いろんな背景があることを知っておこう、とも言ってたと思う。

ワークに入る前に、コミュニティのガイドラインを学ぶ。

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適当な訳。
1、開かれた正直な対話。
2、十分に参加する。
3、個人的な体験を元に語る。
4、敬意のある傾聴。理解するよう努める。もし同意できない場合はさらによく聴く。
5、限られた発言時間を共有する。他者の共有を促す。
6、十分にその場に存在する。
7、新しいまたは違う意見に対して聞く耳を持つ。
8、良い意図として受け取る。意図しない衝撃を探検する。
9、危険を冒す。「不快」にチャレンジしてみる。勇気をもって関わる。
10、プライバシーを尊重して秘密を守る。
11、グループ内そして自分の中で何が起こっているかに気づきそれを言い表す。
12、自分のトリガー(気持ちをざわつかせるきっかけ)を認識する。トリガーに当たってしまったら、それを共有する。
13、対話は私たちを理解と受容の深いレベルに導くことを信じる。
14、この機会を利用し、育み、楽しむ。


ワークでやったことはやはりペアになり、これまでの感想を述べあい、このワークに期待していることを話した。その後、5人ぐらいのグループに分かれて、それぞれの人種差別体験を語り合う。が、なぜか白人4人に私一人という組み合わせになってしまい、しゃべれらないといけないプレッシャーを感じる!というのも、ファシリが白人自認の人は対話中は一歩下がるようにと指示を出しているからだ。頑張ってしゃべったため、白人の人らが何をしゃべってたか覚えてない!残念。
ていうか、ここに来てる白人の人たちはホント、いい人よね。わざわざ反省しに来るんだもんね。こうしたアライが、本当に人種差別を理解して、白人特権を白人を変えるために使っていくように仕向けるのがワークショップの醍醐味だと思われます。

写真は、人種差別を語る時、自分は誰で、どのような文脈で何を話すかを定義する必要があるという図。

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違う人種の人と対話している最中に、あなたはどんな障壁に気づいたり出くわしたりしましたか?

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対話の障害になっているものは何か、ブレーンストーミングで出た意見をざっくり訳。ちょっと文脈がわからなくて意味わからないのもあるけども。

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●共感の欠如
●競争心
●自分と他者について知る努力の欠如
●認知的、精神的健康
●文化的言語
●ある空間にどんな態度で存在し、その空間をどう他者と共有するか。

●交差する場で人種がどんな作用をするか(移民の際など)
●恐れ(間違うこと、誤解、人からどう見られているか、存在を認められていないかも)
●エゴ
セクシュアリティの妨げ
●人種という複雑な関係性の蓋を開けてしまうこと
●喧嘩の種
●痛み
●物理的空間
●いつ黙るべきかをわきまえる(わきまえられない)
●お互いの「つもり」を共有できない
●自分のことを言っていると思って被害妄想になる
●衝突やつらい状況の中で安らぎを見出すこと


その後、椅子をのけて広間を作り、一人一枚トランプのカードが配られた。11~13の絵のカードとエースがハイクラス。7~10がミドルクラス、6~2から最下層。数字に寄って人を判断するように言われた。上流階級の人にはニコニコと対応して、「お昼一緒にどう?」などと言ったり、最下層には話しかけられても無視したり、ということだ。自分のカードは見てはいけないので、自分がどのクラスかはわかならい。カードを前に持って、うろうろと社交する。話しかけても苦笑いで去る人が多い。一瞥して視線をそらしどこかへ行く人。目を合わせないように、私の存在が見えてないかのように通り過ぎる人。これはどう考えても私のカードは6以下だ。(実際は2でした。)
何が辛かったかというと、この価値がないと見なされる体験ではなく、この体験がカナダで日常的に感じていることとあまりに同じだったことだ。「これは、いつもと同じだ!」という発見が、アジア人で、英語が上手く話せない若い男子の社会的価値を裏付けるように思えて、辛かった。

3分間の社交タイムの後、ファシリは全員にその場でカードを上にかかげるように言った。そうするとある傾向があることにみんなが気づいた。上流は上流で塊っていたのだ。その他の階級も混ざっているけれど、同じような場所にいる傾向が見られた。これが、現実社会でも起こっていることなのだ。ファシリが参加者にどう思ったか聞くと、どんどん手があがり感想を述べていく。西洋人って感じ。「(上流)みんなが感じ良くしてくれるのですっごく気持ちよかった。」「上流者に感じよくされると感じよく返すので上流同士で塊になりやすいんだと思う。」「(下流)下流同士なのに仲良くしようと思えなかった。同じにされたくないと思って。」「(ファシリ)マイノリティ同士がいがみ合ったり戦ったりするのはそういう心理でしょうね。」「(中流)上流階級の人に気に入られようと頑張ったが難しかった。」「(ファシリ)自分の文化を捨てて、上流文化に馴染もうとすることになっていきそうですね。」いろんななるほどと思わされる感想がたくさん出た。

その後、2重の輪になり、内側と外側で向き合いペアを作った。一方は差別体験語り、他方は黙って聞く。時間は1分間、もし早く済んでも黙って沈黙を過ごし、同意や返答するような対話はしない。話す内容はファシリの指示で少しずつ変わり、5回程度やった。このワークの意図が詳しく聞き取れなかったんだけど、白人としてこれをどう受け止めて持って帰るか、ということだろうと思う。このワークで思い出したのは、セッション2の最後でファシリが言っていた例。人種差別の体験談をした後で、白人の人がハグを求めてくることがあるが、お断りするんだそうだ。そのハグは、有色人種のためのハグではなく、白人がやるべきこを棚上げしてその場をしのぎたいだけのハグだからだ。このワークで、ひたすら差別体験を聞き、同意することも、励ますことも、許しを請うこともできず、ただ聞き、有色人種の人と正面から至近距離で目と目を見て向き合うこと。これは白人にとって、自分の特権を自覚し本当のアライになるために効果がありそうだと思った。

写真は、ワークの前にこれらのことを注意しようと説明されたスライド。

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てけとーな訳。
●理解するための真の傾聴。単に返答したり、擁護することではない。
●言葉について明確にするよう尋ねる。同じ言葉を使っているというだけで、全員にとって同じ意味を持っているわけではない。事前に定義しなければ、誤解と不満を招く。
●対立した時の自分のリアクションを認識する。こうした話題には対立がつきものだ。目標は対立への対処や、どうやりくするか?なので、単に対立を避けたり終わらせようとするならば、問題は解決しない。
●人種主義の全体的な性質を認めることなしに、個人の体験に焦点を当てる時、それに気づくこと。(人種差別は常に構造の中で起こるので、個人的な物語にして矮小化しない。)


セッション4(人種差別)5:00-5:30

最後はセッション1の最初の大きな会場に戻り、まとめ。今日目標にしてきたことを全体で確認。やっぱり最後も、知らない人とペアになり、今日の感想、学んだことなどをシェア。これを2人ぐらいとやったと思う。
しかしもうこの頃の記憶が定かでない。何せあまり寝れない14時間の夜行バスの旅で、朝9時にフィラデルフィアに到着した足で9時15分からこの怒涛のワークショップに参加したため意識が。。。そんな状態だったのでその後財布をなくしてしまったのでした。幸い、ワークショップで友達になった人に電話を借りてカード会社に連絡してクレジットカードを止めてもらうなどすぐにできたのでよかったです。他にも会場で友達になった人が、飲み物をおごってくれたり、晩ごはんを買ってくれたり助けてもらいました。(無料の食事がでるのは木曜、翌日からだったので。)
感謝!!

 

Creating Change Conference 2017に参加してきた。

2017年1/18~1/22までCreating Change Conferenceという全米から人が集まるLGBTQの学会に参加してきた。フィラデルフィアの繁華街の真ん中にあるマリオットホテルは大きな会議室がいくつもある巨大なホテル。29年目の今年は4000人の参加者、250を超えるワークショップが開かれたらしい。財布をなくした鬱に負けず全時間ワークショップには参加しました。出たいワークショップが重なっていて選ぶのが大変。プログラムも160ページ越え。金曜日なんか30の中から1つしか選べないという!別に30分ずつ梯子してもいいんだけど、レクチャーだけでなくグループワークなどもあり途中参加では意味が分からない場合もあるので、1枠で1つだけにした。ワークショップは、初級、中級、上級、だれでも参加可能の4つのレベルに別れていて選ぶ参考にもなる。
プログラムはネットからPDFでダウンロードできる。

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私が参加したワークショップは、
LGBTの人種差別反対運動を作ろう」
「オープニングレセプション:ウィリアム牧師の演説」
「交差点を超えて:性別二元性とバイとコミュニティ」
クィアAPIムーブメント(API=アジア人、太平洋諸島の人)」
NPOのための持続可能な資金調達術」
「国レベル、地方レベルの政治の前線でなぜ今LGBTのリーダーシップが必要なのか」
LGBT組織の警察へのトレーニング」
「セックス、クイア、健康の平等:コミュニティの行動計画作り」
セックスワーカーのワークショップ」
「リーダーシップと行動のための養成グループのレセプション:喜びとラディカルな対抗」
「鳥、蜂、ユニコーン、オオカミ:性的虐待に対抗するために子供たちと性を語る」
「トランスコミュニティでのPrEP(HIV暴露前予防投薬)の取り組み」
「偏見縮小:選挙に勝つために効果的な戸別訪問の仕方」
インターセックスの若者、青年の話」
「紙から現実へ:国の保護法を州、地方で実行に移す」
「トランスの物語:短編映画上映会」
自転車操業は止めよう:最も効果的なNPOの評価の仕方」
「閉会式:ブランチと授賞式」

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大会はアクセシビリティ(参加しやすさ)に配慮していて、車いすでの参加はもちろん可能だし、ろう者には一人につき2名の手話通訳がついてまわっていた。会場には大きな字で印刷されたバージョンのプログラムがいくつか置いてあった。スペイン語話者が多いらしく、開会式などではスペイン語の同時通訳の機械が配られていた。
プログラムには参加者が守るべきエチケットがいくつかの分野に分けて詳細に説明されていた。また時間があれば後日紹介したい。
●建設的な環境つくりのために守るべきこと
バイセクシュアル、パンセクシュアル、流動的な人についてのエチケット
トランスジェンダージェンダーを決めない人についてのエチケットと多様性の受け入れ
●大会でのHIV/AIDSにつてのエチケット

大会期間中は、障害者用、トランスジェンダー用、バイセクシュアル用、年配者用、有色人種用の5つの休憩室のような場所(ホテルの部屋を模様替えして使っていた)が設置されており、無料でランチや夕飯が振る舞われていた。お菓子や果物なども自由に食べれて、財布をなくしたけれど食べ物には困らずにすんで助かった!部屋にはその部屋にちなんだ掲示物などがあり、トランスジェンダーの部屋ではフィラデルフィアで有名なトランスの活動家などが紹介されていた。部屋に詰めているボランティアの人も感じがよく、居やすい場所だったが、ホテルのカードを持っていないとその階で降りれないのが不便だった。スタッフに頼むとか、カード持っている人にエレベーター内で頼むなどしないとセキュリティの仕組み上、降りれない。

上記の休憩室の他に、託児所があったり、Wellness Hubと言って誰でも立ち寄れる休憩室のような場所もあり、プログラムについて話せたり、大会の質問をしたり、積極的傾聴をしてくれるスタッフと話せたりする場所があった。また、ムスリムなど宗教儀式を日課にしている人たちにも専用のお祈りできる部屋が確保されていて、スケジュールもわかりやすくドアに掲載されていた。

無料のHIVテストも行われていたり、PrEP(HIV暴露前予防投薬)について説明するブースなどもあった。12ステップを大会中も継続するための部屋も用意されていて、ゲストスピーカーやワークの後の夕飯なども振る舞われていたようだ。

多様な人たちが集まる場合、いろんな配慮の可能性があるなーと思った。

LGBT:洋書読書会 3/25(土)

LGBT:洋書読書会
日時3月25日(土)13:30〜15:30
場所QWRC (地図)
説明
LGBT:洋書読書会
テキスト:(後日、この欄でお知らせします。)

どどなたでもご参加いただけます。ネット上にあるエッセイ等を取り上げて、英語がわからない部分を先生に解説していただきながら、内容についても意見交換します。参加費は部屋代(2000円)を参加者の人数で割り勘となります。海外からのスカイプの参加もしています。スカイプでの参加をご希望の方は下記までお知らせください。
lgbtsougi@gmail.com
http://d.hatena.ne.jp/fjosh524event/201701

LGBT:洋書読書会 3/11(土)

LGBT:洋書読書会
日時3月11日(土)13:30〜15:30
場所QWRC (地図)
説明
LGBT:洋書読書会
テキスト:下記アドレスの英文を使います。

https://www.nps.gov/subjects/lgbtqheritage/upload/lgbtqtheme-intro.pdf

どどなたでもご参加いただけます。ネット上にあるエッセイ等を取り上げて、英語がわからない部分を先生に解説していただきながら、内容についても意見交換します。参加費は部屋代(2000円)を参加者の人数で割り勘となります。海外からのスカイプの参加もしています。スカイプでの参加をご希望の方は下記までお知らせください。
lgbtsougi@gmail.com
http://d.hatena.ne.jp/fjosh524event/201701

LGBTQ英文読書会のお知らせ

【LGBTQ英文読書会のお知らせ】

これまで本を使った読書会でしたが、次回からはネット上の英語の記事をとりあげて行くことになりました。英語がわからない部分を先生たちに解説していただきながら、内容についても意見交換します。参加費は部屋代(2000円)を参加者の人数で割り勘となります。トロントバンクーバーなど海外からのスカイプ参加者もいます。スカイプでの参加をご希望の方は下記までお知らせください。
lgbtsougi@gmail.com

日時:11月13日(日)13:30〜15:30
場所:QWRC(http://qwrc.jimdo.com/
説明:LGBTQ英文読書会
テキスト:今回は下記アドレスの3つ英文を使います。

"What's the politically correct way to refer to my gay and lesbian friends' beloveds?"

"I’m not sure if my new neighbors are a gay couple. May I ask?"

Bonfire of My Vanity


関西LGBTコミュニティ年表

★関西LGBTコミュニティ年表
(目安のため関東の情報もちょっと入っています。)

1977年
シャンパラ京都 レズビアンミーティング(月1回)

1981年
中之島 姦しカーニバルでレズビアン分科会
  ・レズビアンフェミニスト・センター
 ・あつまれ!レズビアン

1982年
フリーク(〜2007年)

1984
ILG日本・大阪 発足



1985年
レズビアン・ウィークエンドがスタート
上方DJ倶楽部 発足

1987年
女装雑誌「ひまわり」創刊
OGC(大阪ゲイ・コミュニティ) 発足

別冊宝島「女を愛する女たち」

1988年
かだら・私たち自身(YLP)
HIVと人権・情報センター 発足
「AIDS:セクシュアリティと差別--イギリス売春女性からの提言」 AIDS予防法に反対する大阪連絡会の冊子発行

1989年
やまのさんハッピーバレーに初参加
ダイヤモンド・アー・フォーエバー(京都のクラブ)←大阪でも、その後主に京都で定期開催、89年はたぶん「DIAMOND NIGHT」?
関西大学でサークルT 発足
京都でYLP(やんちゃレズビアンパワー) 発足

1990年
セクシュアリティってなんだろう 第五回女のフェスティバル(YLPとれ組)
ハッピーバレー(スナックでの月1のレズビアンの集まり)



1991年
ウーマンズスクール発足(びーどろホール)(わかたプランニング)~2001年まで
ILGA名古屋 発足
府中青年の家裁判がスタート
ぷあぷあ 発足(ゲイリブ団体)
女たちの便利帳発行

1992年
東海レズビアンコミュニティ 発足
大阪レズビアンセラピーの会 発足
大阪大学学祭にて「いったいゲイってなんやねん」開催

1993年
レマザーの会関西 発足
アートスケープ 発足
エイズポスタープロジェクトの拠点・後のウィメンズダイアリーPもここで)
エイズ・ポスター・プロジェクト(APP) 発足
コモン・カフェ・プロジェクト 発足(ウィークエンド・カフェ 93〜97) ←セクシュアリティに限定というわけではない
「フリーネ」創刊
岡山ウィークエンド開催
ダムタイプ「S/Nプロジェクト」発足

維摩(東梅田)


1994年

ぷあぷあ、サークルT、上方DJ倶楽部が合体して、ゲイ・フロント関西 発足
東京LGFFが関西で単発企画
LOGキャラバン リブネット講演会
ウィークエンド(ナミダタニさんもオーガナイザーで参加/MTFをどうするかでもめる)
ECQA(信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会) 発足
レズビアンのための読書案内」発刊
プロジェクトP 発足
「バディ」創刊
府中青年の家裁判勝訴
京都大学学祭で「ゲイの11月祭天国」開催
HIVと人権情報センター内にゲイプロジェクト 発足
P3が岡山 発足
ゲイ・フロント関西内に障害者ブランチ 発足
CLUB LUV+ (AIDS BENEFIT DANCE PARTY)開催(APP主催:〜2000年)
PAN(京都YWCA若者・女性とHIV/AIDSプロジェクト) 発足

1995年
OLP 発足(ぱあぷる事務所に間借り)
LG映画祭開催(大阪・京都)←開催は96年
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭in大阪・京都実行委員会(QFF)発足
LEG Cafe 発足(レズビアンとゲイのためのオープンスペース)(名古屋)
SWEETLY発足
ハートショット発足(後のプラウドin香川)
ウーマンズ・ダイアリー・プロジェクト 発足、「WOMAN‘96」発行
SWAN(スワン)発足
スライドショウ「最も情熱的な友人」制作・上映(APP)

1996年
「ANISE」創刊(レズビアン雑誌)
ヒジュラニッポン 発足
プラウドin香川 発足
池田久美子さんがカムアウト
SEAN 発足
PESFIS 発足
ROOM MIX(カクテルバー mix room)
リボンの騎士(バー)(大阪市北区
府中青年の家裁判結審
いのもとさんデビュー(東京のメンズリブ界隈)
「第5回東京国際レズビアン&ゲイ・フィルム&ビデオ・フェスティバルin京都・大阪」開催(〜2000年)奈良HIVネットワーク 発足(〜2009年休止)

 

1997年

G-FRONT関西内でTG ブランチ発足(2001 年12 月にトランスサロンと改名)


1998年
第10回関西ウィークエンド開催
UNIDOS(セックスワークの非犯罪化を要求するグループ(京都))が「性+工作、sex+work」を京都大学にて開催
らぎさんデビュー
MASH大阪 発足
バザール・カフェ 発足

 

1999年
第8回東京LGFF
第1回GID研究会
SWASH 発足
塩安デビュー

 

2000年
第2回GID研究会
SWITCH(〜2002年)
第45回「全国教育学生ゼミナール」(立命館大学)にて「人間と性 教育研究協議会関東学生サークル」のわたるさんが「教育の中のセクシュアルマイノリティ」の発表
性と生を考える会 発足(奈良)
ジェンダー・セクシュリティ・クライシスセンターが「女たちの便利帳」に掲載される
モラルドーナツ 発足
V.S.Gが活動していた
日本初のセクマイ教会 ビアン伝道所 発足
basement−G−(AIDS BENEFIT DANCE PARTY)開催(大阪)

Annes Houseニュースレター(2号発行)2009年まで)@中崎西→中津→都島→河内長野/ レズビアンセラピー

T’sフェスタ(TV系のお祭り)~2002

2001年
STN(セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク)発足
アニースのイベント情報欄の掲載
  ガリー☆EX(Culb Dawn(中崎))クラブイベント
 レズビアンナイト(堂山EX(大阪))クラブイベント
 電動●●(KARUA(大阪))クラブイベント
 ジェリーフィッシュ(大阪)レズビアンバー
アートスケープ解散、KNODE(ノード) 発足

2002年
TGブランチからトランスサロンに改名
ROS 発足(動かないゲイとレズビアンの会「アカン」が団体名として上がるがボツに)
Dista 発足
「CCC+」創刊
ウーマン/フィーメールプロジェクト発足(電話相談活動)
アンズハウスが「女の便利帳」に掲載される
杏屋(居酒屋)「女の便利帳」に掲載される
OCATでの講座で出会いがある

T’sフェスタ(TV系のお祭り)開催@ドーンセンター

2003年
QWRC 発足
SAL+創刊(〜2014年)
gid.jp 発足
尾辻かな子大阪府議会議員に当選、その後カムアウト(2005年)
血縁と婚姻を越えた関係に関する政策提言研究会 発足
あきさんデビュー
リバティ企画展「性的少数者の現在〜性のありようを問い直す」
リバティセミナー「性的少数者の主張」

トランスジェンダリズム宣言」出版

2004年
PLuS+ 開催(〜2010年)
関西クィア映画祭準備会 発足
女性間の性感染症予防を考える会「WARP UP!」発行
NLGR 発足(名古屋)

2005年
第1回関西クィア映画祭
レインボープライド愛媛 発足
大阪人権博物館リバティおおさかで性的マイノリティの人権についての常設展示開始
まめたさんデビュー

2006年
第1回関西レインボーパレード開催
QWRC内のユース向けプロジェクト「カラフル」開始(distaでポスター撮影)
レズビアンという生き方」(堀江有里さん著)発刊
LGBTの家族と友人をつなぐ会 発足
Gradation(同志社大学内サークル) 発足
同性パートナーの法的保障を考える全国リレーシンポジウム開催
女人禁制の大峰山に上るイベント、報道、炎上

2007年
「トランスがわかりません!」(ROS著)発刊
やっぱアイダホ開始
LIBRA(大阪大学内サークル) 発足
新設Cチーム企画 発足 「なにわヴァギナモノローグス」制作


2008年
「恋愛のフツーがわかりません!」(ROS著)発刊
LGBTユースエクスチェンジプロジェクト(YEP)開催
KUGC(神戸大学内サークル) 発足
SWASHtg 発足

2009年
「ナルシストランス宣言」開催(立命館大学
SPICA(大阪市立大学内サークル) 発足
Kobe LGBTIQプライドマーチからKobeフレンドリーマーチに改名(この回から虹茶房の企画として開催)
にじいろきょうと(京都大学内サークル) 発足
ポリーラウンジ第一回目開催

2010年
NHK教育テレビ「ハートをつなごう」にベロ亭さんが出演
CASSIS(関西学院大学内サークル) 発足
「Pe=Po」創刊
セクシュアル・マイノリティ悩みなんでも相談(〜2012年)
「教職員のためのセクシュアル・マイノリティサポートブック」発刊(性と生を考える会+奈良教職員組合+有志)

2011年
虹色ダイバーシティ 発足
神戸IDAHO 開始

2012年
「Girrls ∞Luv!」創刊
レインボー東大阪 発足

2013年
虹橘(京都橘大学内サークル)発足
レインボー神戸 発足
QWRCが引っ越し
セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会開催
第1回レインボーフェスタ開催
淀川区が「LGBT支援宣言」
十人十色(神戸外国語大学内サークル) 発足

2014年
十三映画祭
クィアな人々と行くSHOW−YAツアー第一回目
1月19日 第1回LGBT成人式 中崎町ホール
3月 「ろうLGBTサポートブック」発刊
10月11・12日 第2回セクシュアルマイノリティと医療・福祉・教育を考える全国大会 大阪府男女共同参画・青少年センター
10月11日 関西レインボーパレード2014・レインボーフェスタ!2014 扇町公園大阪市北区扇町1-1) フェスタ約6400人 パレード801人参加
10月17・18・19日 関西クィア映画祭 とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
第1回子どもと大人のお茶会 QWRC

2015年
1月18日 第2回LGBT成人式 中崎町ホール 約180人参加
1月31日 クィア学会活動停止 臨時総会にて決定 於関西大学
2月7日 セクシュアル・マイノリティ支援を考えるための基礎講座 "ドーンセンター 講師:QWRC
共催:NPO法人こころ♡ネットKANSAI、QWRC、ドーン財団(一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団
"
2月8日 「セクシュアリティ(多様な性・LGBT)」と私たち(人権を考える市民の集いシリーズ?) "けあぱる大会議室(大阪府富田林市)
講師:遠藤 まめたさん 「いのちリスペクトホワイトリボン・キャンペーン共同代表」 主催:一般社団法人富田林市人権教育・啓発推進センター

次回からの読書会の本


Homo Domesticus by David Valdes Greenwood, 2007

この「甘く、奇妙な同性間ロマンスの実話」(Publisher's Weekly)でデビッド・バルデス・グリーンウッドはゲイ・マリッジに関する誤りを正し、どんなカップルにおいても問題になることは何かについて私たちの注意を喚起する。本書で著者はあまりに人間的な関係の浮き沈みを描き出している。それはたとえば、キッチンで負担を分け合う(そして言葉に気をつける)ことを学んだり、興味本位のまなざしに対処したり、カップルとして生きるということが、いかに多くのことについてお互いに殺し合うことなく異なったやり方で対応できるかを発見することなのだというに尽きるのを理解することだったりする。赤ん坊を迎えることでデビッドとパートナーは、愛の絆というものがいかに底抜けでおかしくなるほど素晴らしいものであるかを理解する。これは現代のゲイのエルマ・ボンベック(作家:1927-1996)による愛とつながりに関する輝かしく奇妙な証しの書である。

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LGBT:洋書読書会
7/4(土)13:30-15:30@QWRC
場所はこちらでご確認下さい。http://qwrc.jimdo.com/

どなたでもご参加いただけます。毎月一章づつ読みすすめていき、英語がわからない部分を先生に解説していただきながら、内容についても意見交換します。参加費は部屋代(2000円)を参加者の人数で割り勘となります。海外からのスカイプの参加もしています。スカイプでの参加をご希望の方は下記までお知らせください。

lgbtsougi@gmail.com
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